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2020年1月

2020年1月 6日 (月)

揺らぎの大きな現象の測定と判定基準について

■ 揺らぎの大きな現象の測定と判定基準について

1.はじめに

 身の回りの計測値に揺らぎが有ることを普段の生活では気付きません。もし、体重計の計測結果に比較的大きな揺らぎがあり、計測するたびに以下のような値になったら、その体重計を人は信頼しないでしょう。


体重計測結果
1回目 30 kg
2回目 45 kg
3回目 25 kg
4回目 40 kg
5回目 50 kg

2.放射線の測定

 放射線測定は、揺らぎの大きい計測結果を基に判断する代表的な物理測定です。その理由は、非常に微量な放射線であっても人体に有害であるため、測定値が非常に微量な(=ゆらぎが大きな)値で判定せざるを得ないからです。

今回サーベイメータ[日立アロカ TGS-146B]を使って90秒計測したバッググランド(背景)の値は以下の通りでした。
単位
1回目 58 [CPM]
2回目 79 [CPM]
3回目 78 [CPM]
4回目 73 [CPM]
5回目 66 [CPM]

単位、CPMは、Count Per Minute の略です。1分間にカウントしたβ線の数を表します。

この値に対して計測した対象物の値が、問題となる値なのか、それとも誤差の範囲なのか、 を判断する方法として[ 正規分布 ]という統計学の考え方を使います。

問題となる値である、とは、

計測した値 > (バックグランドの平均値+標準偏差 ×3 )

の場合です。
この判断の信頼性は、99.7%であると統計上は判断(=信頼)します。

詳細は、こちらも参考にしてください。
https://mathwords.net/sigumakukan

今回のバックグランドの計測結果は、
平均値 70.8
標準偏差 8.81
ですので、判定基準は、
97.2
となります。

今回計測した(ここでは何を計測し、結果が幾つだったのかを公開しません)全ての値は、この97.2を越えていません。
したがって、計測結果は誤差の範囲であり、問題となる値であるとは言えない、となります。

以上

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