電子がこの世から1粒消える時に出すエネルギー
電子がこの世から1粒消える時に出すエネルギー
(電子がこの世に生まれた { β壊変 } 時に持つエネルギー)
E=mc^2
(E:エネルギー、m : 質量、c:光の速度)
c = 3.0 x 10 ^8 [m/s]
m(e) = 9.1 x 10 ^ -31 [kg]
(m(e) :電子1ヶの質量)
e = 1.6 x 10 ^ -19 [C]
(e : 電子1個の持つ電荷量)
1eV = 1.6 x 10 ^ -19 [C・V]=[J]
(eV: 電子1ケが、1Vの電位差に逆らって移動して得るエネルギー)
mc^2 = 81.87 x 10 ^-15 [kg ・m^2 / s^-2] = [J]
mc^2/[eV] = 510.98 [keV]
つまり、電子1ヶが消失すると、511 keVのエネルギーを放出する。
(511 keVのエネルギーを持つ電子がこの世に生まれる)。
ゲルマニウム半導体検出器では、電子対消滅として観察される。
これがその消滅エネルギー 511keVを捕らえた時のグラフ。
511keV 中央 の白い山がそれです。
ドップラー効果で幅が広がっている。
(記事修正履歴)
2013.6.20 補足説明を追記しました。
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