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2013年8月25日 (日)

2013-8-15 諏訪市 松本市の空間線量率上昇について(その3)了

一区切りしました。まとめます。

2013-8-15 に、諏訪市 松本市の空間線量率が約0.1μSv/h急上昇しました。

このメカニズムは、以下のようなプロセスであったと考えられます。

「雨水に約300Bq/kgの半減期約30分の放射性物質が含まれていた。」
「降雨量100mmに達すると、平方メートルあたり、3万ベクレルとなった。」
「これにより、空間線量率が、0.1μSv/h 上昇した。」
「核種の半減期は30分であり、ピークを迎えた後は急激に減衰した。」

この半減期約30分の放射性物質とは、過去の知見より、
ラドンガスの崩壊核種(娘核種)である、放射性ビスマス214や、放射性鉛214であると考えられます。

■観察結果:
(1)8/15の岡谷市の雨量は、117mm (16:00~22:00)

 ※諏訪湖水門付近の雨量。

(2)空間線量率の減衰カーブから求めた半減期は、25〜36分。

■補足事実:
(3)放射性セシウムの降下密度と空間線量率上昇の関係は、
「 27,600 Bq/m^2 にて、 0.1μSv/hの上昇。」(注1)

■主たる核種の1cm線量当量率定数
Cs-137 : 0.0927
Cs-134 : 0.249
Bi-214 : 0.207
※この定数とBq→μSv/h換算は、比例する。

(4)ラドン222の娘核種、Bi-214,Pb-214の半減期
 Bi-214 : 19.9分
 Pb-214 : 26.8分

(5)論文:
http://www.chuden.co.jp/resource/corporate/news_99_N09913.pdf
降雨による地表面付近の環境放射線量率の変動状況(2002)
「調査期間中の雨水中にはすべて放射能が含まれており、その濃度は1リットルあたり数十Bqから最大~1,600Bq程度(15分間採取測定値)、平均的には~300Bq程度で、放射性物質の種類は自然界に存在する鉛-214、ビスマス-214の2種類のみであった。」

関連記事:
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2013/08/2015-8-15-f0ef.html

2013-8-15 諏訪市 松本市の空間線量率上昇について(その1)

http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2013/08/2013-8-15-2d95.html

2013-8-15 諏訪市 松本市の空間線量率上昇について(その2)

%1)
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/05/425-bqkg-svh-81.html

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