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2013年6月11日 (火)

平成25年5月19日 信濃毎日新聞記事 に対する長野県の見解

■概要
 昨年7月に長野県で放射性セシウムが牛肉2頭から検出された。弊社では、想定される比率にて、放射性セシウム134と放射性セシウム137が検出されていたため、東京電力福島第一原子力発電所由来であると推定した。しかし、今年5月19日に、改めてこの件に触れたローカル新聞(信濃毎日新聞)記事では「 原発事故との関連は不明」と書いてあった。この記事に関して、新聞社に問い合わせたところ、長野県の見解であるとのことだったので、弊社より長野県に正式に質問をし回答を得たので報告する。
 この記事が問題であると考えた理由は、Cs-134とCs-137が一定比率で検出された場合、東京電力福島第一原子力発電所由来であると推定される。しかし、もし(長野)県として「 原発事故との関連は不明」と言っていることが事実であるとすれば、一般消費者からは、「解析能力の無い自治体である」とみなされる可能性が高い。更には、その解析能力の無さ自体が「風評被害」の発信源になると恐れるためである。

■経緯
(1)平成24年7月12日に2頭の牛肉から放射性セシウムが検出された
精密検査実施日     個体識別番号   品種   Cs-134  Cs-137 飼育地 

平成247121010681296 黒毛和種 11(<3.7) 16(<4.1) 長野市 

平成247111035897016 黒毛和種 15(<3.6) 24(<3.7) 長野市

(2)長野県は原因を調査し、問題の肉牛が最後に食べたとみられる公共牧場の牧草が38 28 Bq汚染されていたことを確認した。

(3)平成25年5月19日、信濃毎日新聞は、長野県で放射性セシウムが検出された牛肉について記事で触れ、「 原発事故との関連は不明 」と記載した。

(4)信濃毎日新聞に確認したところ、「 (長野)県への取材結果に基づいています。」との回答だったので、長野県に質問(*1)を送付した。

(5)県からの回答(*2)は、次の通りです。

『県の考え方ですが、当該牛肉からは、セシウム134が検出されていることから、福島第一原子力発電所の事故によって放出された放射性物質を取り込んでいるものと考えます。』

■今後の予定。
信濃毎日新聞社に記事の訂正を求める予定です。

■参考
*1) 長野県に送付した質問
*2) 県からの回答

関連BLOG記事:

http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2013/05/25-502a.html

(修正履歴)
2013.6.11 「公共牧場の牧草が38 28 Bq汚染」

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