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2018年10月26日 (金)

2018年八ヶ岳編笠山で捕獲された野生鹿肉の放射性物質濃度基準値超えについて

■ 長野県林務部発表

−−−−−
https://www.pref.nagano.lg.jp/yasei/sangyo/ringyo/choju/documents/hp.pdf

個体識別番号, 捕獲日, 捕獲場所, 検査日, 検査機関, Cs-134, Cs-137
1031810010, H30.10.13, 富士見町, H30.10.22, 環境保全研究所, ND(<3.48), 121 ← ***今回の発表の元データ。
1031810017, H30.10.17, 富士見町, H30.10.22, 環境保全研究所, ND(<3.80), 87.5
1031809025, H30.9.29, 富士見町, H30.10.9, 環境保全研究所, ND(<3.08), 41.6
1031810002,H30.10.1, 富士見町, H30.10.9, 環境保全研究所, ND(<4.22), 21.2
−−−−−

この一覧表を見ると、平素は林業総合センターのシンチレーション式放射能測定器(NaI)で計測して、

>25Bq/kgと判断した場合に、環境保全研究所で精査(Ge:ゲルマニウム半導体検出器)しているようです。

この検査は『県「出荷・検査方針」に基づいて管理される 』とあります。恐らくこの文書かと思われます。↓

https://www.pref.nagano.lg.jp/ringyo/kurashi/shobo/genshiryoku/hoshasen/hoshase/documents/h2609kensahousin.pdf


■計算
目的:放射性セシウムの由来は何か?
昨年同様に、Cs-134とCs-137の比率から、福島第一原発事故由来の影響を定量的に判断します。
■ 福島原発事故由来のCs-134/Cs-137比率
検査日:H30.10.22 での、比率は 0.0927 です。


[Cs-134:Cs-137比率を算出アプリCalcCs]
CalcCs Web版 /かにこむ製
http://t.co/Cid3TOMx
放出日:2011年 3月15日
計算日:2018年10月22日
経過日数:2778日
134Cs / 137Cs = 0.0927

■ 長野県が発表した放射性物質濃度の計測値
個体識別番号:1031810010
Cs-134:不検出、検出下限値 ND(<3.48)
Cs-137:121 Bq/kg

■ Cs-137の計測値から推定されるCs-134値
121*0.0927= 11.2 Bq/kg
→ Cs-134の検出下限値は、今回3.48Bq/kgであったから、もし、汚染が福島第一原発事故由来であれば、Cs-134が検出されているはずであるが、今回検出されていない。

■ Cs-134の検出下限値から推定されるCs-137値
3.48/0.0927=37.5 Bq/kg
→ 最大30%は福島第一原発事故由来の可能性がある。残り70%以上は、大気圏核実験由来と推定される。

■結論:
・H30.10.13に八ヶ岳編笠山で捕獲された野生シカの肉に含まれている放射性セシウム137の由来は、
福島第一原発事故由来が最大で30%、
他(大気圏核実験由来)が最小でも70%である。

以上
(参考資料)
・2017年富士見町野生鹿肉の基準超えについて
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2017/11/post-f58b.html
・放射性セシウム134と放射性セシウム137の比率から判ること
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/04/post-1d72.html
・任意の日付での放射性セシウムの比率を求める計算アプリ
■携帯電話 スマホ向け:
http://www.kani.com/ycrms/CalcCsWeb/
■PC (Windows)向け:
http://www.kani.com/ycrms/CalcCs/
・大気圏核実験由来の降下量
http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/03/311.html

2018年10月15日 (月)

セシウム排出、予測より遅い…作業員を追跡調査

20150811191655_original

出典:

http://megalodon.jp/2015-0811-1913-32/www.yomiuri.co.jp/science/20150810-OYT1T50080.html

http://www.yomiuri.co.jp/science/20150810-OYT1T50080.html

セシウム排出、予測より遅い作業員を追跡調査

20150810 1902

 福島第一原子力発電所で事故対応にあたった東京電力の作業員が体内に吸い込んだ放射性セシウムは、当初の予測より、体外への排出が遅いという追跡調査結果を、放射線医学総合研究所の谷幸太郎研究員らが発表した。

 谷研究員らは、セシウムの一部が水に溶けにくい化合物になり、肺に長くとどまるためではないかと推定している。被曝ひばく線量を見積もる計算モデルの見直しにつながる可能性があるという。

 同研究所では、事故直後に原子炉の中央制御室で監視業務などにあたり、被曝線量が特に高かった作業員7人について、年に数回、検査を受けてもらい、体内のセシウム137などの量を測っている。

 作業員のセシウム量は、事故後、約2年間は、「肺から血液へ溶け込み、尿などを通じた排出により、70~100日ごとに半減していく」という予測通りに減少していた。しかし、2013年の半ば頃から減り方が鈍くなった。

解析

「実効半減期は、約104日」でした。

20150811193441_2

20150811194811

20150811194811

「70~100日ごとに半減していく」という予測通りに減少していた。」と書いてあるが、グラフから、予測ライン(L3)の実効半減期を読み取ると、112.6日であった。

2018年9月30日 (日)

【信州放射能ラボ メールマガジン Volume-017, 2017-11-20発行】

【信州放射能ラボ メールマガジン Volume-017, 2017-11-20発行】 

Volume-017は、2017.11.20 に発信したBLOG記事を配信しました。

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放射能 news (2017.11.20 信州放射能ラボ)

http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2017/11/post-f58b.html 

富士見町で捕獲された雌のニホンジカの放射性セシウム濃度値が基準値超えした件 

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薪ストーブの灰の放射能測定結果 200 Bq/kgについて

薪ストーブの灰の放射能測定結果:


Cs-137: 200.4 ± 3.8 Bq/kg

についてお客様からの質問に回答した事例を公開します。

(お客様からの承諾を得ております。)

Q:

 薪ストーブの灰の数値 200Bq/kg は、どのように捉えたらよいでしょうか。計算して頂いた薪の数値 約1.23 Bq/kgは、薪として扱う際に高くないと捉えているのですが、それが灰になると気になるのは、薪をくべる時や掃除をする時に空気中に舞い、吸ってしまうことだと思います。

 インターネットで検索してみると、200Bq/kgくらいの値は高すぎるわけではないようですが、マスクをしたりして気をつければよいレベルと捉えてよいでしょうか。

 放射能が出ている時点で安全ということはできないのはわかっていますが、専門家の観点から、どのような数値として捉えていらっしゃいますか。何かアドバイスなど頂ければ幸いです。

A:

ご質問の件、私の方から回答させて頂きます。

長野県の判断が一つの参考になると思います。

平成24年(2012年)1月31日 に長野県は、果樹剪定枝の野外焼却をしない様に求める地域を発表しました。

http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/02/post-9934.html

この時の考え方の基準値は、

ーーーーー

(1)焼却灰が 8000Bq/kgを超えないこと。

(2)薪を焼却すると濃縮は約200倍になる。

(3)選定枝 40Bq/kgを超える場合は、屋外でのたき火処分を禁止。

ーーーーー

でした。

(1)灰が 8000Bq/kgを超えないこと。

これは、環境省が原発事故後に発表した基準であり、8000Bq/kgを超えた焼却灰は、自治体の保管が義務づけられました。8000Bq/kgを下回った焼却灰は、通常のゴミ処理として埋め立てられたり、セメントの材料として流通しました。

(2)薪を焼却すると濃縮は約200倍になる。

http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2011/12/post-3176.html

(3)長野県は、 8000/200=40 Bq/kg という計算をしたと考えられます。

以上 より、○○様が調べられた知見通り、200Bq/kgという値は、マスクをしたりして気をつければよいレベルでよろしいかと存じます。

■焼却灰のリスク:

現時点で、以下のようなリスクが推定されます。

従来、放射性セシウムを摂取した時に体内から排出されるペースとして、70日が採用されています。

[参考論文]

https://bit.ly/2Iqdlh0

米・小麦・牛乳の放射能汚染と学校給食 中川尚子、蓮井誠一郎、原口弥生@茨城大学 H24.7.6

 しかし、事故直後、対応した原発作業員の被曝のデータが公開されています。

2015年08月10日 読売新聞記事:

http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2018/10/post-75fa.html

これを見ると、事故後800日までは、仮定(70日)にほぼ近い100日程度の半減期で減衰していますが、それ以降は、抜けにくくなっています。この原因として、放出されたセシウムの形状が、酸化したガラス玉状であることが指摘されています。いわゆる、セシウムボウルと呼ばれる微細な(直径が数マイクロメートルの)球です。

http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2015/09/volume-004-2015.html#paper

 通常、セシウムは、カリウムと同じ元素の仲間なので、イオン状態であれば、定説通り体内から排出されますが、酸化した球状のガラス玉のため体から排出されにくいのでは無いか?という仮説が提唱されています。

 以上から、焼却灰をできるだけ、吸引しないように気を付けることをお奨めします。土中に埋めてしまえば、そこから放出される放射線は、ガンマ線のみであり、8000Bq/kg未満は埋め立てても良いと判断した環境省の判断基準からしても、200Bq/kgはその値の1/40であり、問題ないと思います。

以上 よろしくお願いします。

2018年9月 4日 (火)

はぜかけ ってご存知ですか?

はぜかけ ってご存知ですか?

ベクレルフリー米 の はぜかけ米 が登場します。

予約受付を開始します。

鰐川さんち(松本市)の コシヒカリ に続き、小林さんち(松本市)のコシヒカリを発売します。

特徴ー1:お日様の光をたっぷり浴びて自然乾燥させる「はぜかけ米」。
特徴ー2:ご注文頂いた時に精米します。ぜひ、お試しください。

Img_0009

ーーー テスト ーーー

 

稲穂が育ってきました。(台風で倒れませんように。)
これから収穫を迎えるまで時々発信予定です。

2018年6月26日 (火)

「放射能測定済 梅&杏」販売のお知らせ

      
お客様各位

信州放射能ラボから、「放射能測定済 梅&杏」販売のお知らせです。

━━━━━━━━━━━     ☆ お知らせ ☆    ━━━━━━━━━━━

商品:梅(長野県松本市の梅)
価格:サイズ 中 1キロ/600円(直径約4cmまで)
   サイズ 大 1キロ/1000円(直径約4cmから)
発送開始日:7月2日~ 発送開始します。
https://www.instagram.com/p/BkeZ9OGnpeJ/

商品:杏(長野県松本市の杏)
価格:1キロ/1000円(朝採り)
https://www.instagram.com/p/BkeZmNMHmTz/
受け渡し:弊社まで取りに来ていただける方のみ(希望日をご連絡ください)

注文方法:注文をご予約される方はこのメール宛てに返信お願い致します。
     (氏名/住所/希望商品/希望重量)

*送料は別途かかります。(ご住所のご連絡をお願いします)

━━━━━━━━━━   ☆ 放射能ラボ 3大特徴 ☆  ━━━━━━━━━

   ア.無添加、無農薬。
    イ.放射能測定済み。
      ウ.安心。インスタグラムで常時発信、トレーサビリティ有り。

 ■なくなり次第終了とさせて頂きます。先着順になりますので、お早目にご予約ください。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    
    インスタグラムでレシピ
    ○梅干し作り [2016]
    https://bit.ly/2tvg16w
    https://www.instagram.com/ishl_20111213/

    ○2016年杏ジャムの作り方と食べ方
    https://www.instagram.com/p/BkegXNInuzU/
    https://www.instagram.com/p/Bkegnlqn8g9/

   【動画】
    2018年産梅。
    収穫前の梅と早朝の小鳥のさえずり
    https://www.instagram.com/p/Bkeac4gH31y/


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
本メールは、過去に放射能測定依頼・ポケットガイガーをご購入して頂いた方、もしくは
メルマガ配信ご希望の方にお送りしております。
メールによる情報配信の中止・変更をご希望の方は、誠に恐れ入りますが、
弊社営業担当 info@imeasure.jp までご連絡願います。
   
   
-- 

2018年3月 8日 (木)

Tips ガンマ線エネルギースペクトルの中に、不明核種が見つかり調査したい時

ガンマ線エネルギースペクトルの中に、不明核種が見つかり調査したい時:

http://wwwndc.jaea.go.jp/NuC/sbygame.html

核種が判明している場合に、その核種が出すスペクトルを一覧で見たい時:

http://nucleardata.nuclear.lu.se/toi/radSearch.asp

K先生に感謝。

2017年11月20日 (月)

富士見町で捕獲された雌のニホンジカの放射性セシウム濃度値が基準値超えした件

----- 追記)翌年2018年も同じ山で基準値超えした野生シカが1件みつかりました。 2018年八ヶ岳編笠山で捕獲された野生鹿肉の放射性物質濃度基準値超えについて

-----

富士見町で捕獲された雌のニホンジカの放射性セシウム濃度値が基準値超えした件


平成29年11月18日付け 信濃毎日新聞の発表によると、

http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20171118/KT171117FTI090028000.php

「県林務部は17日、諏訪郡富士見町で捕獲された雌のニホンジカ1頭の肉を調べた結果、国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える放射性セシウム137を156ベクレル(1キログラム当たり)検出したと発表した。」

長野県林務部に、測定結果詳細を問い合わせを行った。

その結果は下記の通りであった。

<長野県林務部 TEL 0262-35-7273>

測定日 2017/11/16
Cs-137 : 156 Bq/kg
Cs-134 : ND < 3.25Bq/kg

<解析>
放射性セシウム137と放射性セシウム134の濃度比率から、放射性物質の由来を推定することが可能である。(*1)
今回の放射性セシウムの由来が、1964年にピークを迎えた大気圏核実験由来なのか、2011年3月15日に大気に放出された福島第一原発事故由来なのかを解析した。

□ もし、Cs-137が全て、福島原発事故由来だと仮定すると

 Cs-134/Cs-137の比率は、2017年11月16日時点で、 0.124 である。 (*1)
 よって、
 Cs-134の推定濃度値は、156 × 0.124 = 19.3 Bq/kg となる。

 一方、長野県林務部が発表した、Cs-134濃度は、不検出であり、その検出下限値は、3.25Bq/kgであった。

 以上から、検出された放射性セシウム137は、大半が、大気圏核実験 (もしくは、1986年チェルノブイリ原発事故 *4) 由来である可能性が高い。

□ より正確な配分比率(大気圏核実験由来/福島第一原発由来)はどうか?

 検出下限値は、3.25Bq/kg であったので、この濃度が、
 福島第一原発事故由来のCs-134が含まれていたが、ぎりぎり検出されなかった、
 と仮定する。

 Cs-137 = 3.25 / 0.124 = 26.2 Bq/kg

 以上から、検出された、放射性セシウム137の濃度 156 Bq/kgの内、
 最大で、 26.2Bq/kgまで
 が、福島第一原発事故由来である可能性がある。

 よって、

<結論>

(1)検出された放射性セシウム137の濃度 156Bq/kgの内、福島第一原発事故由来は、最大でも 1/6 である。
 残りの、5/6以上、すなわち 130Bq/kg 以上は、1964年にピークを迎えた当時の大気圏核実験(もしくは、1986年チェルノブイリ原発事故 *4)由来であると推定される。



<考察>

過去の野生シカ肉の値で、長野県内で100Bq/kgを超えた事例は、
・合算 140 Bq/kg, H24年6月27日 軽井沢町 
だけでした。
他は、殆どが一桁の濃度であり、多くても、
・大桑村:16(H27年3月8日)
・売木村:21.5(H26年9月28日)
といった値でした。
今回、八ヶ岳山系の富士見町で、大気圏核実験由来の放射性セシウム137のみで、 100Bq/kgを越す値が検出された事実は、初めての出来事です。 野生のシカがどのような生態(移動範囲、食料の種類や採り方)(*5)であるのか、 更に調査が必要と思われます。

(補足)
長野県下で、野生シカの放射性セシウム濃度が基準値越えした事例は今回は2例目だった。参考まで、前回の軽井沢での検出事例について、同様に放射性セシウム134/137比率から、由来を解析した。
-----
(*2) より、
平成24(2012)年6月17日
軽井沢町
ニホンジカ(オス)
Cs-134 : 55Bq/kg
Cs-137 : 87Bq/kg
合算 140Bq/kg
-----
<解析>
2012年6月17日時点での、放射性セシウム134/放射性セシウム137比は、
134Cs / 137Cs = 0.6745
検出された放射性セシウム137の濃度から、推定される放射性セシウム134の濃度は、
87 ×  0.6745 = 58.7 Bq/kg

以上から、
軽井沢町で捕獲され、平成24(2012)年6月17日に放射能計測されたニホンジカ(オス)の放射性セシウムの由来は、ほぼ100パーセント(厳密には96%)が、福島第一原発事故由来であると推定される。

■続報(2017-11-21)
Amikasayama
信濃毎日新聞 2017.11.21,第30面
「一方、富士見町は20日の町議会全員協議会で、セシウムが国の基準値を超えたニホンジカは八ヶ岳連峰南端の編笠山(2524メートル)で捕獲されたと明らかにした。」
=====
(解析 つづき 11/23)
・目的:近隣他県の事例を調査。
群馬県 基準値超え計測事例
H26(2014).11.27 Cs-134/Cs-137=29.7/153
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_chosa/pdf/150325_gunma.pdf
・Cs-134/Cs-137比理論値(*1)
2014.11.27
Cs-134/Cs-137=0.3140

・計算
29.7/0.314= 94.6 Bq/kg
153-94.6= 58.4 Bq/kg

・結論
群馬県片品村でH26(2014)に捕獲されたニホンジカは、福島第一原発事故由来 以外 の放射性セシウム137が、60Bq/kg検出されている。

=====
<参考>
(*1)http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2012/04/post-1d72.html
放射性セシウム134と放射性セシウム137の比率

(*2)
長野県
野生獣肉からの放射性物質の検査結果について 更新日:2017年11月13日


http://www.pref.nagano.lg.jp/yasei/sangyo/ringyo/choju/hoshasei.html

(*3)
【信州放射能ラボ メールマガジン Volume-005, 2015-10-16発行】
■放射能 news (2015.10.16 信州放射能ラボ)

http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2015/10/news20151016-c3.html

(*4)1986年チェルノブイリ原発事故 (2017.11.22追記)
放射性セシウム134が検出された場合、その半減期が2年であることから、福島原発事故由来の成分がどの程度含まれているのかを推定することが可能である(*1)。しかし、検出された放射性物質が放射性セシウム137のみの場合、日本で検出される可能性が高い原因は、主に1964年の大気圏核実験由来であると推定される。一方で、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故由来の放射性セシウム137は、日本でも認められているが検出された量は、相対的に1964年の大気圏核実験由来の放射性セシウム137の量よりも少ない。
詳しくは、弊社ブログ記事:
「311前の土壌のCs137濃度」
を参照ください。 このグラフの中で、 1986年以降に顕著なピークは認められない。
(*5)論文
ニホンジカの食害による森林被害の実態と防除技術の開発
小山、岡田、山内@長野県林業総合センター(2010)
http://www.pref.nagano.lg.jp/ringyosogo/seika/kenkyu/ikurin/documents/iku-24-1.pdf
(以上)

2017年10月12日 (木)

食品に含まれるカリウムの量を知る

放射性セシウム137の濃度を計測した結果、食品放射能測定器(例えば、ゲルマニウム半導体検出器)は、放射性カリウム40の濃度も同時に計測しています。
自然界に存在するカリウム40は、その検体に存在するカリウムに対して、一定の比率で含まれます。

一般的にカリウムという時の元素は、カリウム39です。この元素は放射性物質ではありません。一方、放射性カリウム40は、

「天然カリウム中に0.0117 %の割合で存在し、カリウム1グラム当りの放射能強度は30.4 Bqである。」

従いまして、放射能測定された放射性カリウム40の濃度は、検体中のカリウム元素(K-39)の濃度に比例しています。
逆に、放射性カリウム40の放射能濃度を計測すると、試料中のカリウム濃度を逆算することができます。
・・・
例えば、玄米の放射性カリウム40を計測して、検出値が 29.5Bq/kg であった場合は、どういう計算になるでしょうか?
29.5 Bq/kg → 30.4Bqで割ると、カリウムの質量は、0.97g となります。
計測したお米の質量が 970グラムとした場合、玄米1kgあたりに含まれるカリウムの質量は、1.0gという計算になります。

100gに換算すると、100mg(=0.1g) ですね。
一方、公開されている玄米に含まれる一般的なカリウム濃度を調べてみます。
http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/kalium.html
100gあたり、玄米は、95mgとあります。
つまり、この一覧表に掲載されている標準的な玄米とほぼ同等のカリウム濃度であると判断できます。

2017年3月22日 (水)

【信州放射能ラボ メールマガジン Volume-016, 2017-3-22発行】

【信州放射能ラボ メールマガジン Volume-016, 2017-3-22発行】 

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放射能 news (2017.3.22 信州放射能ラボ)

信濃毎日新聞上に報告された放射性セシウム濃度合算値 

2017(平成29年)2月分。 

<凡例> 

2017.2.3s1

201723日付け第1面の記事。数字の単位[Bq/kg]

2017.2.3s1

福島第一原発2号機 

格納容器内 推定530シーベルト 

格納容器内の線量は、高い放射線がカメラに影響を与えることで画像に生じるノイズを解析し推定。上下30%の誤差がある。 

2017.2.12s29

福島県が沿岸海域で実施している魚介類、 

2016年に採取した全ての魚介類(8502検体)が基準値(100Bq/kg)を下回った。 

<年 基準越えした比率>

2011 39.8%

2012 16.5%

2013 3.7%

2014 0.9%

2015 0.05%

2017.2.14s33

札幌地裁 

福島第一原発事故の収集作業を巡り、労災認定を求める訴訟は全国で初めて。 

累積被曝線量 56.41mSv

三つのガン併発。 

膀胱、胃、結腸。 

札幌市元作業員(58)

2017.2.17s35

長野県林務部 

中野市 イノシシ 21

2017.2.21S29

上田市秋和 

汚泥焼却灰(1/12採取) 12

汚泥焼却灰(2/9採取) 11

2017.2.28S27

上田市 

<汚泥焼却灰>

清浄園 28

<飛灰>

上田 22

丸子 20

東部 10

<主灰+飛灰>

上田 18

丸子 ND(<10)

東部 ND(<10)

------------------------------------------------------------

<福島原発事故後の世界を理解するための重要な論文シリーズ> 

[6] ウランを含む原発事故由来のガラス状の大気粉塵がつくばにまで飛来 -放射光マイクロビームX線を用いた複合X線分析-

http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2014/140808_3/ 

http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/ac501998d 

 

東京理科大学(中根滋理事長)の中井 泉教授および阿部 善也助教の研究グループは、気象庁気象研究所の五十嵐 康人氏ならびに足立 光司氏、JASRIの寺田 靖子氏との共同研究として、福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質がどのような性状を持つのかを解明するために、事故直後につくば市の気象研究所で採取された放射性大気粉塵(通称「セシウム(Cs)ボール」)に対して、SPring-8において複合的なX線分析研究を行いました。その結果Csボールはセシウム以外にウランやその核分裂生成物を含み、高酸化数のガラス状態であることが分かりました。この結果は、メルトダウンした核燃料が容器の底を抜けて落下したとする事故当時の炉内状況を化学的に裏付けるものです。本研究の成果はアメリカ化学会(ACS)発行の論文誌「Analytical Chemistry」に掲載予定です。 

 

(コメント) 

<福島原発事故後の世界を理解するための重要な論文シリーズ> 

[1]つくば市 気象研による「セシウムボウル」の発見 

http://imeasure.cocolog-nifty.com/isotope/2015/09/volume-004-2015.html#paper 

で報告されたセシウムボウルについて、更に、ごく微量元素まで検出可能な分析装置である、SPring-8で解析した結果の報告論文です。「セシウムボールはセシウム以外にウラン」を含むことが判り、どのような状態の原子炉から放射性物質が放出されたのかを調査する上で重要な証拠が提供されました。 

以上

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<福島原発事故後の世界を理解するための重要な論文シリーズ>

 

[1]つくば市 気象研による「セシウムボウル」の発見 

[2]セシウムボウルは土壌中の特に雲母(うんも)岩石粒子に捕まっている。 

[3]低線量被曝による白血病のリスクが上昇

[4]放射性セシウム134と放射性セシウム137のベクレル(Bq)比率

[5]環境における人工放射能50年:Sr-90、Cs-137及びプルトニウム降下物(2007年版)

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