【放射能測定結果の見方】
【放射能測定結果の見方】
(ここでは、「厚生労働省:食品中の放射性物質の検査結果について」記載の数字の読み方について説明します。)
2種類の放射性セシウムの比率によって 福島第一原子力発電所由来の放射性物質かどうかを判断する。
1)Cs-134を検出されたデータを得る。
例) タケノコ 埼玉県小川町 (*1)
放射性セシウム合算値:50Bq/kg
測定日:平成27年3月30日
内訳
Cs-134: 9.9 Bq/kg
Cs-137: 39.7 Bq/kg
Cs-134/Cs-137=0.2494
2)比率の理論値を得る (*2)
平成27年3月30日
Cs-134/Cs-137= 0.2826
3)Cs-134の濃度から、Cs-137の濃度を推定する
9.9 Bq/kg / 0.2826 = 35.03 Bq/kg
4)判断 例として得たデータには、測定誤差が記載されていません。
Cs-137の実測値、39.7Bq/kgに較べて、 Cs-134の実測値、9.9Bq/kgから、理論比で推定した値 35Bq/kgとの差、 4.7 Bq/kgは、誤差としては少し大きいと思われます。 よって、この分は、福島第一原発事故以前から降下していた可能性は考えられます。
(*Cs-134濃度 9.9Bq/kgの測定値の測定誤差によって、この議論は変化します。)
*1)
・厚生労働省:食品中の放射性物質の検査結果について
(第924報)2015年4月6日
No.2545 埼玉県 小川町 H27.3.30 50 Bq/kg
出典)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000081424.html
http://iryoujimushikaku.blogspot.jp/2015/04/2015.html
*2) 放射性セシウム134と放射性セシウム137の比率
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/04/post-1d72.html
計算機
http://www.kani.com/ycrms/CalcCsWeb/
指定年月日での状況を計算
2011年 3月15日に放出された放射性セシウム比(放出時点で134Cs / 137Cs = 1.0 とする)が、2015年 3月30日にどうなっているかを以下に示します。
放出日:2011年 3月15日
計算日:2015年 3月30日
経過日数:1476日
134Cs / 137Cs = 0.2826
放出より1476日経過したことで、それぞれの量は放出時を 1.0 とすると、以下の量となっています。
137Cs = 0.9113
134Cs = 0.2575
--------
総Cs = 0.5844
初出)facebook
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