文化財

2011年4月13日 (水)

巨大古地図を高解像度スキャンする

巨大な地図や図面を高解像度でスキャンしたい時、
・デジカメで部分拡大接写して、継ぎ合わせる。
方法を思いつきますが、
・光軸をズラさずに撮影すること、
・照明を均一にして継ぎ目での明暗差を無くすこと、
・レンズ中央と周辺で性能や歪みが均一な高性能レンズを使うこと、
など難題が多いようです。

そこで、スキャナをひっくり返したのが、

製品:顕微観察イメージスキャナ

更に、この製品をベースにして、

・保護用にプラテンガラスの前にアクリル板を張り付けて、
・その分ピントをオフセットして、

・更には、お客様が独自に工夫をして、、なんと物干し竿にスキャナを固定して、

http://imeasure.cocolog-nifty.com/photos/fig/hanten_1.png

さらにさらに、専用「スキャンルーム」の壁には、メジャーを貼り付けて、、http://imeasure.cocolog-nifty.com/photos/fig/hanten_2.png

と涙ぐましい努力をして、仕事に使って頂いて居ます。

このようにして生まれた、GBオーダー(10億画素)の巨大デジタルフルカラー画像をどのようにお客様に納品するのか、検収するのか、長い間悩みの種だったとのことですが、

Photoshopの新機能 zoomify (%1)のお陰で、GoogleMapのように拡大縮小移動が容易になる html出力 が可能となったそうです。

Adobe スゴイぞ!

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2010年11月10日 (水)

1998年台風で倒れた室生寺の樹齢392年のスギの年輪

「研究チームは、国宝五重塔で知られる奈良・室生寺で1998年、台風7号で倒れた樹齢392年のスギなどの年輪を分析した。」

「マウンダー極小期(1645〜1715年、江戸時代初期)は、産業革命で二酸化炭素(CO2)排出量が増える前のため、太陽活動の影響を調べやすい。」

「年輪に含まれる炭素14の量から、太陽の磁場活動が低下した時期には、地球に飛来する宇宙線が強くなって空気のCO2に占める炭素14の量が増えたことが判明。」

「酸素16と酸素18の比率から、当時は雨が多かったことが分かった。」

「東大大気海洋研究所の横山祐典准教授」

「東京大、名古屋大、名古屋工業大の研究チームが米科学アカデミー紀要電子版に発表」

■参考サイト:
放射性炭素(C14)による過去の太陽活動の研究

増田公明@名古屋大学太陽地球環境研究所

C14で年代測定できる原理:

「銀河宇宙から飛来する宇宙線粒子は,そのほとんどが陽子」

「宇宙線粒子は地球大気に進入して大気原子核と衝突して反応を起こし,放射性同位体をつくり」

「炭素14は大気中の酸素と結合して二酸化炭素となり,安定な炭素同位体(炭素12,炭素13)から成る通常の二酸化炭素とともに地球大気内を循環します。」

「その一部は光合成により樹木に取り込まれる」

「炭素14は5,730年の半減期で放射性崩壊する」

「炭素14の場合は(略),生成率の変動に対して対流圏下部(地表)における変動はかなり小さくなります。」

つまり、二酸化炭素として大気中にある時には、C14/(C12+C13+C14)は、安定した比率であるのに対して、
一旦、光合成により樹木のセルロースに取り込まれると、C14が5730年かけて半分になり、比率が低下する。
なので、例えば、C14の比率が所定比率の半分となっていれば、その木材は現在から、5730年前に生きていた(地上で育っていた)と推定される。

2007年9月28日 (金)

OrthoScan-1000比較記事

イタリアトリノで2005年に開かれたCIPA2005シンポジウムにて発表された論文に、弊社のスキャナOrthoScan-1000 (%1)が比較対象として掲載されていました。

歴史の偶然とは面白いもので、弊社開発スキャナと論文にあるORTHOIMAGER 300の開発終了&発表のタイミングは、同じ年でした。ちなみに開発期間は3年ほどかかっております。

ターゲット市場、用途はほとんど一致しており、折りしも日本の文化財の学会で用意した展示会場にて、隣り合わせで展示されたそうです。

ちなみに ORTHO画像 オルソ画像 とは、無限遠からの平行光にて投影された2次元画像のことです。

文化財分野では報告書に記載される図画は、このオルソ画像でなければなりません。

例えば、円筒を側面(例えば飲料用アルミ缶の商品ラベル側)からデジカメ撮影しても、その画像データからは円筒の直径を測定できません。なぜなら、通常のデジタルカメラでは、中心投影法と呼ばれる、ピンホールカメラと同じ投影法による画像のため、円筒の両端は手前の円筒表面に隠れてしまうためです。これに対して、オルソ画像では、画像両端が円筒の直径に相当します。

そのため、デジタルアーカイブを目的とした画像データ製作には、オルソ画像であることが期待されています。

詳細は、サンプル画像を参照ください。(中心投影画像 正射投影(オルソ)画像

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http://cipa.icomos.org/fileadmin/papers/Torino2005/452.pdf

Matsuoka R., Kobiki H., Iwakura M., Shirasawa A., Murai S.

ORTHOIMAGE CREATING SYSTEM FOR DOCUMENTATION OF RELICS USING ORTHOIMAGER 300

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2007年9月26日 (水)

貴重書のデジタル画像入力について

http://ci.nii.ac.jp/naid/110004776157/

まとめ
■貴重本のデジタルアーカイブにおける課題:
・見開きの左右のページが平らになるほど大きく開くと、本の背の綴じの部分に大きな負担がかかる。
・無理に開こうとすると背に亀裂を生じる。
・本を開いて裏返しにして、ステージに載せる操作をページめくりごとに繰り返すと危険。
・ステージのガラス面と資料表面が接触することで、文字や装飾部分のインクや顔料が剥がれ落ちたり、ガラス面の汚れが資料に付着したりする可能性がある。
・ハロゲンランプなど、発熱の大きな光源を用いて1枚に数分の時間を要する撮影を繰り返し行うと、温度の上昇や湿度の低下によってページの乾燥が生じてしまう。
・人工太陽照明等では、紫外線によって資料を劣化させてしまう懸念がある。
■他:
・資料の上方からスキャンを行う構造を持つスキャナは、オーバーヘッドスキャナ、あるいは、フェイスアップスキャナと呼ばれる。

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