新聞・雑誌・論文

2019年4月28日 (日)

論文 「光ファイバーを用いる三次元蛍光スペクトルによる日本古来の浮世絵版画に使用された着色料の非破壊同定」 下山進、野田裕子、藤原伸也 (1988)

論文紹介

立原位貫さん 

蛍光分析を行い顔料を特定した論文:(藤原伸也さんが、立原さんの本名です。) 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku1952/47/2/47_2_93/_pdf 

「光ファイバーを用いる三次元蛍光スペクトルによる日本古来の浮世絵版画に使用された着色料の非破壊同定」

下山進、野田裕子、藤原伸也

分析化学,vol47, No.2, pp93-100(1988)

公式ホームページ: 

http://inuki-art.com/index.html

サックス奏者だった藤原さん。浮世絵の世界に惹かれて彫り師になってしまった。

(早世無念)

〜〜・〜〜・〜〜

サックス奏者だった藤原さんは、浮世絵の世界に惚れ込み現代の彫り師になった。

分析化学のプロ(下山進、野田裕子 )とタッグを組み微細領域の非接触原料分析に挑み浮世絵の微細な顔料の組成分析に成功した。

浮世絵は歌舞伎役者の演目の記録資料を根拠に、どの時代に刷られたか正確に把握が可能。

このことから、日本にいつのタイミングに新しい顔料が入ってきたのか時代考証が可能。

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2018年5月29日 (火)

論文 文化財に用いられた色材料の紫外放射による同定

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jieij1980/77/3/77_3_150/_pdf

文化財に用いられた色材料の紫外放射による同定
神庭信幸氏
国立歴史民俗博物館
情報資料研究部
平成5年(1993年) 

2014年7月15日 (火)

学会誌 書法漢学研究 第15号 2014年7月25日発行 に弊社赤外線イメージスキャナの話題が掲載されました

論文中の記事に、弊社赤外線イメージスキャナの話題が掲載されました。

学会誌 書法漢学研究 第15号 2014年7月25日発行
pp13-19
嶽麓書院秦簡をめぐって
−赤外線スキャンと『占夢書』−
大西克也先生

大西先生のこの記録を拝読すると、さまざまな関係する方々の尽力により日中の共同研究が結実した経緯が判りました。

2011年8月10日 (水)

CMOS イメージセンサのための蓄積時間・バイアス電圧自動調整システム

2007年

修士論文
CMOS イメージセンサのための蓄積時間・バイアス電圧自動調整システム
門馬太平
東京大学大学院工学系研究科電子工学専攻

http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/44573/1/37056457.pdf

2011年3月10日 (木)

(角度)1万分の1度ほど曲がったX線を検出する

1万分の1度。(最近角度の表記に凝っている。)

これがどの程度の「曲がり」か。

ラジアンにすると、、 

(1/10000)*π/180= 1.745 e-06

角度表記で、1.75μrad

つまり、

1000km先(!)に立つ 1.75mの人の頭を狙った弾丸が、

反れて、足下に曲がってしまう。程度の角度。

タルボ・ロー干渉計って原理を見ると一種のモアレ原理ですね。
ご存じの通り、「ノギス」も一種のモアレ原理による高精度化。

MRIより分解能が高く、ガンの早期発見に繋がる画期的な技術だと思いました。


ーーーーー

http://www.jst.go.jp/pr/announce/20110216/index.html

東京大学 大学院新領域創成科学研究科 百生(モモセ) 敦 准教授
コニカミノルタエムジー株式会社
兵庫県立大学 高度産業科学技術研究所の服部 正 教授
らの開発チーム

タルボ・ロー干渉計

1万分の1度ほど曲がったX線を検出する

■原理
X線透視画像のコントラストは、X線の透過を遮る物質がある場合に明瞭に現れ、これを吸収コントラストと呼びます。

撮影対象を通過する際にX線の位相がずれ、その結果X線がわずかに屈折して曲がります。このわずかな変化を検出してコントラストを得ます。これは位相の変化から得られるコントラストなので、位相コントラストと呼びます。

これまで、軟組織の可視化には超音波診断装置やMRIが広く使われていますが、その空間分解能は1mm程度です。

一方、X線画像の空間分解能は0.2〜0.05mm

位相の揃ったX線を用いる必要。
シンクロトロン放射光源は巨大な施設で場所や時間の制約が厳しく、そのままの形での実用化は進んでいません。

本開発課題は、病院などで使われている通常のX線源を用いても位相コントラストを得ることが可能な撮影装置を開発すること。

ーーーーー

2010年10月 2日 (土)

フィン型構造のシリコン発光ダイオードで光増幅現象を観測

http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2010/09/0921d.html
「日立は、多重量子井戸構造を形成するために、極薄シリコン膜をシリコン基板に垂直に1,000個以上並べたフィン型のシリコン発光ダイオードを試作しました。」

「試作したフィン型シリコン発光ダイオードは、リソグラフィーとドライエッチングを用いて、ひとつの素子内にフィンを1,000個以上一括形成したフィン型構造です。」

「エッチング直後のフィン幅は20ナノメートルですが、これを酸化することによって、最終的に約1ナノメートルにまで薄膜化しています。」

「また、形成したシリコン・フィン上 にシリコン窒化膜からなる光導波路を形成し、シリコン・フィン型発光ダイオードから発光した光を導波路に閉じ込めることによって、発光効率を高めていま す。」

「さらに、発光スペクトルの詳細な解析の結果、光の増幅が行なわれていることも確認しました。」

ドイツの品質、中国の価格、日本のサービス

昨日朝のTV番組。
長野県の産んだ賢人 池上彰が注目したおもしろいランキングが出ていた。
http://imeasure.cocolog-nifty.com/photos/fig/cool_japan.png

で、思い出した、タイトルの言葉。
これは、「以前ある躍進する中国企業を訪れた時『わが社の目標』が掲げてあった。」という関満博@一橋大の記事(日本経済新聞,2010/9/28)。

2010年8月17日 (火)

「印刷界」2010年8月号(681号),pp52-54

「印刷界」2010年8月号(681号),pp52-54
高精度のデスクリーニングを実現

株式会社プランと弊社が共同開発した新しいスキャナ、モデル:OMATA Q31 の紹介記事が掲載されています。購読されている方はぜひご覧下さい。先のブックフェアで発表したモデルです。

記事中にある、「シェーディング補正をマニュアル化」とは、下記のようなカスタマイズのことを指します。

○シェーディング補正とは

まず、シェーディング補正のおさらいから、
(1) 光源の光量、
(2) レンズの透過率、ミラーの反射率
(3) リニア(ライン)イメージセンサの画素毎の感度、
ならびに、
(4) 光源の光量ムラ、
(5) レンズの周辺減光、
(6) リニア(ライン)イメージセンサの画素毎のリニアリティ(直線性)
の6つの変動要因を個体毎、1スキャン毎に補正する仕組みです。
目的は、スキャン値の、絶対反射率(もしくは透過率)再現性と、繰り返し再現性です。

つまり、このシェーディング補正機能のおかげで、どのスキャナでスキャンしても、購入時にスキャンしても、長期間使用後にスキャンしても、寒い朝にスキャンしても、暑い夏にスキャンしても、A3プラスのどこに原稿を置いてスキャンしても、同じ結果が得られる仕組みになっています。この点がデジカメで接写する画像との大きな違いとなります。

反射原稿の場合は、有効スキャン寸法310x437mmのプラテンガラスの左側に反射率100%の白基準板が、スキャナ内部に向けて設置してあり、これを使って基準反射率の校正(キャリブレーション)を行います。
しかし、透過フィルムをスキャニングする場合は、EPSONのES-10000Gの場合、プラテンガラスの向かって左側17mm幅(奥行き309mm)を透過率100%の基準としてサンプリングします。ここが「透過原稿用白基準領域」となります。このため、この領域にモノを載せたままスキャンするとキャリブレーション時に、実行エラーとなります。基準がサンプリングできずに正常な画像を得ることができません。

そのため、従来、例えば、A2サイズ(A4、4コマを焼き込んであるトンボ入り)のフィルムを4回に分けてスキャンする場合を考えます。すると、どうしても取りたい画像の外側のフィルムが、この「透過原稿用白基準領域」にかかってしまいます。そこで従来は、貴重なフィルムを切断していたそうです。

○シェーディング補正をマニュアル化とは

弊社にてイメージスキャナ搭載の組み込みプログラムをカスタマイズしました。具体的には、スキャニング前のシェーディング補正(キャリブレーション)実行機能を除去しました。その結果、透過原稿ユニットの取付部(フタを空けて奥)以外の3方向(手前、左、右)は全てフリーとなり、原理的には、航空写真のような、幅618mm( 2 * 309mm) までの無限長のロールフィルムもスキャンできることになります。

ただし、電源投入時以外は、シェーディング補正を行わないため、より精度良く補正を行うために、いつでもシェーディング補正を行うための機能も用意してあります。これが、手動スイッチによるシェーディング補正です。具体的には、「スキャナビボタン」(READYランプのすぐ左にあるボタン)を押すことでいつでもシェーディング補正を実行します。
このことを、「シェーディング補正のマニュアル化」と呼んでいます。

更に、いくつかスゴイチューニングをしていますが、またの機会に。

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2009年10月24日 (土)

強誘電体の氷と宇宙生命起源

強誘電体の氷と宇宙生命起源

ちょっとおもしろい記事がありました。
http://www.jaea.go.jp/02/press2009/p09102001/hosoku.html

水(H2O)からなる氷は、マイナス200度以下になると
結晶構造が変わり(相変化し)、「分極」するらしいです。
分極することで、強誘電体となる。
その結果、
ーーーーー
「様々なイオンを呼び寄せたり、氷同士が引き寄せあって合体成長したりすることが可能となり、」

「重力のみの力で凝集が起こる場合に比べて、より大きな天体がより早く形成できることになります。」

「宇宙に強誘電体氷が存在するかどうかは、惑星、生命、物質の形成シナリオに決定的な影響を与える基本的かつ重要な問題と言えます。」
ーーーーー
とのこと。

通常の氷:氷1h(こおりいちえいち)

−200度以下で相変化が起きて構造が変わる:氷XI(こおりじゅういち)

構造を解析するためには、中性子解析を行う必要があります。
ラウエが世界で初めて金属にX線を当てて、銀塩フィルムで
「ラウエ斑点」を撮影した。これと同じ原理で、中性子線を結晶にあてて、その反射スポットから、結晶の構造を明らかにします。
(ワトソンらも、こうした方法で、DNAの結晶構造を明らかにしました。)

日本では、茨城県東海村に研究用の原子炉があり、これで構造を解析します。
(私も昔、学生時代にこの東海村の中性子解析の施設で行った実験に立ち会ったことがあります。)

宇宙空間の温度が−200度以下ってのは当然なので、氷XI(こおりじゅういち)
として存在している可能性が高いけど、これを検証する方法が無かった。

今回の発表は、11.7μmの遠赤外線波長域でスペクトルを観察するとどちらの氷かを判別できる可能性がある。という発見。

おもしろい。

2007年12月17日 (月)

DTPの夜明け pdf化

好評頂きましたスレッド 『DTPの夜明け』を1つの冊子(pdf)にまとめました。

ご笑納ください。

DTPの夜明け (pdf 19page)

http://www.imeasure.co.jp/pdf/DTPnoYoake.pdf

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