無料ブログはココログ
2024年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

信州放射能ラボ

2016年3月 8日 (火)

地元紙 松本市民タイムス 平成28年3月4日記事

松本市の地元紙 松本市民タイムス 平成28年3月4日
東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故から5年。
取材を受けましたので記事を掲載させて戴きます。

http://imeasure.cocolog-nifty.com/photos/fig/shimintimes20160305.jpg

「一ノ瀬社長はこの間、一方的に測定を請け負うだけでなく、
 依頼者自身が測定を経験する機会や知識を深める講演会
 を積極的に展開してきた。

 原発事故を『無条件に信じていたものが崩壊する出来事だった』
 と指摘し『信頼できる社会を築くためにも一人一人が主体的に
 物事を判断できる機会としてラボを続けてきたい』と話している。」

○補足:
<ワークショップ履歴>

https://www.imeasure.jp/workshop.html
(1)2011/11/27塩尻市  第1回 PocketGeiger ワークショップ
日時:2011年11月27日(日) 13:30〜15:30
場所:えんぱーく (長野県塩尻市)(googleMAPで参照できます。)

(支援)2011/12/5 宮城県大崎市 ポケットガイガーワークショップ
日時:2011年12月5日(月)10:00~12:00

会場:宮城県大崎市古川穂波 穂波の親水公園 穂波集会所

参加者:30名弱(キット製作は10台)


(2)2011/12/11 塩尻市第2回 PocketGeiger ワークショップ
日時:2011年12月11日(日) 13:30〜15:30

場所:えんぱーく (長野県塩尻市)(googleMAPで参照できます。)
参加者数:7人

(3)2012/1/14 小諸市 PocketGeiger ワークショップ
日時:2012年1月14日(日) 18:30〜

場所:株式会社セルコ(小諸市)食堂

※小林社長含め7名のみなさんにご参加頂きました。
今回は組み立てではなく、放射線入門講座の勉強会でした。

(4)2012/1/22 長野市 第3回 線量計組み立て ワークショップ
日時:2012年1月22日(日) 13:30〜15:30

場所:長野県長野市生涯学習センター第5学習室

参加人数:5グループ。

(5)2012/1/22 長野市 放射線入門講座・第1回放射能測定ワークショップ - 放射線入門 放射線と放射能は何がちがうの?』
- 放射能測定実演 ベクレルモニタによる実演。

日時:2012年1月22日(日) 16:00〜17:00

場所:長野県長野市生涯学習センター 第5学習室
参加人数:15人

(6)2012/2/7 松本市 エクセラン高等学校放射線量計組み立てワークショップ

なぜ放射能ラボを立ち上げたのか
- 放射線量計組み立て
- 放射能入門
21名の生徒さんを対象に線量計の組み立てワークショップと放射能入門講座を実施しました。手先がとっても器用で熱心に質問をされる素敵な生徒さんたちでした。竹内先生、お招き頂きありがとうございました。

日時:2012年2月7日(火) 13:30〜15:30

場所:エクセラン高等学校
参加人数:21人(ポケガ組み立て 4台)

(7)2012/2/11 塩尻市 第2回放射能測定 ワークショップ 初心者向けの放射線、放射能入門解説とベクレルモニタによる放射能測定実演のワークショップを行いました。

日時:2012年2月11日(土曜日)13:00〜16:30

場所:えんぱーく (長野県塩尻市) 3F オープンスペース


内容

[1]放射能測定実演 13:00〜16:30


先着 9名様 (検体数 1点/人 )
- 測定検体数 9検体。

[2]講演 放射線入門
第1回:14:30~15:15 (45分間)
第2回:15:30~16:15 (45分間)
-
講演会 第1回:16名。第2回:2名。
来場頂きました皆様、ありがとうございました。

(8)2012/3/3 長野県清泉女学院大学  放射線測定ワークショップ


iPod touch/iPad によるポケット線量計測定ワークショップ

前半 講演 放射線入門 (70分間)

後半 実習 ポケットガイガーの測定原理と実践 (40分間)
参加:23名。
清泉女学院大学ホームページ



(9)2012/3/11 
石川県立石川高等専門学校(石川高専)で開催しました。

内容:
 1.放射能入門講座 40分
 2.ポケガ使い方説明 40分
 3.測定実習 20分
 4.質疑 20分

日時:2012/3/11 10:00~12:00

場所:石川工業高等専門学校・電子情報工学科棟4F演習室

主催:石川工業高等専門学校 越野先生

参加:20名

(10)2012/5/19(土) 長野県富士見町 講演会

演題:放射線・放射能を知ろう!測ってみよう!

日時:2012/5/19(土)10:00-12:00
場所:長野県富士見町コミュニティプラザ2階 大会議室

主催:こどもの未来を考える会(子育てサークル)

参加:30名

後援:富士見町教育委員会

※測定実習を行いました。来場者の中で5台のサーベイメータが揃い、日立アロカのTCS-172Bを含め、講演会中に10分毎に測定し、測定結果を比較しました。

(11)2012/6/15(金) 松本市 講演会

演題:放射能・放射線のことを知ろう。

日時:2012/6/15(金)10:00〜

場所:松本市内田公民館講義室 福祉ひろば

参加:30名

主催:松本市内田公民館

(12)2012/6/15(金) 塩尻市 講演会

演題:フェイスブックを使った線量計開発

日時:2012/6/15(金)18:00〜 (19:00~交流会)

会費:2000円

場所:中信会館エマーブルホール

参加:20名

主催:塩尻市商工会議所

(13)2012/6/16(土) 上田市 講演会

演題:食と農と放射線

日時:2012/6/16(土)13:30〜

場所:上田市塩田公民館小ホール

参加:30名

主催:塩田公民館・長野大学

(14)2012/12/1(土) 松本市 講演会

演題:放射能のことをもっと知る講座

日時:2012/12/1(土)10:00〜11:30

場所:松本市城東公民館 視聴覚室・講座室
保育:あり(無料・要予約)

参加:50名
主催:給食気になる会・松本市城東公民館

(15)2013/4/10(水) 信濃町 講演会&講習

演題:放射能入門と食品放射能測定の実際

日時:2013/4/10(水)13:00〜15:30

場所:黒姫駅前 酒屋さん

参加:15名

主催:黒姫駅前みんなの測定所

(16)2013/10/12(土曜日) 塩尻市 講習、組立、測定実習

演題:放射を知ろう・測ろう

日時:2013/10/12(土曜日)13:30〜15:30

場所:塩尻市えんぱーく4F

参加:20名

主催:塩尻商工会議所・塩尻市

共催:一般財団法人 塩尻市振興公社
 
http://kodomokagaku.com/20131012/
facebook ノート:
2013.10.12 小学5/6年生20名を対象に行った放射線ワークショップのメモ
塩尻市こども科学探検団連続講座の第5回目の企画。

2013年10月 3日 (木)

イカの塩辛に留意

東京電力のホームページには、原子力発電所近海の海産物の放射能測定結果が公開されている。

しかし、せっかく一年後を比較してるのにも関わらず、昨年計測した海産物の種類が今年は欠落しているのは惜しいと思う。

イカは今年はどうだったんだろうか。

2013(H25)年の結果:
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2013/images/fish_130531-j.pdf
試料名 採取場所 【核種 Ag-110m 濃度/核種 Cs合算 濃度 Bq/kg】
ヒラツメガニ(全体)1F敷地沖合3km付近(T-S4) 【 13 / 17.3 Bq/kg】
採取H25.2.20

2012(H24)年の結果:
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_120928_02-j.pdf
ヒラツメガニ(全体)1F敷地沖合3km付近(T-S4) 【 43 / 15.1 Bq/kg】
採取H24.5.25
エゾハリイカ(全体)請戸川沖合18km付近(T‑B2)【 26 / ND Bq/kg】
採取H24.5.30

半減期は250日だけど、甲殻類などの体液に2万5千倍に濃縮される放射性銀:Ag-110mの値は、昨年の調査で 26Bq/kg 検出されている。

しかもイカ全体重量での濃度だ。
体液(イカの塩辛など)では更に濃度は上がると思われる。

---
○2万5千倍に濃縮される銅(Cu)、銅と間違って取り込まれる放射性銀

http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/09/09010402/05.gif

Cuは、甲殻類で、2.5E+04つまり、2万5千倍濃縮される。
Ag(銀)とCu(銅)を彼らは見分けられないのだと思う。
酸素輸送のために体液に高濃度に蓄える。

○放射性銀は食品放射能測定器で計測できる。

放射性銀(Ag-110m)は、Cs-137の隣にガンマ線を出す核種である。
市民測定所や自治体が食品検査用に整備したNaIシンチレーション式ガンマ線スペクトロメータで検出可能だ。
もし検出された場合、Cs-137として認識され表示されるが、スペクトルに注目すると、885keVにも、Ag-110m由来のスペクトルが出るので、判別できるはずだ。
http://ie.lbl.gov/toi/nuclide.asp?iZA=470410
Ag-110m
657.8 keV, 94.0%
884.7 keV, 72.2%

関連記事:
生体濃縮という仕組み
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20131001/1380613986

2013年9月18日 (水)

長野県上田市で脱水汚泥からから280Bq/kgの放射性ヨウ素131が出た

■要望書

長野県と上田市に提出した要望書
平成25年9月13日
下水汚泥から検出された放射性ヨウ素131に関する要望

① 放射性ヨウ素131が汚泥から検出された場合、その由来について県としてのコメントを測定結果の公表と同時に発表してください。

② 放射性ヨウ素131を治療に使っている放射線科がある病院がどこの終末処理場の管内にあるか、あらかじめリストアップして現状把握し、更に最新情報を更新し続けてください。

③ メガ(ギガ)ベクレル単位のヨウ素131を治療に用いている利用実績を調べ、汚泥から検出された放射性ヨウ素131が医療用だと考えられる場合は、県としてのコメントを公式に発表してください

(趣旨)
放射性ヨウ素131の半減期は8日であるのに、南部終末処理場(上田市下之条)の下水汚泥から放射性ヨウ素131が検出されたのはなぜでしょうか?
http://www.city.ueda.nagano.jp/hp/sys/20110520181634601.html
http://www.shinmai.co.jp/eastjapan_quake/2013/09/post-3254.php
(以下 省略) 要望書全文はこちらをご覧下さい。R-DAN佐久放射能測定室 ブログ記事

■回答書 上田市 (平成25年9月18日)

■回答書 長野県 (平成25年10月10日)

 

文書番号 25環政号外
回答日付 平成25年10月10日
件名   「下水汚泥から検出された放射性ヨウ素131に関する要望」について

  下水汚泥から検出された放射性ヨウ素は、現状では、排出者を特定することが困難であり、検出された場合に県から由来をコメントすることも困難であると考えております。
  また、放射性ヨウ素を取扱う病院のリストアップ等についてもご要望いただきましたが、放射性ヨウ素が検出された原因が特定できない以上、その必要性や有効 性に疑問があるため、県として実施する予定はありません。なお、病院に対しては、例年行っている医療法第25条に基づく立入検査等の機会を捉え、放射性物 質の管理に当たって適正を期すよう指導してまいります。
 一方、放射性ヨウ素が検出されたことにより、県民の中に不安や疑問を抱く方がいることにも十分考慮しなければなりません。
  放射性ヨウ素は、降下物や水道水、食品等からは検出されていないこと、また、福島第一原子力発電所周辺や他県での観測結果等から総合的に判断すると、原発 事故により放出されたものではないと考えられますので、そうしたことを県民に周知し、安心していただくよう努めてまいります。

参考:R-DAN

2013年4月26日 (金)

協力者を募集します 井戸水を定期的、継続的に計測しよう

募集を終了しました。ご協力ありがとうございます。
プロジェクトの進捗報告は、次の記事をご覧下さい。
信州井戸水測定プロジェクト

■□■ 協力者を募集します ■□■

〜 井戸水を定期的、継続的に計測しよう 〜

ゲルマニウム半導体検出器で
井戸水の放射能や核種一覧を
継続的に調査するプロジェクト
を始めます。
○募集期間:2013−4−26〜5−17。
○測定開始:2013年6月(予定)
○対象地域:
 長野県塩尻市、松本市(他、長野県内で希望あれば対応します。
○検査対象:井戸水、湧水
○測定方法:1Lマリネリ容器、ゲルマニウム半導体検出器。
○期間:1年間。(結果により継続の可能性あり)
○測定頻度:2回/月(年間、26回)(予定)
○募集数:最大8カ所。(募集数に達しましたら募集期間前に終了します。)
○放射能測定費用:無料
○検体送料:弊社で負担(着払い)。容器を提供します。

○測定結果:井戸水提供者に公開します。弊社内部研究用途とします。
 必要に応じて、井戸水提供者に事前承諾の上、測定結果を公開します。
○その他:
(1)現在使っている井戸をお持ちの方で、
(2)放射能測定調査に継続的に協力して頂ける方、
(3)測定用の水を往復便のペットボトルに詰めて1リットル弊社に送付する作業を続けてくださる方。

○問い合わせ先
アイメジャー株式会社 信州放射能ラボ 代表 一ノ瀬修一
電子メール: info_at_imeasure.jp
_at_ を @ に変えて使用してください。
電話: 0263-50-8651 (アイメジャー株式会社 代表電話)


測定箇所 W2013-001:茅野市、W2013-002:佐久市、W2013-003:黒姫、W2013-004:長野市、W2013-005:松本市井川城、W2013-006:立科町、W2013-007:松本市中山、W2013-008:安曇野市、レファレンス:塩尻市水道 



(記事履歴)
2013-4-26 投稿

2013-4-27 更新
2013-4-28 更新
2013-5-2 更新

2013-5-16 更新
2013-5-17 更新 プロジェクトの進捗報告 へのリンク

2013年3月 8日 (金)

朝日新聞 2013.3.6 長野県版に一ノ瀬代表のインタビュー記事が掲載されました。

朝日新聞 2013.3.6 長野県版に一ノ瀬代表のインタビュー記事が掲載されました。

朝日新聞2013.3.6(第2長野地方面)第26面

「きょういく長野」の欄にアイメジャー信州放射能ラボ 一ノ瀬修一代表へのインタビュー記事が掲載されました。

記事は、今年度から中学校の理科で、放射線の学習が約30年ぶりに復活したことを受けて、ほぼ1面に渡って放射線教育に取り組む先生方を取材した様子が記事として掲載されています。

その中で、アイメジャー信州放射能ラボの一ノ瀬代表へのインタビュー記事として掲載されてた内容は以下の通りです。

農作物や加工食品の放射能検査を業務とする「アイメジャー信州放射能ラボ」(塩尻市)の一ノ瀬修一代表は、中学の理科の先生たちのグループや県内外の高校、地域の集まりなどで講師を務めることが多い。
講習では、測定機器の現物を見せ、実際に食品の放射能を測ることによって、目に見えない物の特性を知ってもらう。

学校現場での教育に求めることは、「自分の身を守るためにはどうしたらいいか、という点に尽きる」と指摘する。

「むやみに恐れる必要はないが、100%安心と無関心になるのもどうか。入ってきた情報を自分でそしゃくして取り込む『情報リテラシー』が重要で、自分なりに判断する力を持てないと身を守れない。だから、理科の学習というよりも、自発的な動機づけをもとに知りたいことを学んでいく総合的な学習に近い。そう意識づけてほしい」
と、学校現場に期待する。

2012年9月26日 (水)

新米の季節です。信州放射能ラボでは、お米の放射能測定を行っています。

新米の季節です♪

- 信州放射能ラボでは、お米の放射能測定を行っています。

- ゲルマニウム半導体検出器を使って、放射性セシウムの濃度値 1ベクレル/kg未満(1核種、3σ判定)まで計測します。

- 料金は、
一般家庭(スペクトル有り、%1)は、8千円(税込み)
事業主様(証明書有り)は、2万千円(税込み)

- お米を6合ご用意ください。

- 玄米、精米いずれも可能です。

※0.5ベクレル/kg(1核種、3σ判定)のコースもございます。
※玄米のままの方が放射能値は高くなります。(%2)

■一般家庭向け予約フォーム
https://www.imeasure.jp/?page_id=427#form

■事業主様向け予約フォーム
https://www.imeasure.jp/?page_id=427#campany-form

トップページ
https://www.imeasure.jp/?page_id=427

%1)一般家庭(スペクトル有り)
https://www.imeasure.jp/?page_id=1016#q4
Q4:測定結果はどのような形で報告してもらえますか?
をご覧下さい。
 
%2)玄米のままの方が放射能値は高くなります。
農林水産省>> 玄米から米ぬかへの放射性セシウムの移行係数は8 http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/01/post-23a8.html

2012年8月17日 (金)

ゲルマニウム半導体検出器による放射能測定サービスは測定結果につき納得の行く補足説明を行います。

例えば病院で、患者が検査を受けた場合、担当の医師から患者に対して、きちんと検査結果についての説明が行われます。

アイメジャー信州放射能ラボでは、放射能測定結果はお客様の情報であり、「カルテ」同様秘密保持が条件であると考えております。

(※ご自身で出費して測定した放射能測定結果について、不特定多数の方々のために公開したい、と判断するお客様からのご依頼で、測定結果の公開を弊社がお手伝いする場合もございます。)

まず、きちんと放射能値(放射性物質の濃度値)を測定する。
測定結果について、徹底して技術情報をお伝えする。
これらの放射能測定所としての機能をきちんと満たした上で、更に、検体から放射性セシウムが検出された場合、必要に応じて、測定結果をどのように解釈すべきか補足説明をさせて頂いております。

以下は、土壌の測定結果の事例です。

一般家庭向け、高品位Geコース
(ゲルマニウム半導体検出器を用いて2時間計測、証明書無しで、8000円のコース。放射性セシウム周辺の光エネルギースペクトルグラフと、核種一覧表を標準で添付致します。)

放射能測定申込みフォームはこちら。
https://www.imeasure.jp/?p=792

の事例です。

■土壌の検出結果について

-----
■検体:土壌
品位:高品位Ge(<1Bq/kg、3σ)
結果:
Cs-137 x.x ±0.6 Bq/kg
Cs-134 ND < 1.6 Bq/kg
I -131 ND < 1.6 Bq/kg
測定日時:2012.8.xx 20:37
測定時間:2時間
検体重量:664g
容器:1Lマリネリ
測定装置:TechnoAP TG150B(ゲルマニウム半導体検出器)
測定所:アイメジャー信州放射能ラボ(iSHL)
-----

Cs-137 x.x ±0.6 Bq/kg
Cs-134 ND < 1.6 Bq/kg
この測定結果は、妥当な結果です。

Cs-137は、東京電力福島第一原子力発電所由来ではなく、1960年代の大気圏核実験由来であると推定されます。

1960年代の大気圏核実験由来の濃度は、2010年の時点で、日本全国15カ所の平均値にて、田んぼや畑から、6Bq/kg検出されています。
○○様の検体は、いずれも、Cs-137のみであり、Cs-134がありません。

Cs-134が検出された場合であれば、東京電力福島第一原子力発電所由来である可能性が高いと言えます。
今回の測定では、いずれも、1.6Bq/kg未満であり、不検出でした。

詳細は、次のblogをご覧下さい。
311前の土壌のCs137濃度
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/03/311.html

以上 ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合せください。

2012年8月 8日 (水)

核種一覧表の見方

 

 

( 核種一覧表の参考表を開く → お問合せください。 )

[お知らせ]
ゲルマニウム半導体検出器を使った放射能測定を申込み頂いたお客様(法人・事業主様、一般家庭向け、いずれも)に、光子エネルギースペクトルと核種一覧表をお送りしています。
(Q4:測定結果はどのようなかたちで報告してもらえますか?)

もし、お客様がMicrosoft Excelファイルを開くPC環境をお持ちでしたら、核種一覧表の元ファイル(.xls)をお送りします。注文時に予めご指示ください。

■はじめに
 アイメジャー信州放射能ラボでは、可能な限り測定結果に関する子細技術情報を公開する基本姿勢をもっております。特に高額なゲルマニウム半導体検出器をご利用頂いたお客様には、スペクトルデータや核種一覧表など、測定装置が自動的に出力する書式をそのままお客様にもお届けしています。
 しかし、核種一覧表は時に、注目していた放射性セシウムや放射性ヨウ素だけでなく、今まで見聞きしなかった核種をも検出する時もございます。弊社ではそのような場合でも、「自分で測って、自分で判断する」姿勢のお客様を支援すべく、情報を積極的にお伝えして行きます。
 そのために、公開情報につきましてきめ細かな解説を充実していく所存です。不明な点ございましたら、お気軽にお問い合せください。
また、公式ホームページの「良くあるご質問」にもぜひ一度目をお通ししてみてください。
FAQ 良くあるご質問
https://www.imeasure.jp/qa.html

 

■核種一覧表の見方

 

・一番右から2列目の[生成反応]の列でまず大きく分類されています。
【特性X線】【トリウム系列】【ウラン系列】【天然】などがございます。
・右から3列目、測定下限値(Bq/kg)と、右から5列目の放射能(Bq/kg)を観較べてください。

 

   放射能 > 測定下限値

 

である場合は、その核種に注目してください。
・もし、放射能 < 測定下限値 である場合は、確定した検出とは判断できません。

 

■生成反応(核種一覧の右から二列目)による分類

 

【特性X線】<装置の特性です>
核種:Pb-X
ゲルマニウム半導体検出器の装置にて、地面や宇宙からセンサに入る放射線(ガンマ線)からセンサを遮蔽するために、鉛の厚板でセンサを囲い遮蔽します。
この鉛に、検体から出たガンマ線が当たった場合、鉛から「特性X線」が出ます。
装置の構造由来です。

 

【トリウム系列】<天然由来です>
核種:Ac-228、Ra-224、Pb-212、Tl-208、 Bi-212
トリウム(Th-232)由来の核種です。%1)

 

【ウラン系列】<天然由来です>
核種:Ra-226、Pb-214、Bi-214
ウラン(U-238)由来の核種です。%2)
ラドン温泉のガスRn-222は、このウラン系列の一部です。

 

【天然】
核種:K-40
地球創世期から存在する放射性物質です。

 

【陽電子対消滅】
核種:?0

 

これは、「陽電子対消滅」という現象の際に発生する511keVガンマ線です。
この世から電子が消滅する際に電子質量に相当するエネルギー(e=mc^2)が、光(ガンマ線)となって放出されます。(%3)
ちなみに、医療機関で使用するPET(陽電子放射断層撮影)は、F-18という核種を使い、この511keVガンマ線により画像化しています。

 

【その他】
・土壌中に、以下の核種が検出されることがございます。由来は現在調査中です。

Cd-109 88.0 keV → Bi-X 87.3 keV (Pb-X同様に、Biから放出されるX線と推定します。(%4)

 

・同じくごく微量(1Bq/kg前後)ですが土壌中に、以下の核種が検出されることがございます。由来は現在調査中です。

 


Y-88

 

【重複表示される核種】
・測定装置によって重複表示される核種に以下が有ります。

 

光子エネルギー:重複表示された核種→正しいと推定される核種

 

242.0keV :Ra-224(241.0keV)→Pb-214

 

338.0keV :Cs-136(340.5keV)→Ac-228

 

463.0keV :Te-129(460.0keV)→Ac-228

 

511.0keV :Sr-85(514keV)→?0  電子対消滅

 

768.0keV :Nb-95(766.0keV)→Bi-214

 

965.0keV :Ac-228(969.0keV)→Ac-228

 

※これらの重複核種は、光子エネルギースペクトルが互いに近傍にある核種です。

 

 

測定装置は、一意的に核種を決定できないために、2種類の核種を提示し、核種判定を使用者に委ねています。上記の右側(→の右)に有る核種が正しい核種であると弊社では推定しております。

【誤判定される核種】
88.0 keV : Cd-109 → Bi-X (87.3 keV)
(Pb-X同様に、Biから放出されるX線と推定します。(%4))

 

141.0 keV : Mo-99 → Ge-75m (139.68 keV) ※装置由来。

 

141.0 keV : Tc-99 → Ge-75m (139.68 keV) ※装置由来。
563.0 keV:Cs-134 → Ac-228 ( Cs-134 NDの場合に限る)

 

796.0 keV:Cs-134 → Ac-228 ( Cs-134 NDの場合に限る)
詳細は、
放射性セシウム134の光子エネルギースペクトル をご覧下さい。

 

【判定ソフトウェアが核種判定しない核種】

※最新データは一覧表をご覧ください。(→お問合せください。)

光子エネルギー[keV]:核種/放出割合 [%]
77.11 keV : Bi-X (Kα1, 77.108 keV) ※土壌などBi-214がある場合。(%4)

 

87.34 keV : Bi-X (Kβ1, 87.343 keV)※土壌などBi-214がある場合。(%4)

 

89.9 keV : Th-231

 

92.80 keV : Th-234/5.4 (※ウラン系列。土壌などで、Bi-214も出る。)(%4)

 

99.51 keV : Ac-228/1.26

 

129.1 keV : Ac-228/2.42

 

143.8 keV : U-235/11.1 (※アクチニウム系列)

 

328.0 keV  : Ac-228 /2.95

 

 

 

409.5 keV : Ac-228 /1.92

 

477.6 keV : Be-7

 

727.3keV : Bi-212  /6.58(※)

 

830.4 keV : Ac-228 /0.54

 

934.1keV : Bi-214 /3.03

 

※最新ソフトウェアにて核種対応致しました。(2013-4-12)

 

以上

%1)トリウム系列、ウラン系列について詳細は、

 

 

http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/main_pdf_series_6.html
の75,77ページをご覧下さい。

 

%2)iSHL実験報告:空気に漂うラドン222を捕らえる
トリウム系列のラドンガス由来の核種、Pb-214、Bi-214の話題です。
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/07/ishl-433e.html

 

%3)電子対消滅
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/06/post-f28b.html

%4)No.7 ゲルマニウム半導体検出器によるガンマ線スペクトロメトリー
http://www.kankyo-hoshano.go.jp/series/lib/No7-5.pdf


参考)
放射性セシウム134の光子エネルギースペクトル

 

 

土壌放射能測定 605keVに出ないのに796keVに出るCs-134とは?
644keVに現れる不明な核種 Bi-214のシングルエスケープ
796keVでCs-134を定量するNaIシンチは、Ac-228(795keV)の影響を受ける。
ゲルマの落とし穴 その3 Co-60
ゲルマの落とし穴 その2 Sr-85

 

■記事修正履歴
2012-8-24 複数の核種(Cd-109、Cs-136、Y-88、Nb-95)を追加しました。2012-12-25 【重複表示される核種】を追記しました。
2013-4-5 Bi-212の光子エネルギー 727keV を追記しました。
2013-5-29 参考)にblog記事を追加。
2013-9-9 Bi-X, Th-234, U-235を追記しました。
2013-9-9 参考文献に(%4) No.7 ゲルマニウム半導体...を追記しました。
2013-10-29 89.9keV, 129.1keVを追記。
2014-4-25 【誤判定される核種】にGe-75mを追記。
2014-4-25 【判定ソフトウェアが核種判定しない核種】にBe-7を追記。
2014-4-25 【判定ソフトウェアが核種判定しない核種】にAc-228 830.4keVを追記。

 

2016-5-9 【判定ソフトウェアが核種判定しない核種】に99.51 keV : Ac-228/1.26を追記。

2012年8月 2日 (木)

信州放射能ラボは、飲料、食品や、食品加工品を取り扱っている、法人・事業主様向けに放射能測定サービスをご提供しております。

【宣伝】
信州放射能ラボは、飲料、食品や、食品加工品を取り扱っている、法人・事業主様向けに放射能測定サービスをご提供しております。

設備紹介
サービス内容・価格表
企業・事業主様向け料金表資料ダウンロード(PDF)

アイメジャー信州放射能ラボの特徴は次の3点です。

[1]ロゴの使用権利(標準)
[2]トレーサビリティーサービス(オプション)
[3]リアルタイムモニタリングサービス(標準)

詳しくは、弊社ブログをご覧下さい。
企業・事業主様へ 食品の放射能検査の提案

アイメジャー株式会社 塩尻事業所
〒399-0741 長野県塩尻市大門幸町1-18
電話 0263-50-8651

http://www.imeasure.jp
info@imeasure.jp

2012年7月26日 (木)

放射能測定証明書 発行有りと発行無しの違いは? 〜 企業・事業主様への提案

放射能測定証明書 発行有りと発行無しの違いは?
〜 企業・事業主様への提案 〜

弊社の料金表をご覧になって、「証明書発行するかどうかだけで、何故こんなにも金額が異なるのか?」疑問に思われる方もおられるでしょう。

一目でわかる放射能測定価格表
※この表にございますキャンペーン(〜2012/7/13)は既に終了しました。

一般家庭向け料金表
https://www.imeasure.jp/?page_id=427#price

企業・事業主様向け料金表
https://www.imeasure.jp/?page_id=427#price2

一般家庭の皆様にとっては、例えば毎日食べるお米の放射能値がどのくらいなのか、「値を知ること」が第1の目的だと思います。(%1)

これに対して、食品や食材を製造、加工、販売されている企業や事業主様の立場からは、
(1)販売先のお客様からの問い合わせや、質問に答えるための知識が必要。
(2)測定結果について、安定した精度と信頼性を確保しなければならない。
(3)測定結果について、品質管理の観点から、変動要因を分析するための解析力が必要。
などの課題が上げられます。
一定規模の企業であれば、高額なゲルマニウム半導体検出器を導入し、専任のオペレータを付けることも可能でしょう。しかし、そこまで投資ができない企業にとって、今回の放射能汚染は、悩ましい問題です。


そこで、例えば、
a.『弊社は、出荷する商品の放射能検査を実施しています。』と自社ホームページ等で明示する。
b.『詳細は、弊社が放射能検査を委託している[ ○○○放射能測定所 ]にお問い合せください。』
と記載することができたらどうでしょうか。
商品の放射能検査を外部委託するだけでなく、上述した、お客様からの問い合わせや、放射能測定に関連する業務を丸ごと委託することが可能となります。
信州放射能ラボは、こうしたお客様のご要望に対応するために、法人・事業主様向けのサービスを整備しております。

■法人・事業主向けサービスの具体例

[1] ロゴの使用権利(標準)

まず、その代表が、会社のロゴです。

契約頂いた法人様のホームページ向けに、このロゴを貸し出します。
貼り付けたロゴは、弊社公式ホームページにリンクされ、ロゴをクリックすると
imeasure.jp
に飛ぶようにご利用頂く権利を持つことができます。
年間会員、もしくは特別会員の法人・事業主様は、無料でロゴの利用が可能となります。

○ロゴ配置事例:(iSHLのロゴをクリックしてみてください。)

[2]トレーサビリティーサービス(オプション)

また、測定検体毎に2次元バーコードを発生し、検体毎に固有のURLページにお客様を誘導し、個別の測定結果を表示する「トレーサビリティーサービス」も整備しております。(トレーサビリティーサービスは、追加費用が発生します。)
詳しくはお問い合せください。


・・・
アイメジャー株式会社 信州放射能ラボは、安心で、信頼のおける食材を提供する法人や事業主様を全面的にサポート致します。
ぜひお声がけください。

%1)一般家庭向けの料金設定について
弊社では開所当初から、他社が、NaI(Tl)シンチレーション式の食品放射能測定器で検出限界、20Bq/kgを¥3,000〜7,000(税別)で受託していた状況で、
1 Bq/kg(1.645σ)を5000円で受託するサービスから始めました。
理由は、一般家庭の目的は、商売(外販のための証明書)ではなく、「毎日子どもが食べる米(や水や牛乳)が安全なのか、まず知りたい。」という切なる想いを感じたからです。
この度、弊社では、たくさんの共感して下さる協賛者を得て、ゲルマニウム半導体検出器を導入することができました。
1核種あたり、1Bq/kg、3σ、の現在の相場は、民間で1.2〜2万円でしょうか。私の知る最も安価な所は、市民測定所(CRMS福島)で、¥6,500-です。
弊社では、一般家庭の皆様には、8,000円で「ゲルマニウム半導体検出器を用いた」放射能の測定を請け負います。
スペクトルや核種一覧表もお付けします。

Q4:測定結果はどのようなかたちで報告してもらえますか?

どうぞ、ご検討ください。

(修正履歴)
2013.7.3 「リアルタイムモニタリングサービス(標準)」は終了しました。
2013.7.3 一般家庭向け料金表、企業・事業主様向け料金表のリンク先をpdfからWebPageに修正。
2013.7.3 「ロゴ配置事例」を追加。