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2013年1月

2013年1月19日 (土)

大豆 Cs:130Bq/kg でも「基準値越えなし」の理由

昨年、(2012年)11月20日の厚労省日報ダイジェストに少し変わった発表がありました。

厚労省日報ダイジェスト11月20日(第526報)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002p57w.html
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002p57w-att/2r9852000002p5bp.pdf
※基準値超過なし

http://imeasure.cocolog-nifty.com/photos/fig/526.jpg

しかし、検査結果のpdfを見ていくと、130ベクレル/kg の大豆が表示されています。

#6 岩手県一関市磐清水村 大豆 露地
結果判明日:H24.11.19
Cs-134 : 48.9 Bq/kg
Cs-134 :  79.7Bq/kg
Cs合計 :  130 Bq/kg

このデータには、※印が付いていてこのように説明されています。
「経過措置対象のため暫定」

一方、この厚生労働省ダイジェストを更に分かり易くまとめて定期的に発信して下さっているボランティアメルマガ:

http://setagaya-kodomomamoru.jimdo.com/マダムトモコの今日の厚労日報-ダイジェスト/
はこの事に触れて警鐘を鳴らしていました
「岩手県一関市では大豆か130Bq/kgが検出されましたが、大豆はコメ・牛肉と同じに新基準値への移行に「準備期間が必要」とのことで経過措置がとられている最後の食品で、今年度いっぱいまでは暫定基準値である500Bq/kgまでが適合と認められ、市場に流通します。」

この、「経過措置」について、今回は触れることにします。

元の文書はこちらです。
http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/dl/tuuchi_120316.pdf

平成24年3月15日
厚生労働省医薬食品局食品安全部長
乳及び乳製品の成分規格等に関する省令の一部を改正する省令、乳及び乳製 品の成分規格等に関する省令別表の二の(一)の(1)の規定に基づき厚生労 働大臣が定める放射性物質を定める件及び食品、添加物等の規格基準の一部 を改正する件について

この文書の中を読むと、

「大豆にあっては500Bq/kg(平成24年12月31日までの間に限る。)」

との記載があります。
文章だけでは判りにくいので図説で厚生労働省は解説しています。
図解説は、こちらの方が分かり易いです。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/dl/120117-1-03-01.pdf

(クリックすると図が拡大されます。)
つまり、
・米
・牛肉
・大豆
などに関しては、平成24年12月31日までに製造、加工、輸入された食品は、旧基準値(食品 500Bq/kg、飲料 200Bq/kg)にて流通を許される。
そのため、検査をして、平成24年4月1日からの食品基準値である、100Bq/kgを超えた場合であっても、ダイジェストには、「 ※基準値超過なし 」と表示される。

数十ページに渡るpdfをチェックした場合に限り、130Bq/kgの大豆に気付く発表体制であった、と言えます。

■追記:(H25.7.23) ( @hashimoto_tokyoさんに感謝。)
岩田県の対応:

http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?cd=42605

○ 平成24 年産大豆の放射性物質検査において、一関市旧磐清水村から採取した検体で130Bq/kg の放射性セシウムが検出されました。

○ 食品衛生法の経過措置で、大豆の基準値は、平成24 年12 月31 日まで500Bq/kgとなっていますが、一般食品の基準値(100Bq/kg)を超過したことから、消費者の安全面を考慮し、本日付けで、一関市及びいわい東農業協同組合に対して、旧磐清水村の「大豆」について、
出荷等の自粛を継続するよう要請しました。


・初出:
2012.11.30
#6 岩手県一関市磐清水村 大豆 露地 Cs:130Bq/kg でも基準値越えなしの怪

(記事履歴)
H25.7.23 Cs: 130Bq/kg大豆を検出した岩手県のその後の対応について、追記しました。@hashimoto_tokyoさんに感謝です。

2013年1月17日 (木)

学校法人 瑞穂学園 瑞穂幼稚園 (長野県岡谷市)

長野県岡谷市の私立幼稚園
学校法人 瑞穂学園 瑞穂幼稚園

の園内における放射能(放射性物質の濃度計測)につきまして、
土壌検査、園児さんたちが作った農作物の検査をお手伝いさせて頂きました。

測定結果につきまして、情報公開を開始されましたので、ご紹介します。

■ コメント
Cs-134: 1.1 Bq/kg
Cs-137: 1.8 Bq/kg
Cs-134/Cs-137比:0.61
この比率は、測定時刻の推定比率 0.59 
( 2012.11.20、 放射能計算機  使用、2011.3.15に1:1の比率で放出と推定。)とほぼ整合します。
またお客様から、園の歴史は古い(創業88年)が園庭の土壌は、大気圏核実験(1960年代)より後に、平坦にするために山を崩した土であるとの情報を頂きました。
従って、土壌の放射性セシウムはそのほぼ全てが、東京電力福島第一原子力発電所由来であると推定されます。

記事修正履歴:
2015-10-28 リンク先が切れていましたので削除しました。

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