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« Q:ゲルマニウム半導体検出器で測ったらスペクトルデータは頂けるの? | トップページ | ゲルマニウム半導体検出器による放射能測定をご利用頂いた方に補足説明 »

2012年7月24日 (火)

川魚の汚染

栃木県が昨日発表した川魚の放射能濃度の最大値は、250 Bq/kg。
この川魚を採取した場所に注目し、早川教授の汚染マップと比較した。

■栃木県の発表資料
栃木県
魚類の放射性物質検査結果(7月23日発表)
(24年7月13日・17日・18日採捕分)
http://www.pref.tochigi.lg.jp/kinkyu/g05/m/hoshano_gyorui240723.html
イワナ :250 Bq/kg
渡良瀬川上流(深沢川)(日光市足尾町深沢)

■早川教授の放射能汚染地図
放射能汚染地図(早川マップ) 六訂版
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-473.html
http://gunma.zamurai.jp/pub/2012/0305Dmap.jpg


http://imeasure.cocolog-nifty.com/photos/fig/ashio.jpg

■考察
渡良瀬川上流(深沢川)(日光市足尾町深沢)は、上の地図で、中禅寺湖のすぐ南、渡良瀬川上流に位置する。

空間線量率 0.25μSv/hのゾーンに該当する。
山に降ったセシウムが水と共に清流に流れ出し、川魚のエサや生活環境に蓄積されるのだろうと推定される。

早川教授のマップを眺めると、那須、日光、と流れたプルームは、赤城山の大沼にまで到達したと推定される。

群馬県赤城山の大沼で採れたワカサギの放射性セシウム濃度は、500Bq/kg越えたのが、昨年(2011年)の夏だった。

今年(2012年)、1月15日に放映されたNHKスペシャルで、追跡調査を行う研究者(山崎秀夫教授@近畿大学)の様子が放映された。

赤城山大沼のプランクトンの放射性セシウムの濃度は 296 Bq/kg。

湖底は、 950 Bq/kgの泥が、厚さ20cm積もっている。

赤城山のカルデラ湖、大沼の特長は:

(1)回りの山から放射性セシウムが川と一緒に流れ込む。

(2)外に抜けるルートが1本の川しかない。

(3)湖底に一定量の放射性セシウムを含む泥が貯まる(20cm)

(4)プランクトン→ワカサギ→死骸という食物連鎖に放射性セシウムが組み込ま れ、湖から外に出ていかない。

結果、いつまでたっても、高濃度の放射性セシウムを含むワカサギが捕獲される。

水瓶を汚染されると取り返しのつかない事態になる。

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