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2023年1月 8日 (日)

[論文] 紫外線域でガラスの透過率を下げる原因は何か

[論文] 紫外線域でガラスの透過率を下げる原因は何か

 

弊社では、紫外線蛍光イメージスキャナを開発し、販売しております。

https://www.imeasure.co.jp/product/flscan.html

いわゆるブラックライトで光る印刷物の検査工程や、紫外線で光る素材の付着や塗布状況を解析、管理するために利用される装置です。

励起光として標準モデルは、375nmの紫外線を搭載していますが、中には、異なる波長をご所望のお客さまがおり、殺菌灯と同様のλ=253.7nmFLSCANを作ったことも何度かあります。(※

光学屋の常識としては、石英ガラス板を使うことになります。

何故なら、イメージスキャナは、光源と試料の間にプラテンガラスという透明なA3サイズの範囲を覆うガラス板があり、このガラスが紫外線を透過しないことには、そもそも蛍光を得られないためです。

~~~~~

この論文を見る限り、一般的なソーダガラスが、紫外線領域で光を透過しない原因は、酸化鉄を中心とする不純物によるものであり、不純物濃度を下げると、260nm付近でも透過率が80%有る、と研究成果が公開されている。

これは興味深い結果ですね。

目玉が飛び出そうな石英を使わなくても済むならそれに越したことはない。

 

[1] ソーダライムガラスにおける不純物の紫外線透過能に対する影響

藤田、高原:九州工業大学 2007

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jinstmet/71/12/71_12_1071/_pdf

 

[2]ソーダライムガラスの紫外線透過性に及ぼす塩素添加の効果

藤田、高原:九州工業大学 2007

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jinstmet/71/11/71_11_1057/_pdf

260 nm 付近の吸収は母組成の紫外吸収端によるもの ではなく,鉄などの不純物に起因していることがわかった.

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