オルソ・スキャナ

2023年1月 7日 (土)

金属光沢面を撮影するためのシステム

金属光沢面を撮影するためのシステムとして

オルソスキャナは理想的な光学レイアウトとなっています。

 

https://www.imeasure.co.jp/report/gold-leaf.html

 

【ポイント1

撮影する全面において、

照明の入射光とセンサ1画素に向かう光軸の幾何学的なレイアウトが完全に一致しています。

これは、テレセントリックレンズの採用により実現しています。

上述の図にあるように、縮小光学系(一般的なデジカメ)では、レンズ光軸中心と、画角両端でこの幾何学的な光線の経路が異なり、反射の異方性を捉えることが出来ません。

 

【ポイント2

更にもう一つ重要な点は、

Red/Green/Blue それぞれの色についても、

照明の入射光とセンサ1画素に向かう光軸の幾何学的なレイアウトが完全に一致しています。

点光源で照明された完全鏡面では、輝点が特定の一箇所でしか光りません。

しかし、一般的なデジカメのセンサであるベイヤー配列のセンサは、RGBのそれぞれの色の位置が異なるため、本来白で光るべき一箇所の点は、幾何学的に場所の異なる画素毎に異なる色フィルタの乗っているベイヤー配列センサでは、偽色が発生します。

これは、カラーラインセンサを採用しているイメージスキャナでも同様です。理由は、RedGreenBlueのセンサが幾何学的に偶数ライン離れて配置されているためです。

~~~

 

オルソスキャナは、この問題を3板式のラインセンサの採用で解決しました。

そのため、白黒の線画だけでなく、鏡面反射する金属面であっても、偽色が発生せず、本来の白、もしくは、黒の色でアーカイブすることが可能です。

 

刀剣鑑賞

https://youtu.be/90l3EJU3mSE&t=24m53s

備前長船刀剣博物館所蔵

国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛)」

刀剣用イメージスキャナーの開発は、過去に2社が挑戦しました。
しかしポイント2の観点で課題が残っていました。
どうしても輝点近傍で色滲み(偽色)が生じ解像度を上げる程に目立ってしまいます。
紙への等倍印刷であればごまかす事ができる。
しかし、今後主流となって行く「デジタルビューアーでじっくり見る時代」では更に高い画像品質が求められる。
現時点で、凸版印刷のシステムは究極でしょう。

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2019年1月25日 (金)

[ #オルソスキャナ ] 24億画素の画像を25分で撮影する新システムが登場しました

今回の出張スキャンに向けて秘密兵器を作りました。

Osic60100w240a_2


Osic60100w240b

2メートル40センチの作品まで、1人のオペレーターでスムーズに800ppi スキャンができる様になりました。
ミニチュアリニアガイドを装備した事で、
(1) 分割撮影時の作品移動を1人で出来る。
(2) 分割撮影時、左右の移動を1ミリメートル単位で制御できる。
(3) 分割撮影画像同士の回転角度のズレを0.032 ミリメール以内に出来る。
などの特徴があります。
2.4 ×1mを800ppiでスキャンすると24億画素。
これを1人でトータル25分間で撮影できます。
およそ、1億画素を1分間のペース。
しかも、分割撮影した画像を隣り合わせて触れるだけで
画素が整合接合するので、
撮影後の編集作業時間は大幅に短縮されました。
従来のPhotoshop[パペットワープ]で無理やり繋いでいた苦労が不要です。
また、Photoshop[フォトマージ]の作る 歪み画像箇所もありません。
デジタルアーカイブデータに期待される 真正性の高い画像を提供します。
〜・〜・〜
ー オルソスキャナ関連リンク ー

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2019年1月24日 (木)

パペットワープ から おさらば な時代です。

寸法1メートル×1メートルの作品を非接触撮影する。

10mm凹凸のある被写体を

800ppi (32マイクロメートル)で撮影し

10億画素の画像を生成する。

全てピントぴったしにして

かつ 接合部の絹本の1本1本の接合もばっちりにする方法。

それが オルソスキャナの誕生により可能となりました。

もう Photoshop パペットワープ から おさらばな時代が来ました。

800ppiでスキャンすると、画素数は辺で、31,500画素。

総画素数は、10億画素。

8Kカメラで撮影したら、辺が4分割撮影になります。

32000=8000画素×4

よって、全面では、8Kカメラ16台分の画像です。

この作品が、例えば平滑ではなく、湾曲している場合、

国宝級の貴重作品で、一切触ることが出来ない場合、

例えば、掛け軸などで凹凸になっていて、貴重な作品のため、

押さえることが出来ない場合。

800ppiの撮影レンズは、被写界深度はあまり深くありません。

凹凸が、10mm以上あった場合どうなるか。

8Kカメラ16台分つまり、16回分割撮影する場合、

その境で画像を繋ぎ合わせることは至難の業です。

まして、その作品が、絹本(絹の布)であった場合はどうなるか。

絹本 1本、1本が布として織ってあります。

絹本1本の寸法は、細いもので0.2mmくらい。

800ppiで撮影すると6ピクセルくらい。

そのため、画像を接合した箇所は、非常に敏感に目立ってしまいます。

さてどうするか。

→ オルソスキャナ にお任せください。 


10億画素の画像のどこが分割撮影した画像の接合部か、見分けが付きません。

何故なら、テレセントリックレンズを使って、まるで人工衛星が宇宙から撮影した地上のビルのように、全て平行光線で画像を生成しているため、接合部に立体的な見込み角度の差が生じません。

もう、パペットワープから解放される正確な画像。

それがオルソスキャナです。

ぜひお試しください。

スキャニングサービス

もちろん 出張スキャニングにも対応しております。

2018年8月29日 (水)

作家支援サービスを開始します

Photo

このところ、個人の方で、デジタルアーカイブをしたいと相談が来ます。

作家さんが個展を開く。

展示作品をご購入頂くお客様が決まる。

作家さんが作品を手放す前に、高精細なデジタル画像を手元に残しておきたい。

デジタル画像データの再利用の事例としては、次の個展に向けての目録作り、ホームページ作り、招待案内の葉書作りなど。これらは、簡易的にデジカメ撮影でも使えないことは無いが、色かぶりや、歪み、解像度不足のため、いまひとつ。また、将来的に、何にでも使える様に、本格的な画素数(例えば、800ppi、48bitColor)で保存しておきたい。

そんな個人のお客様の作家活動を支えるためのプランをご用意しました。

ぜひご相談ください。

・・・

弊社のスキャナは、特に次のような作品で威力を発揮します。

[1]非接触です

 作品をそっと上向きに設置します。撮影ユニットが作品の12cm以上離れた上空を移動し、非接触にて上から撮影します。

[2]クリーンブースでスキャンします

 弊社でスキャニングをする際に、きれいな作品にゴミや塵を載せることがないように、半導体製造に使われるクリーンブースを使ってスキャンを実施します。(オプション)

 400ppiを越え、光学解像度が高い程(800ppi、1200ppi)、空気中を舞う塵の混入が問題になります。これを回避します。

[3]凹凸があっても大丈夫

 1mx2mの作品をオルソスキャナでは、4回に分けて分割スキャンします。

一般的に、凹凸のある作品を分割撮影した場合、分割した箇所での画像が繋がりません。

 オルソスキャナでは、半導体製造装置で使われる「テレセントリックレンズ」を採用したことで、分割画像が1pixel単位で見事に「くっつき」ます。

 従来の方式(デジカメや一般的非接触スキャナ)では、Photoshopの「パペットワープ」機能を使って、無理矢理画像を繋ぎ合わせます。

 この画像編集作業に、撮影時間の5~10倍以上かかるため撮影コストが上昇する要因となっていますし、「作品の真正性」が失われていきます。

オルソスキャナは、相手が立体物であっても、分割撮影した画像を「くっつける」だけです。

驚く程簡単かつ、作品の真正性を損ないません。

※ぜひデジタルギャラリーの画像をご覧ください。分割撮影した掛け軸の絹目(作家が描いた絹の布地)の接合箇所を発見することはできないでしょう。

http://www.imeasure.co.jp/ortho/viewer/viewer.html?img=dzi/koinotakinobori&reso=800

[4]400%以上の拡大複製も可能

 等倍(リアル400ppi)の複製はもちろん、200%、300%の拡大印刷に耐えられるスキャニングです。

 屋外巨大ポスターであれば、最大400%拡大印刷も可能です。例えば、1mx2mの作品を800ppiでスキャンすることで、4mx8mの高精細な巨大ポスターを作成できます。

[5]大きな作品も対応可能

 1mx2mの作品(絵画であれば120号)を400ppiでスキャンした実績がございます。1作品で、リアル5億画素のデジタル画像が生まれます。

 ロール紙状の作品であれば、1.8m×7mの作品を800ppiでスキャンした実績がございます。非接触スキャナのスペックは、最高1200ppiも可能です。詳しくは、スキャニングサービスの寸法のページをご覧ください。

[6]作品をディスプレイで鑑賞したい

 従来のスキャニングサービスは、紙への複製が主たる目的でした。これからは、ディスプレイ(VR、AR、プロジェクション、8K放送)での表示活用も盛んになります。そこで、JPEGでは心許ない。せっかく丁寧に描いた作品のなめらかなグラデーションが、擬似輪郭やモスキートノイズで台無しです。せめて、PNGか、TIFFフォーマット。かつ、8bit(24bitColor)ではなく、せめて、10bit(30bitColor) が必要となってきます。

 作品をディスプレイで鑑賞したいお客様(作品の緻密さをディスプレイでも鑑賞可能とするために)に向けて、最大2m(86インチ)の表示装置もご用意しています。

高精細画像鑑賞装置:リアルピクセルビューアー

以上 オルソスキャナによるスキャニングサービスの特徴でした。

ぜひご活用ください。お待ちしております。

2018年6月25日 (月)

アイメジャーの公式インスタグラムを始めました

ぜひフォローしてくださいね。

https://www.instagram.com/imeasure1/

Instagram_im

2018年6月21日 (木)

河鍋暁斎(かわなべきょうさい) 慈母観音図(じぼかんのんず) 17億画素デジタルルーペ画像のデモンストレーション の申し込み受付開始

河鍋暁斎(かわなべきょうさい) 慈母観音図(じぼかんのんず) 17億画素デジタルルーペ画像のデモンストレーション の申し込み受付開始

■申し込み方法

申し込み先はこちら →

  [17億画素 河鍋暁斎の慈母観音図 鑑賞デモ担当]

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[■表示方法]

(1)21.5インチタッチ式ディスプレイ(Full-HD) [ 弊社持参デモ機

(2)テレビモニター (Full-HD~4K)[HDMI]

(3)各種液晶プロジェクター (2K~4K)[HDMI/D-sub9ピン]

(4)86インチタッチ式ディスプレイ (BOE、4K)[要ご相談]

  ※先週の、 .DSJ2018、BOEジャパンブースでのデモ は、みなさん感動の嵐でした。

【条件】

・不特定多数が来場する展示会や、お客様の商品(表示装置等)を販売促進するためにご利用する場合は、別途ご相談となります。( 作品の所有者である 日本浮世絵博物館様 の 有償作品貸出契約に含まれる場合があります。)

.

.

■制作手順]如何にして17億画素の暁斎画像が作られたのか。


厚み127mmまで対応可能な 非接触式大型イメージスキャナを使います。

60cm×1メートルの作品を光学解像度800ppi(0.032mm分解)でスキャンすると6億画素になります。

この「画素」とは、1画素にRed,Green,Blueのそれぞれの生の基本色分解情報が詰まっている、本当の画素(pixel)です。

その撮影を4回繰り返すと、60cm×4=2.4mの作品をスキャンできます。

4回の撮影によって得られる総画素数は、(繋ぎのため重複部分が少しだけ必要ですが)6億画素×4回=24億画素となります。

これをフォトショップで同時に開いて、繋ぎます。

1メートル方向は、800ppiでスキャンすると約3万画素となります。

3万画素と隣接する3万画素を各画像の境界で1画素精度で繋ぎます。

この作業が誰でも簡単にできるのが、オルソスキャナの凄みです。

http://www.imeasure.co.jp/report/photomerge.html

こうしてでき上がったデジタルルーペ画像作品が、河鍋暁斎の慈母観音図 です。

掛け軸全体で 17億画素、作品部分で 6億画素 の画像です。

息をのむ画像です。

(私は思わず手を合わせて祈りたくなりました。)

ベイヤー配列画素センサから生まれた合成画素数ではなく、全てリアルな画素数です。

800ppiの光学解像度が織りなすデジタルルーペの世界をぜひご堪能ください。

この感動的な作品が、たくさんの方の眼に触れるように、これからもあらゆる企画を生み出します。

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2018年6月13日 (水)

REALPIXEL Viewer に 新たに 86インチモデルが加わりました。

REALPIXEL Viewer に 新たに 86インチモデルが加わりました。

[2018-6-13~15まで DSJ2018(幕張メッセ)で展示中。BOEジャパン ブースにて。]

http://imeasure.cocolog-nifty.com/info/2018/06/dsj-2018-ad30.html

17億画素の 河鍋暁斎 肉筆画 慈母観音図 に触れに来て下さい。

製品名:RPV-B86

86インチ・4K・表示画素密度 51.47ppi

表示倍率:1554% (800ppi スキャン時)

○ 掛け軸を等倍のまま姿全体を鑑賞可能

表示寸法:189.5cm×106.6cm です。

例えば、

江戸時代~明治絵師の絵師 河鍋曉斎肉筆画 慈母観音図

(本紙寸法: 116.8cm×73.6cm)

を等倍表示のまま 作品全体を鑑賞することが可能 です。

 15倍に拡大してリアルに観察

画素密度は 51.47ppiです。

例えば、800ppiでスキャンした画像は、1554%に拡大表示可能です。

(800ppi/51.47ppi=15.54) 

作品の1cmの微細領域を子細に観察したい時、15.54cmすなわち 手のひらの大きさに拡大して微細な作家のタッチを間近で観察可能です。

【著作権について】

DSJ2018で使用した画像は、すべて作品の所有者である 日本浮世絵博物館 より展示会期間中の展示について許可を得て展示しました。著作権で保護された作品です。無断での転載、保存、再販を禁止します。

問い合わせ先:アイメジャー株式会社 (リアルピクセルビューアー担当) まで。

REALPIXEL Viewer リアルピクセルビューアー  とは。

アイメジャーオリジナルのタッチ式ディスプレイビューアー(画像閲覧装置)です。

オルソスキャナでスキャンした高精細なデジタル画像を画面に触ってスマートホンのように自由自在に高速閲覧するための閲覧装置(ビューアー)です。

しかも、特別な有料ソフトを使わずに、安価なPCや少ないメモリやハードディスク環境で動作します。

詳細:タッチパネルで高解像度画像を自由自在に高速閲覧。

http://www.imeasure.co.jp/product/realpixelviewer.html

■RPV-B86(新製品) 詳細仕様:

86インチ・4K・表示画素密度 51.47ppi

表示倍率:1554% (800ppi スキャン時)

詳細仕様

Pixel Density : 51.47 ppi

Pixel Pitch : 0.4935 mm

表示寸法:1895.04×1065.96mm

対角寸法:85.6 inch(2174.27mm)

Resolution : 3840 × 2160 pixel

コントラスト:1200:1

寿命:30,000時間

2018年6月 7日 (木)

17億画素の 河鍋暁斎 肉筆画 慈母観音図 に触れに来て下さい。

━━━━━━━━━━━━      ☆ お知らせ ☆    ━━━━━━━━━━━━

名称:デジタルサイネージ ジャパン(DSJ) 2018
URL:http://www.f2ff.jp/dsj/
会期:2018年6月13日(水)〜15日(金) 13日(水) 10:30〜18:00、14日(木) 10:00〜18:00、15日(金) 10:00〜17:00
場所:幕張メッセ(国際展示場/国際会議場)
ブース 3日間。BOEジャパン[8L08]
ブース 15日(金) のみ。エプソンダイレクト[8R29]

━━━━━━━━━━━━   ☆ 出展の見どころ ☆  ━━━━━━━━━━━━
タッチ式ディスプレイ:86インチタッチ式ディスプレイ、4K

■展示作品: 河鍋暁斎作、慈母観音図
・本紙:116.8cm×50.6cm
・表装込み:212cm×73.6cm
・800ppi、17億画素 (1.7GPixel)

本紙:37K×16Kpixel=6億画素

画像提供:日本浮世絵博物館 http://www.japan-ukiyoe-museum.com 時価総額 1億円と言われる名作です。 オルソスキャナを使ってスキャニングした高精細画像です。  スキャニング光学解像度:800ppi   ディスプレイの表示画素密度:51.47ppi  約16倍までの拡大鑑賞が可能です。 アイメジャー独自のビューアーソフト技術により、 安価なPC(メモリ8GB)でも高速なスクロール閲覧が可能です。

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2018年5月 7日 (月)

シリコンウェハーの検査 金箔・屏風の美術品撮影 高級車塗布膜の画像検査に オルソスキャナ

オルソスキャナが何故これらの撮影に威力を発揮するのか?
簡単な原理図です。
結論から言うと、
(1)カメラ方式では原理的に無理。場所による照明ムラが発生する。拡散照明装置を用意できたとしても、レンズの視線は撮影箇所により角度が付く。中心投影レンズの限界。
(2)高精細イメージスキャナ方式でも厳しい。副走査方向は、均一なライティングが可能となる、しかし、主走査方向(ラインセンサ長手方向)に、照明ムラが発生する。
(3)オルソスキャナ=テレセントリック光学系だからこそ可能な光学系。
主走査方向(ラインセンサ方向)、副走査ともに、全域で同一照明条件、同一視線となる。その結果、均一な金箔面は、均一な濃淡値となる。
結果、シリコン鏡面検査や高級塗装面検査においては、かすかな製造工程上のムラや、キズ、を簡単な画像処理で検出可能となる。
ということになります。もちろんこれは、可視光で成り立つだけでなく、赤外線光源でも成り立ちます。
なにはともあれ、まずは、お試しください。
オルソスキャナによる スキャニングサービス → http://www.imeasure.co.jp/ortho/
■図解
・Case-1:高精細デジタルカメラの場合

15_2

光軸中心(C)では、照明の鏡面反射(正反射)成分はレンズに来ません。

しかし、ポイントP1,P2では、鏡面反射が起こります。結果、均一な照明ができません。対策は、光源1,光源2側を全て完全拡散面にすることです。

しかし、レンズが、C,P1,P2のそれぞれで、見込む視線の角度が異なることは回避できないため、金箔表面の性状の均一な記録は困難となります。特に、高級塗装膜の検査では、この視線角度の差異が問題となります。

・Case-2:高精細イメージスキャナの場合

16_2

ラインセンサを使うため、光源の正反射光は、レンズ方向にやってきません。

17_2

しかし、ラインセンサの配列方向をみると、先ほどのデジタルカメラと同様に、中心投影レンズを用いているため、P1,P2にて反射された光が、レンズに届くコースは、光軸中心、Cと比較して、異なる視角、視線方向となります。結果、金箔表面の性状の均一な記録は困難となります。
・Case-3:オルソスキャナの場合(テレセントリック光学系)

18_2

こちらも、先ほどと同様に、ラインセンサを使うため、光源の正反射光は、レンズ方向にやってきません。

19_2

既存のイメージスキャナ式の高精細撮影装置との違いは、このテレセントリック光学系を採用した点です。
P1,C,P2全ての箇所で、全く同じ視角、視線方向となります。その結果、金箔表面の性状の均一な記録が可能となります。
以上

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2018年4月27日 (金)

なんと 高見さんの刀剣を購入された方からTWEETが来たんです。

https://mobile.twitter.com/TT_Clarith/status/932915866089373697

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