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2015年12月21日 (月)

【信州放射能ラボ メールマガジン Volume-007, 2015-12-21発行】

【信州放射能ラボ メールマガジン Volume-007, 2015-12-21発行】

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■放射能 news (2015.12.21 信州放射能ラボ)

○信濃毎日新聞上に報告された放射性セシウム濃度合算値

2015年(平成27年)11月分

・20151103s29
汚泥焼却灰
上田市常磐城 し尿処理施設 清浄園 31
飛灰

可燃ごみ焼却施設

上田(上田市天神)38

丸子(上田市腰越)28

東部(東 御市田中)20
主灰と飛灰の混合灰

可燃ごみ焼却施設

上田(上田市天神) 30
・20151112s33
長野市清掃センター(松岡) 焼却灰 22

・20151127s33
汚泥焼却灰 上田市 清浄園 35
クリーンセンター
飛灰
上田 (上田市天神) 32
丸子(上田市腰越) 22
東部(東御市田中) 24
主灰 飛灰混合灰
上田 32

○<福島原発事故後の世界を理解するための重要な論文シリーズ>
[2]セシウムボウルは土壌中の特に雲母(うんも)岩石粒子に捕まっている。

9月にご案内しました放射能 newsにて <福島原発事故後の世界を理解するた めの重要な論文シリーズ> を始めました。

放射性セシウムはいったいどんな形状で(状態で)福島第一原発から飛びだした のか? 
「プルーム」と呼ばれているけどどのような状 態なのか? 
そうした疑問に答えた研究成果が、2013年の8月に発表されました。それが9月 にご報告しました、つくば市 気象研による「セシウムボウル」の発見です。
今回の放射能 newsでは、このセシウムボウルが土壌に落ちた後、具体的にどの ような状態で保持されているのか?を調査した研究成 果をご紹介します。

福島放射能汚染における土壌中の放射性微粒子の特定と微粒子中の放射能分布の解明

http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2014/50.html

「これらの一連の実験から、放射性セシウムは風化黒雲母と呼ばれる鉱物粒子に 多く固定されており、さらにセシウムはこの鉱物中に均一 に分布していること が明らかとなった。」

「黒雲母」とは、よく住宅の門などに使われる花崗岩(かこうがん、石材として は御影石(みかげいし)と呼ばれる)の中の黒いツブツブ のことです。
土壌の中には、この黒雲母が風化によりバラバラになった岩石の名残が含まれて います。
セシウムボウルは土壌中の特にこの雲母(うんも)岩石粒子に捕まっているという ことが判りました。

この事実は、放射性セシウムがガラス質の球状のボウルとなって放出されたこ と=水溶性でないこと。
土壌中の黒雲母に捉えられていること。の2つの特徴から、土壌表面の土壌粒子 に捉えられたまま、長期間移動しない特性を説明できま す。また、雨が 降って 表面の土壌が流れ、側溝や駐車場や公園の滑り台の下など、雨水が溜まりやすく 土壌粒子が溜まっている場所が比較的放射線強度が高くなる挙動 も説明できま す。また、時間が経過しても土壌の地中深くに浸透せずに、土壌表面に留まって いることも説明がつきます。

そのため、例えば、雑草などが消え、乾燥して、強風が吹き荒れる春一番の時 期には、空を舞う土壌の粉塵には、高濃度の放射性セシウムを含む土壌の微粉 末が含まれ漂う可能性がある、ということが予測されます。

<補足>
[NHK特集 ネットワークでつくる放射能汚染地図6 川で何が起きているのか] で、 この黒雲母を「バーミキュライト」と呼び、電子顕微鏡写真と模式図が放 映されまし た。
電子顕微鏡写真:
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/scanner/20120610/20120610221923.jpg

模式図:
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/scanner/20120610/20120610221938.jpg

今回ご紹介した論文によれば、「バーミキュライト」は商品名であり、学術名称 ではないとのことです。詳細は以下の通りです。

注5 風化黒雲母
黒雲母は花崗岩中に含まれる(花崗岩の黒色を呈する部分)典型的な珪酸塩鉱物 であるが、この黒雲母が地表の環境に長期間さらされる ことによって風化し、 黒雲母の構成成分である鉄の酸化やカリウムの減少が起きたものをここでは風化 黒雲母(weathered biotite)と呼ぶ。尚、この風化黒雲母はしばしば “バーミ キュライト” という商品名で市場に出回っているため、この名前を使う研究者 も見られる が、学問的にはこの名前は正しくない。

以上
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<福島原発事故後の世界を理解するための重要な論文シリーズ>

[1]つくば市 気象研による「セシウムボウル」の発見
[2]セシウムボウルは土壌中の特に雲母(うんも)岩石粒子に捕まっている。

[3]低線量被曝による白血病のリスクが上昇
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■記事修正履歴

2016-5-17 論文「福島放射能汚染における土壌中の放射性微粒子の特定と微粒子中の放射能分布の解明」のリンク切れを修正。

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