金属光沢面を撮影するためのシステム
金属光沢面を撮影するためのシステムとして
オルソスキャナは理想的な光学レイアウトとなっています。
https://www.imeasure.co.jp/report/gold-leaf.html
【ポイント1】
撮影する全面において、
照明の入射光とセンサ1画素に向かう光軸の幾何学的なレイアウトが完全に一致しています。
これは、テレセントリックレンズの採用により実現しています。
上述の図にあるように、縮小光学系(一般的なデジカメ)では、レンズ光軸中心と、画角両端でこの幾何学的な光線の経路が異なり、反射の異方性を捉えることが出来ません。
【ポイント2】
更にもう一つ重要な点は、
Red/Green/Blue それぞれの色についても、
照明の入射光とセンサ1画素に向かう光軸の幾何学的なレイアウトが完全に一致しています。
点光源で照明された完全鏡面では、輝点が特定の一箇所でしか光りません。
しかし、一般的なデジカメのセンサであるベイヤー配列のセンサは、RGBのそれぞれの色の位置が異なるため、本来白で光るべき一箇所の点は、幾何学的に場所の異なる画素毎に異なる色フィルタの乗っているベイヤー配列センサでは、偽色が発生します。
これは、カラーラインセンサを採用しているイメージスキャナでも同様です。理由は、Red/Green/Blueのセンサが幾何学的に偶数ライン離れて配置されているためです。
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オルソスキャナは、この問題を3板式のラインセンサの採用で解決しました。
そのため、白黒の線画だけでなく、鏡面反射する金属面であっても、偽色が発生せず、本来の白、もしくは、黒の色でアーカイブすることが可能です。
刀剣鑑賞
https://youtu.be/90l3EJU3mSE&t=24m53s
備前長船刀剣博物館所蔵
国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛)」
刀剣用イメージスキャナーの開発は、過去に2社が挑戦しました。
しかしポイント2の観点で課題が残っていました。
どうしても輝点近傍で色滲み(偽色)が生じ解像度を上げる程に目立ってしまいます。
紙への等倍印刷であればごまかす事ができる。
しかし、今後主流となって行く「デジタルビューアーでじっくり見る時代」では更に高い画像品質が求められる。
現時点で、凸版印刷のシステムは究極でしょう。
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