ベクレルモニタの検出限界値の見積方法(試案)
ベクレルモニタの検出限界値をどのように求めるのか。
実験的に求める「試案」を提示します。
<方法>
(1)水道水など低放射能の試料を長時間計測し計測中の偏差を記録する。
(2)時間 vs 偏差をグラフ化する。
(3)グラフを両対数にする。
(4)漸近線を求める。
(5)漸近線から逆算式を求める。
(6)逆算式を用いて、目標検出限界値から、想定測定時間を得る。
以下、実際に弊社のベクレルモニタ:
テクノエーピー社 TS150Bを用いて行った実験結果とシートです。
pdf:
http://dl.dropbox.com/u/37232669/iSHL_public/blog_used/iSHL_becquerel_sheet_cal.pdf
または、
http://bit.ly/wMCUs4
xls:
http://dl.dropbox.com/u/37232669/iSHL_public/blog_used/iSHL_sheet_revA.xls
または、
http://bit.ly/wJ2Nqm
※4つのシートがあります。
「目標不確かさから計測時間を見積もる」をご使用ください。
<注記>
本記事に記載した内容、および計算式は、自発的に放射能測定所を運用しようとする者を支援するために公開した内容です。
無償利用で構いませんが、この情報を利用する際には、必ず下記までご連絡ください。また、この情報に起因するいかなる損害について、弊社は責任を負いません。
自己責任でご使用ください。
○連絡先:
アイメジャー信州放射能ラボ
info@imeasure.jp
記事修正履歴:
2012-1-19 「定量限界」を「検出限界」に用語統一。検出限界、定量下限という用語についての記事を改めて書きます。
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