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« 非電化工房 CSK-3i | トップページ | 弊社ゲルマニウム半導体検出器による測定結果の精度について »

2012年9月 4日 (火)

放射能測定結果 麦茶

測定依頼主より測定結果公開の指示がありました。
弊社blogの場を使って公開します。
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■検体:麦茶
品位:高品位Ge(<1Bq/kg、3σ)
結果:
Cs-137 17.2+-1.5 Bq/kg
Cs-134  9.2+-1.4 Bq/kg
I -131  ND < 2.8 Bq/kg
測定日時:2012.8.29 16:32
測定時間:2H
検体重量:295g
容器:1Lマリネリ
測定装置:TechnoAP TG150B(ゲルマニウム半導体検出器)
測定所:アイメジャー信州放射能ラボ(iSHL)
-----

放射性セシウム合算値:26.4+-2.9 Bq/kg

■詳細情報

商品名:エーコープ国内産六条大麦使用むぎ茶
名称:丸粒むぎ茶
原材料名:六条大麦(国産)
賞味期限:2013.7.31


 

(追加情報)

「麦茶の産地をメーカーに問い合わせした結果、茨城県産でした。」
「また、賞味期限に関係無く、この商品は、全て茨城県産です。」

とのことです。

・今後の予定:

検体に記載された手順に準じて麦茶飲料を作り、検出下限値 0.5Bq/kg (3σ)でゲルマ検査。


(追記)2013.7.24 [麦茶の移行係数抽出率をゲルマで計測しました。]
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2013/06/post-c1c2.html
【iSHL 実験報告】国産麦茶飲料の放射性セシウム移行係数抽出率の測定
4.結論、解析
移行係数抽出率は、2.7/4.8=0.56であった。
(※ 56% ですので、半分以上が飲料側に移ったということになります。)


(記事履歴)
2013.7.24 追加実験、麦茶の移行係数抽出率の測定結果のblog記事へのリンクを追記。
2013.9.4 「移行係数」を抽出率に変更。
※移行係数は、一般的に、土壌の放射性物質濃度と、農作物の放射性物質濃度の比率を意味するとのご指摘を頂きました。C-Labのo様ありがとうございました。

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放射能測定結果公開」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。西東京市の一児の母です。
麦茶の測定ありがとうございます。先週、お友達の保育園で麦茶の麦から25Bq/Kgぐらい検出されたそうです。消費者庁貸与の機器らしく、数値が出たので詳しく計測に出すらしいと聞いています(又聞きですが)。
今回測定の麦と大体同じ値なので、これを麦茶にしたらどのぐらい移行するのか知りたいです。市内の他の保育園でも、同じ仕入れの麦茶を使用しているらしいとのことで、気になっています。
麦茶にして測定なさったでしょうか。

一児の母さん
コメント有りがとうございます。
残念ながら、淹れて測定するまでやってません。

お茶の実験との差は、
煮出す温度と時間ですので、
お茶よりは、多くなると思いませが、あくまで推定。

http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/09/ishl-a9ed.html

お茶は、全数量の6パーセントが飲料に移行する結果でした。

セシウムは水溶性と言うのは、どうやら違う様です。
茶葉に固着し、お湯程度では溶出しないようです。

一ノ瀬さま
早々のご返信ありがとうございます。
淹れての測定はなさっていないのですね。残念。。。

確かに、煎茶の場合も、茶葉に残る分が多いようですね。最近は丸ごと緑茶みたいなものも多いですので、一概に「だからあまり心配いらない」とは言えませんが。

煎茶は子供はあまり飲まないと思いますが、麦茶や番茶は飲みますし、保育園などで出されもするので口にする機会が多いです。
煎茶との移行率も違うと思いますので(淹れ方にもよりますが、麦茶は本来は煮だしますし)、お時間がある時にでも追試して頂けると嬉しいです。
勝手なお願いで恐縮ですが…

麦茶一つとっても、非常に悩ましいですね。

一児の母さんから依頼された宿題の実験を行いました。
移行係数は、56%でした。

詳細またblogにしますが、
(1)ステンレス篩で濾し、(2)お湯2Lに35gのところに、約6倍の200gを投入。(3)沸騰したお湯に麦茶を入れて3分後に火を止めて30分そのまま放置したのち、濾す。
などかなり、抽出されやすい実験条件です。
要因を変えて再実験する予定です。
目の細かい不織布に入った茶葉の時には、6%だった結果と比較すると移行しやすいと思われます。

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