【信州放射能ラボ メールマガジン Volume-011, 2016-6-17発行】
【信州放射能ラボ メールマガジン Volume-011, 2016-6-17発行】 ------------------------------------------------------------
■放射能 news (2016.6.17 信州放射能ラボ)
○信濃毎日新聞上に報告された放射性セシウム濃度合算値
<凡例>
201600513s33
2016年5月13日付け第33面の記事。数字の単位[Bq/kg]
平成28年5月分
・20160513s33
軽井沢町
タラノメ 420, 220, 290
タラノメ 30, 80
・20160513s33
焼却灰
長野市松岡
Cs-137: 26
Cs-134: ND(<10)
主灰:ND(<10)
・20160514s37
軽井沢町 野生コゴミ 183
(長野県は軽井沢町産の山菜について、2013年6月からコシアブラとタラノメ、2014年6月からゼンマイの採取、出荷、摂取の自粛要請を続けている。)
・20160521s35
中野市 コシアブラ 160
・20160526s33
長野市 コシアブラ 68
・20160528s37
高山村 コシアブラ 27
・20160531s33
・汚泥焼却灰
長野市真島町 千曲川流域下水道上流処理区終末処理場 26
長野市赤沼 千曲川流域下水道下流処理区終末処理場 29
上田市常磐城 し尿処理施設 清浄園 23
・飛灰
可燃ごみ焼却施設 クリーンセンター
上田(上田市天神)40
丸子(上田市腰越)36
東部(東御市田中)24
・主灰、飛灰の混合灰
上田(上田市天神)38
・主灰
丸子(上田市腰越)ND(<10)
東部(東御市田中)ND(<10)
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[訂正]
信州放射能ラボ メールマガジン Volume-010, 2016-5-17発行
放射能 news (2016.5.17 信州放射能ラボ)
に誤記がございました。お詫びして訂正致します。
○放射性ヨウ素131の検出について
[誤]2011年3月には、関東地方でも放射性セシウム131が水道水から検出されました。
[正]2011年3月には、関東地方でも放射性ヨウ素131が水道水から検出されました。
[誤]今回の長野県内の下水道処理の脱水汚泥から検出された放射性セシウム131 は、医療行為
[正]今回の長野県内の下水道処理の脱水汚泥から検出された放射性ヨウ素131 は、医療行為
なお、メールマガジンのバックナンバーは、信州放射能ラボBLOGの記事として記録しております。
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2016/05/volume-010-2016.html
ご参考にしてください。
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○重要な新聞報道記事
日刊スポーツ 2016-5-2
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2011年3月の東京電力福島第1原発事故で海に放出された放射性セシウムのうち一部が北太平洋の西部を循環し、日本周辺の海域に戻ってきたとの調査結果を、福島大環境放射能研究所の青山道夫教授が2日までにウィーンの国際学会で発表した。
事故後、いったん下がっていた海水中のセシウムの数値が事故以前よりも高くなり、最高で1立方メートル当たり2ベクレルを示していた。食品の基準値などに比べると大幅に低く、青山氏は「魚や人体には全く影響がない。ただ、セシウム137は半減期が長いので長期間、この程度の濃度が続くか上昇する可能性が高い」と説明している。
青山氏によると、昨年11月から今年2月にかけて、汚染水流出の影響が強い福島県沿岸を除く北海道から沖縄県の海域71カ所で、海水を採取した。
半減期が30年のセシウム137は、
・鹿児島県薩摩半島の南西沖で最高値の1立方メートル当たり 2ベクレル、
・最低の鹿児島県奄美大島付近でも 1・39ベクレルを検出。
・秋田県沖が 1・63ベクレル、
・新潟県沖が 1・83ベクレル、
・富山県沖が 1・85ベクレル、
・四国沖は 1・90ベクレルだった。
・いずれも過去の核実験が原因で第1原発事故直前に検出されていた1立方メートル当たり1ベクレル程度を除いた分が、事故で放出されたと分析した。
・半減期が2年で核実験やチェルノブイリ原発事故の放出分がほとんど検出されないはずのセシウム134も最大で0・38ベクレルの値を示した。
・今回観測したセシウムは黒潮で日本から東に流され、北太平洋西部で南下し、西へ向きを変えて事故から2~3年で日本に到着したとみている。
(共同)
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(ソース)※既にリンクが切れています。
http://www.nikkansports.com/general/news/1640990.html
(一ノ瀬コメント)
まず単位ですが、「1立方メートル当たり・・ベクレル」とは、10cm立方で1リットルですから、「1リットル当たり・・ミリベクレル」と同じです。
また、放射性セシウム134を(最大で0・38mBq/L)検出したということですから、あきらかに福島第一原発事故由来です。過去に行われた核実験放出起因の分として、1mBq/Lを差し引いた上で、
秋田県沖、新潟県沖、富山県沖、いずれも、1.63~1.85mBq/Lと報告されました。
「今回観測したセシウムは黒潮で日本から東に流され、北太平洋西部で南下し、西へ向きを変えて事故から2~3年で日本に到着した」とのこと。
福島第一原発事故の起きた年、2011年9月につくば市気象研究所の青山道夫主任研究官らと電力中央研究所の研究チームがまとめた研究成果が発表されました。
http://jp.reuters.com/article/idJP2011091401000032
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20110914/1315951683
今回、5年前の予測が、ご本人による調査により、実証されたということになりました。
なお、青山道夫氏は、2013年9月28日(土) 夜11時に放映された ETV特集
海の放射能に立ち向かった日本人 ~ビキニ事件と俊鶻丸(しゅんこつまる)~ でもその活動が紹介されていました。
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20130928/1380380934
以上
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