無料ブログはココログ
2024年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

« 2018年9月 | トップページ | 2019年1月 »

2018年10月

2018年10月26日 (金)

2018年八ヶ岳編笠山で捕獲された野生鹿肉の放射性物質濃度基準値超えについて

■ 長野県林務部発表

−−−−−
https://www.pref.nagano.lg.jp/yasei/sangyo/ringyo/choju/documents/hp.pdf

個体識別番号, 捕獲日, 捕獲場所, 検査日, 検査機関, Cs-134, Cs-137
1031810010, H30.10.13, 富士見町, H30.10.22, 環境保全研究所, ND(<3.48), 121 ← ***今回の発表の元データ。
1031810017, H30.10.17, 富士見町, H30.10.22, 環境保全研究所, ND(<3.80), 87.5
1031809025, H30.9.29, 富士見町, H30.10.9, 環境保全研究所, ND(<3.08), 41.6
1031810002,H30.10.1, 富士見町, H30.10.9, 環境保全研究所, ND(<4.22), 21.2
−−−−−

この一覧表を見ると、平素は林業総合センターのシンチレーション式放射能測定器(NaI)で計測して、

>25Bq/kgと判断した場合に、環境保全研究所で精査(Ge:ゲルマニウム半導体検出器)しているようです。

この検査は『県「出荷・検査方針」に基づいて管理される 』とあります。恐らくこの文書かと思われます。↓

https://www.pref.nagano.lg.jp/ringyo/kurashi/shobo/genshiryoku/hoshasen/hoshase/documents/h2609kensahousin.pdf


■計算
目的:放射性セシウムの由来は何か?
昨年同様に、Cs-134とCs-137の比率から、福島第一原発事故由来の影響を定量的に判断します。
■ 福島原発事故由来のCs-134/Cs-137比率
検査日:H30.10.22 での、比率は 0.0927 です。


[Cs-134:Cs-137比率を算出アプリCalcCs]
CalcCs Web版 /かにこむ製
http://t.co/Cid3TOMx
放出日:2011年 3月15日
計算日:2018年10月22日
経過日数:2778日
134Cs / 137Cs = 0.0927

■ 長野県が発表した放射性物質濃度の計測値
個体識別番号:1031810010
Cs-134:不検出、検出下限値 ND(<3.48)
Cs-137:121 Bq/kg

■ Cs-137の計測値から推定されるCs-134値
121*0.0927= 11.2 Bq/kg
→ Cs-134の検出下限値は、今回3.48Bq/kgであったから、もし、汚染が福島第一原発事故由来であれば、Cs-134が検出されているはずであるが、今回検出されていない。

■ Cs-134の検出下限値から推定されるCs-137値
3.48/0.0927=37.5 Bq/kg
→ 最大30%は福島第一原発事故由来の可能性がある。残り70%以上は、大気圏核実験由来と推定される。

■結論:
・H30.10.13に八ヶ岳編笠山で捕獲された野生シカの肉に含まれている放射性セシウム137の由来は、
福島第一原発事故由来が最大で30%、
他(大気圏核実験由来)が最小でも70%である。

以上
(参考資料)
・2017年富士見町野生鹿肉の基準超えについて
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2017/11/post-f58b.html
・放射性セシウム134と放射性セシウム137の比率から判ること
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/04/post-1d72.html
・任意の日付での放射性セシウムの比率を求める計算アプリ
■携帯電話 スマホ向け:
http://www.kani.com/ycrms/CalcCsWeb/
■PC (Windows)向け:
http://www.kani.com/ycrms/CalcCs/
・大気圏核実験由来の降下量
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/03/311.html

2018年10月15日 (月)

セシウム排出、予測より遅い…作業員を追跡調査

20150811191655_original

出典:

http://megalodon.jp/2015-0811-1913-32/www.yomiuri.co.jp/science/20150810-OYT1T50080.html

http://www.yomiuri.co.jp/science/20150810-OYT1T50080.html

セシウム排出、予測より遅い作業員を追跡調査

20150810 1902

 福島第一原子力発電所で事故対応にあたった東京電力の作業員が体内に吸い込んだ放射性セシウムは、当初の予測より、体外への排出が遅いという追跡調査結果を、放射線医学総合研究所の谷幸太郎研究員らが発表した。

 谷研究員らは、セシウムの一部が水に溶けにくい化合物になり、肺に長くとどまるためではないかと推定している。被曝ひばく線量を見積もる計算モデルの見直しにつながる可能性があるという。

 同研究所では、事故直後に原子炉の中央制御室で監視業務などにあたり、被曝線量が特に高かった作業員7人について、年に数回、検査を受けてもらい、体内のセシウム137などの量を測っている。

 作業員のセシウム量は、事故後、約2年間は、「肺から血液へ溶け込み、尿などを通じた排出により、70~100日ごとに半減していく」という予測通りに減少していた。しかし、2013年の半ば頃から減り方が鈍くなった。

解析

「実効半減期は、約104日」でした。

20150811193441_2

20150811194811

20150811194811

「70~100日ごとに半減していく」という予測通りに減少していた。」と書いてあるが、グラフから、予測ライン(L3)の実効半減期を読み取ると、112.6日であった。

« 2018年9月 | トップページ | 2019年1月 »