ゲルマニウム半導体検出器による放射能測定をご利用頂いた方に補足説明
ゲルマニウム半導体検出器による放射能測定をご利用頂いた方に補足説明
まず放射能測定報告内容については、次の「FAQ 良くある質問」 をご覧下さい。
https://www.imeasure.jp/?page_id=1016#q4
1.光子エネルギースペクトル
ご報告する「光子エネルギースペクトル」の事例:
https://www.imeasure.jp/wp-content/uploads/Ge_sample_fig.pdf
今回お送りしたスペクトルは、現在問題となっている、
放射性セシウム134と放射性セシウム137が存在する場合、
「山」が現れる光子エネルギー領域です。
560keV~810keV
もし、放射性セシウムが存在する場合は、それぞれ
下記の光子エネルギー領域に、幅約1.5keVの山として現れます。
Cs-134:569keV、605keV、796keV
Cs-137:662keV
■このグラフの使い方:
検体の放射能測定結果が不検出であった場合に、このグラフが役に立ちます。
すなわち、上記、放射性セシウムの該当領域に、何らかの兆候があるかどうかをグラフによって、判定することができます。
(不検出であっても、わずかに山が現れる場合があります。)
2.核種一覧表
ご報告する「核種一覧表」の事例:
https://www.imeasure.jp/wp-content/uploads/Ge_sample_table.pdf
自然核種由来は以下の通りです。
表の右端から2列名の「生成反応」をご覧下さい。
この列が核種の由来の説明になっています。
○トリウム系列(Th-232)
Ac-228
Ra-224
Pb-212
Tl-208
○ウラン系列(U-238)
Rn-222
Pb-214
Bi-241
○カリウム
K-40
○他
Pb-Xとは、鉛容器に当たった放射線に起因する鉛からの特性X線です。
510.7keVは、電子対消滅です。
以上
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