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2012年5月

2012年5月31日 (木)

放射性セシウム 425 Bq/kg の土壌汚染で空間線量率は、0.1μSv/h上昇する。

■目的:土壌の汚染と空間線量率の関係を調べる。
■結論:放射性セシウムに汚染された 425 Bq/kg の土壌にて、空間線量率は0.1μSv/h上昇する。

 425 Bq/kg の土壌汚染で、0.1μSv/h上昇する。

■基本データ:

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/gijyutu/017/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/09/02/1310688_2.pdf
平成23年8月29日

文部科学省による放射線量等分布マップ
(放射性セシウムの土壌濃度マップ)の作成について

文部科学省 原子力災害対策支援本部
モニタリング班
資料第7-1-1号


別紙7 グラフ:空間線量率と土壌の核種分析結果の関係についてより、
X軸:空間線量率(μSv/h)
※計測高さ1m
Y軸:放射性物質の単位面積あたりの放射線量(Bq/m^2)
の相関が得られている。
y=276008*x
R^2=0.7557
すなわち、
主たる核種がCs134とCs137とした場合、
相関係数:0.7557の精度で、次の式が成り立っている。
[ 276 KBq/m^2 = 1 μSv/h]

□計算

上記の式の意味は、
「1平方メートルあたり、放射性セシウムが 27万6千ベクレル撒かれているとその場所の高さ1メートルでの空間線量率は、1μSv/h 上昇する。」
となる。
単位cm^2あたりに変換すると、
「1平方センチメートルあたり、放射性セシウムが 27.6ベクレル撒かれているとその場所の高さ1メートルでの空間線量率は、1μSv/h 上昇する。」

仮定:土壌の比重を1.3 g/cm^3 とする。

{x65倍する、という一般説は、比重換算すると1.3となる。}

深さ5cmまでの土壌を計測するとすれば、
1cm^2x深さ5cmの土壌の重さは、
5 * 1.3 = 6.5 g

土壌6.5gにて、27.6ベクレル上昇。
土壌1kgにて、27.6*1000/6.5 = 4246ベクレル上昇。

■結論
4246Bq/kg の土壌にて、1μSv/h上昇。
425 Bq/kg の土壌にて、0.1μSv/h上昇。

■応用

空間線量率を0.1μSv/h精度で正確に測るには大変だ。
花崗岩由来のK-40放射性物質によって、例えば長野県塩尻市は、0.08μSv/hが、311前からの値。
空間線量率が、0.08μSv/hから、0.18μSv/hになったことを正確に判定するにはそれなりに技術と時間がかかる。
一方、425 Bq/kg の土壌の放射性セシウム汚染を測ることは、核種判別できるベクレルモニタがあれば、遙かに容易で精度が高い。
現在、50カ所以上に及ぶ全国の市民測定所に普及し始めたベクレルモニタを使えば、425 Bq/kgの汚染土壌であれば、数分で精度の高い結果が出る。

K-40の核種分離できるベクレルモニタを使って、まず、土壌の放射能を測定を推奨する。

■関東の汚染現状

長野県内のホームセンターで、販売されている、栃木県産、群馬県産、の堆肥を計測し、このblogでも堆肥の放射性セシウム合算値の濃度を報告した。(%1)

およそ 100Bq/kg程度汚染されている。

[425 Bq/kg の土壌にて、0.1μSv/h上昇。]

この式から、堆肥を製造している現場での労働者は、約0.025μSv/hの被曝をしている。

塩尻市であれば、0.08μSv/h が0.105μSv/h に成る程度の空間線量率の上昇だ。

計測誤差として曖昧にされているのだろうが、土壌を核種判別できるベクレルモニタを使って測れば直ちに放射性セシウム濃度は、判別できる。

土壌を測ろう。


■追記 2012.6.4
千葉市の市民測定所の方からblog記事のご紹介を頂きました。感謝です。

土壌の放射能濃度と同じ場所での1メートル高さでの空間線量率の測定結果の統計的処理。

花見川区3公園の土壌放射能濃度測定結果

http://protectchildren311.blog.fc2.com/blog-entry-370.html

実測値から求めた漸近線の式:

土壌放射能濃度 [Bq/kg] = 5994 * 空間線量率 [μSv/h]
つまり、
5994Bq/kgの土壌汚染で、空間線量率は、1μSv/h上がっている。

599 Bq/kgの土壌汚染で、+0.1μSv/h 空間線量率上昇。


■学習院大学田崎先生の考察:
(100m^2の土壌)
1MBq/m^2 <--> 3.4 μSv/h

つまり、
294 KBq/m^2 = 1 μSv/h

この値は、文科省が2200カ所の実験から求めた漸近線の式:
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/05/425-bqkg-svh-81.html

276 KBq/m^2 = 1 μSv/h

と7%精度で合致している。理論値が実測値を精度良く推定している良い例だ。

□考察
土壌のサンプリングをする際に、Bq/m^2の値も得られるように、決まった面積でサンプリングするとx65倍するなどの換算が不要となり、ダイレクトに理論値(田崎先生の式)と比較できる。
弊社でも、土壌は、Φ120mmの円柱状のコアサンプリングを行っている。
深さは、H1=0〜50mm、H2=50〜150mmの2種類だ。


■追記 2012.6.4 その2
(千葉県の市民測定所から新たにサイトを教えて頂きました。)

みまもりファームの栽培日記
「空間線量率-セシウム土壌濃度の散布グラフ」を作成しました
2011/09/07

http://hamanora.blog.ocn.ne.jp/kaiin02/2011/09/post_8abc.html

y=330398 * x

330398Bq/m^2 <--> 1μSv/h

(ichinoseメモ)
33 Bq/cm^2 <--> 1μSv/h
1mSv/yなら、0.114μSv/h
3.76 Bq/cm^2 <--> 1mSv/year


%1)堆肥 牛ふん 有機質肥料 の放射能値測定結果 2012年4月 9日 (月)
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/04/post-7a70.html

この記事の初出:
空間線量率 μSv/h の数値で、直接 チェルノブイリと比較する。
http://d.hatena.ne.jp/scanner/20110920/1316524394

(2011.9.20)

(記事修正履歴)
20130828 修正[花崗岩由来のK-40放射性物質によって、]

2012年5月30日 (水)

ゲルマニウム半導体検出器 テクノエーピー TG150B 始動

ゲルマニウム半導体検出器が信州放射能ラボに導入されました。
メーカー:テクノエーピー社
モデル:TG150B
シリアル番号:TGP10001

現在、検出限界能力把握のために、試運転中です。
6月13日より正式に商用稼働開始予定です。

□ 検出限界値の把握
容器 1L(マリネリ)、750mL(タッパ)、630mL(V5容器)、500mL(タッパ)につき、検出限界値の把握をしています。

検証結果報告第一弾は、500mL(タッパ)です。

http://imeasure.cocolog-nifty.com/photos/fig/tg150b_500ml.jpg

15分間 Cs−137,Cs−134それぞれ 10Bq/kg
といったところでしょうか。
引き続き、マリネリ1Lでの検出限界を調査し、ご報告します。

□ 光子エネルギースペクトル

http://imeasure.cocolog-nifty.com/photos/fig/134_137a.jpg

ゲルマニウム半導体検出器はこのように、Cs-134(605keV)とCs-137(662keV)を明確に分離する。

更に、このグラフからは、Cs-134(605keV)の周辺に、Tl-208(583keV)や、Bi-214(609keV)が有ることが判る。

NaI、LaBr3、CsI、などのシンチレーション式のベクレルモニタは、Cs-134や、Cs-137の定量に、この光子エネルギー領域を使っている。

そのため、土壌や雪などの測定を行った際に、実際に検出された核種は、Tl-208や、Bi-214であるにも関わらず、ベクレルモニタは、放射性セシウムであると「誤」検出する場合が有る。

放射能測定所のオペレータは留意すべきポイントだ。

2012年5月16日 (水)

自治体が発表した放射能測定結果を検索する専用サイト

すごいサイトを知人から紹介してもらいました。

全国の自治体が発表した放射能測定結果を検索できるデータベースサイトです。

まずは、これが重要でしょうか。

出荷制限のあった品目
http://www.support-nippon.com/yasaikensa/special.html

他にもいろいろな検索の仕方が用意されていて、充実してそうです。

私も今日教えてもらいましたので、これからいろいろと使い込んでみます。

まずはお知らせまで。

2012年5月 9日 (水)

第15回 組込みシステム開発技術展(ESEC)出展祈念記事 その1  なぜ今線量計なのか。

弊社は、本日東京ビッグサイトで行われる第15回 組込みシステム開発技術展(ESEC)に出展します。

弊社は、1999年に特殊イメージスキャナの開発、設計、製造、販売を専業とする会社として創業しました。
imeasure.co.jp

イヴァン・イリイチが1970年に提唱した哲学に惚れ込み、世界市場にイメージスキャナを敷衍させようと願い、尽力した。その個人的な想いはほぼ達成し、より専門性の高い特殊イメージスキャナの世界に足を踏み入れて、12年が経過した春に311が起こりました。技術者のはしくれとして何ができるか、結論は、放射能測定事業の新規立ち上げでした。
imeasure.jp

私を動機づけた最大のきっかけは、母乳から放射性セシウムが検出された、という新聞記事です。4人の子どもを母乳育児で育てた親として(私は傍観者ですが..妻えらい)、我が子を手に抱く母親の胸の鼓動が、締め付けられるような胸の痛みが、まるで我が事のように手に取るようにわかりました。

何かしなければいけない。

ベクレルモニタをまず選定しました。
食品関連の展示会場に足を運び、日本国内で入手可能な放射能測定器のカタログをかたっぱしから取り寄せました。
ベクレルモニタの一覧表を作成し、ふと、この情報はきっとこれからベクレルモニタを購入しようと思っている人たちにも有用な情報になると確信して、このblogが始まりました。

線量計も必要になると、自治体が使っている線量計を発注しました。
しかし、ベクレルモニタも、線量計も納期は4〜5ヶ月という状況でした。

そこで、ネットを探し回る中で、たまたま見つけたのが、PC-Watchのポケガ紹介記事でした。
なんと、ネットにアップされてから、10分後のタイミングでした。
直ちに、線量計購入のボタンを ポチっ と押し、気付くと、本日がありました。

(つづく)

○関連記事:
第15回 組込みシステム開発技術展(ESEC) に出展致します
○ blog :
ベクレルモニタを選ぶ10の注意点

○ facebook :

放射能測定所立上支援
R&D.PocketGeiger

○ 書籍 :

イヴァン・イリイチ 脱学校の社会 (現代社会科学叢書)

2012年5月 8日 (火)

ポケットガイガー完成品『松』 プライスダウン!

2012年5月 7日 (月)

第15回 組込みシステム開発技術展(ESEC) に出展致します

アイメジャー株式会社とRadiation-watch.orgは、第15回 組込みシステム開発技術展(ESEC) に出展致します。
心よりご来場をお待ち申し上げます。

会期 :  2012年5月9日(水)~11日(金)  
会場 :  東京ビッグサイト
ブース :  西ホール 西7−32
URL : http://www.esec.jp/
展示品: 放射線検出モジュール

発売から半年で出荷実績 1万2千台の「ポケットガイガー」に、組込モジュール版が登場しました。

半導体方式の採用により、世界最小・最軽量の放射線センサーが実現しました。

・名称:Pocket Geiger Embedded

・型番:Type V / Type X

・会場配置図:


西ホール 西7−32





〒135-0063 東京都江東区有明3−11−1
東京ビッグサイト 西ホール
第15回 組込みシステム開発技術展
西ホール 西7−32 アイメジャー株式会社 一ノ瀬

Radiation-watch.org ブログリリース

2012年5月 1日 (火)

シンガポールは1都7県からの食品輸入を禁止している

http://www.asiax.biz/news/2012/04/30-093502.php

福島原子力発電所の事故から1年余りが経過し、日本政府は食品中の放射能の暫定許容値を厳しくしたが、シンガポール農産物獣医庁(AVA)は、これまでどおり1都7県からの食品輸入を禁止している。

シンガポールの日本語サイト。

これが現実。

農作物の国際競争力を高めるなら、放射能汚染を拡散している場合じゃない。

田畑に入れる堆肥も、もっともっと、気を付けるべきだ。

参考:
長野県松本市で購入。
堆肥 牛ふん 有機質肥料 の放射能値測定結果

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