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2024年10月

2024年10月 1日 (火)

オルソアートプリント サービス開始のお知らせ

20241001-131552

 

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オルソアートプリント サービス開始のお知らせ

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アイメジャー株式会社は この度『オルソアートプリント』を開始致します。

 

誕生前夜 

 

 私がイメージスキャナの要素開発業務に関わっていた頃、同じ実験室では革新的なプリンタの開発が進んでおりました。

それまで、印刷業界で2千万円近い価格で実用化されていたインクジェット方式の写真画質のフルカラープリンタの開発です。

まだ、ヘッドのノズル数は数本。用紙を巻き付け、ドラムを回転させてスパイラル状に印字しフルカラー写真を出力していました。

 

写真画質のインクジェットプリンタ誕生から30

 

 19946月、一般家庭向けのフルカラープリンタ MJ-700V2CEPSONより20万円を切る価格で発売されました。

翌年の春に発売開始された革命的なデジタルカメラ、カシオQV-10が、発売開始の4ヶ月前の199411月に発表された理由も、恐らくこの画期的なプリンタの登場を受けてのことでしょう。

 

 それから、30年が過ぎました。

コンパクトデジカメは、2008年に国内発売開始されたApple iPhone3G以来、スマートフォンに置き換わって行きました。

インクジェットプリンタはその後も進化を続け、インクが顔料となり耐候性が改善された結果、作家や写真家がアート作品を創作する際の出力装置として認知されるに到りました。

EPSONではその独自技術の出力物をピエゾグラフと呼びました。現在一般的にはジークレー印刷と呼ばれています。

 

美術館・博物館 の貴重な作品をより多くの方々に届けるために

 

 黒柳徹子のミリオンセラー「窓際のトットちゃん」の挿絵で有名な長野県松川村の安曇野ちひろ美術館が保有する大半の作品群は水彩画のため強い光を当てると原画の色彩は劣化してしまいます。そのため原画の展示においては低照度かつ、年間の展示期間も限定しています。そこでピエゾグラフを用いた複製画がさまざまな用途で活用されています。

 

オルソアートプリント の誕生

 

 アイメジャーでは、入力から出力まで、一貫した品質管理のもと最高品質のジークレー複製画をお届けします。

このサービスは、大きく4つの技術から構成されます。

1)スキャン:ファインアートスキャン。高解像度、非接触、寸法精度、色再現性の全てにおいて正確無比のスキャナー「オルソスキャナ」を使ったスキャニングサービスです。

2)出力:インクジェットプリンタの最高峰 44インチ、12色プリンタを使用。

3)測色:X-Riteの測色計を用いて指定の出力紙毎の色再現特性テーブル(ICCプロファイル)を作成します。

4)耐候試験:弊社標準の出力紙は、弊社独自に長年に渡る厳しい耐光試験をパスしたアート専用紙を厳選して使用します。

 

最後に

 

 博物館や美術館において、唯一無二の貴重な作品を展示することは作品の劣化を加速することでもあり、その相反する課題の対策の1つが複製画であると考えます。

オリジナル作品に限りなく忠実な複製画を作製し、研究用、閲覧用に提供することが館の研究、公開活動の一助になることを願っております。

唯一無二の貴重な作品を唯一無二の高精細複製技術で。オルソアートプリント、是非ご活用ください。

 

オルソアートプリント

 

https://www.imeasure.co.jp/ortho/giclee.html

 

(一ノ瀬)

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