【信州放射能ラボ メールマガジン Volume-016, 2017-3-22発行】
【信州放射能ラボ メールマガジン Volume-016, 2017-3-22発行】
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■放射能 news (2017.3.22 信州放射能ラボ)
○信濃毎日新聞上に報告された放射性セシウム濃度合算値
2017年(平成29年)2月分。
<凡例>
2017.2.3s1
2017年2月3日付け第1面の記事。数字の単位[Bq/kg]
2017.2.3s1
福島第一原発2号機
格納容器内 推定530シーベルト
格納容器内の線量は、高い放射線がカメラに影響を与えることで画像に生じるノイズを解析し推定。上下30%の誤差がある。
2017.2.12s29
福島県が沿岸海域で実施している魚介類、
2016年に採取した全ての魚介類(8502検体)が基準値(100Bq/kg)を下回った。
<年 基準越えした比率>
2011年 39.8%
2012年 16.5%
2013年 3.7%
2014年 0.9%
2015年 0.05%
2017.2.14s33
札幌地裁
福島第一原発事故の収集作業を巡り、労災認定を求める訴訟は全国で初めて。
累積被曝線量 56.41mSv
三つのガン併発。
膀胱、胃、結腸。
札幌市元作業員(58)
2017.2.17s35
長野県林務部
中野市 イノシシ 21
2017.2.21S29
上田市秋和
汚泥焼却灰(1/12採取) 12
汚泥焼却灰(2/9採取) 11
2017.2.28S27
上田市
<汚泥焼却灰>
清浄園 28
<飛灰>
上田 22
丸子 20
東部 10
<主灰+飛灰>
上田 18
丸子 ND(<10)
東部 ND(<10)
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[6] ウランを含む原発事故由来のガラス状の大気粉塵がつくばにまで飛来 -放射光マイクロビームX線を用いた複合X線分析-
http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2014/140808_3/
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/ac501998d
「
東京理科大学(中根滋理事長)の中井 泉教授および阿部 善也助教の研究グループは、気象庁気象研究所の五十嵐 康人氏ならびに足立 光司氏、JASRIの寺田 靖子氏との共同研究として、福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質がどのような性状を持つのかを解明するために、事故直後につくば市の気象研究所で採取された放射性大気粉塵(通称「セシウム(Cs)ボール」)に対して、SPring-8において複合的なX線分析研究を行いました。その結果Csボールはセシウム以外にウランやその核分裂生成物を含み、高酸化数のガラス状態であることが分かりました。この結果は、メルトダウンした核燃料が容器の底を抜けて落下したとする事故当時の炉内状況を化学的に裏付けるものです。本研究の成果はアメリカ化学会(ACS)発行の論文誌「Analytical Chemistry」に掲載予定です。
」
(コメント)
<福島原発事故後の世界を理解するための重要な論文シリーズ>
[1]つくば市 気象研による「セシウムボウル」の発見
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2015/09/volume-004-2015.html#paper
で報告されたセシウムボウルについて、更に、ごく微量元素まで検出可能な分析装置である、SPring-8で解析した結果の報告論文です。「セシウムボールはセシウム以外にウラン」を含むことが判り、どのような状態の原子炉から放射性物質が放出されたのかを調査する上で重要な証拠が提供されました。
以上
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<福島原発事故後の世界を理解するための重要な論文シリーズ>
[2]セシウムボウルは土壌中の特に雲母(うんも)岩石粒子に捕まっている。
[4]放射性セシウム134と放射性セシウム137のベクレル(Bq)比率
[5]環境における人工放射能50年:Sr-90、Cs-137及びプルトニウム降下物(2007年版)
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