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2023年1月

2023年1月17日 (火)

空気感染対策を数字でチェックする 〜二酸化炭素濃度がいくつなら安心か?〜

とうとう4年目に突入してしまいますね。新型コロナウィルスによるCOVID-19禍。

20202月、横浜港に停留していた豪華客船ダイヤモンドプリンセス号の調査報告書では、共通通路天井の換気口にウィルスが付着していた事実があったにも関わらず(5)、空気感染の可能性を積極的に警告しませんでしたね。ひたすら接触感染が強調されました。

トドメは、蛍光塗料を使い、クルーズ船のバイキング方式レストランのトングから如何にウイルスが拡がっていくか、NHK特集などの実験で可視化され印象付けられました。

ここに来て、漸く飛沫による感染が認知され、エアゾル感染、空気感染という言葉も見られるようになりました。

~~~

空気感染対策の結果を数値で評価するためには、二酸化炭素モニターが重要な指標です。

そこで、今回は二酸化炭素濃度がいくつなら大丈夫か?を計算してみましょう。

ーーー

換気装置の基準 1人、毎時30m^3なら (4)

(410*30+10000*2.7)/32.7=1,201 ppm

 

台湾の教室基準 1人、毎分1m^3(毎時60m^3)なら

(410*60+10000*2.7)/62.7=823 ppm

 

ーーー まとめ

1人、1分間あたり新鮮な空気1立方メートルが必要として、

呼気に含まれる二酸化炭素濃度 : 1万ppm (1)

地球大気の二酸化炭素濃度: 410ppm (2)

肺活量: 1回3リッター、1分間に15回呼吸 (3)

で計算します。

結論:約800 ppm

ーーー

出典:

(1) https://www.teitannso.jp/article/16285046.html

(2) https://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/26/26-1/qa_26-1-j.html

(3) https://ds.data.jma.go.jp/ghg/kanshi/ghgp/co2_trend.html

(4) https://www.jsap.or.jp/docs/columns-covid19/covid19_1-2-4.pdf

(5) https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9849-covid19-19-2.html

空気伝播を示唆する証拠は得られなかったが、廊下天井排気口からSARS-CoV-2 RNAが検出されており、特殊な環境でウイルスが遠方まで浮遊する可能性について更なる検討が必要である。

 

3年前に私が購入した測定器は、最初にパルスオキシメーター

次に、二酸化炭素モニターでした。それから至る所で計測しています。

新幹線は、1000ppm前後です。

特急あずさが酷い状況でして、なんと、上り、高尾駅で3000ppmを越えました。

JRに何度か伝え対策と改善を訴えています。が残念ながら、未だに動きが見られません。

(了)

2023年1月 9日 (月)

[動画] 文化財保存と継承のためのデジタル技術の活用

https://youtu.be/90l3EJU3mSE&t=21m04s

 

文化財保存と継承のためのデジタル技術の活用

 

九州国立博物館 河野一隆 学芸部長

文化財専用の緒方XCTスキャナー

2006年導入。

2015年 正倉院宝物 螺鈿紫檀五絃琵琶

1.五絃琵琶の音色の再現。

2.古墳の調査研究

東京大学池内研究室と凸版印刷による

日岡古墳の三次元計測

福岡県王塚古墳

レーザー光で形状計測

顔料分析

 

古墳CG映像

https://youtu.be/90l3EJU3mSE&t=23m30s

壁画をたいまつの光/太陽の光で見た場合

 

3.刀剣鑑賞

https://youtu.be/90l3EJU3mSE&t=24m53s

備前長船刀剣博物館所蔵

国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛)」

[論文] Smartphone imaging technology and its applications (2021)

論文

August 10, 2021

Smartphone imaging technology and its applications

Vladan Blahnik 

Oliver Schindelbeck

 

https://doi.org/10.1515/aot-2021-0023

 

Abstract

Thanks to their portability, connectivity, and their image performance – which is constantly improving – smartphone cameras (SPCs) have been people’s loyal companions for quite a while now. In the past few years, multicamera systems have become well and truly established, alongside 3D acquisition systems such as time-of-flight (ToF) sensors. This article looks at the evolution and status of SPC imaging technology. After a brief assessment of the SPC market and supply chain, the camera system and optical image formation is described in more detail. Subsequently, the basic requirements and physical limitations of smartphone imaging are examined, and the optical design of state-of-the-art multicameras is reviewed alongside their optical technology and manufacturing process. The evolution of complementary metal oxide semiconductor (CMOS) image sensors and basic image processing is then briefly summarized. Advanced functions such as a zoom, shallow depth-of-field portrait mode, high dynamic range (HDR), and fast focusing are enabled by computational imaging. Optical image stabilization has greatly improved image performance, enabled as it is by built-in sensors such as a gyroscope and accelerometer. Finally, SPCs’ connection interface with telescopes, microscopes, and other auxiliary optical systems is reviewed.

 

国際度量衡総会でSI接頭語採択

2022年11月19日 国際度量衡総会でSI接頭語採択

国際度量衡総会で18日に追加の案が採択された。

追加は31年ぶり。

https://www.asahi.com/articles/photo/AS20221118001563.html

 

Q クエタ 10^30

R ロナ 10^27

 

r ロント 10^(-27)

q クエクト 10-(-30)

 

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[論文] 矩形波MTFとColtman補正の検討 (1979)

[論文] 矩形波MTFとColtman補正の検討


水野茂、高田具泰:


論文受理 昭和54(1979)年10月26日


https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrt/36/3/36_KJ00003105521/_pdf


 


 

2023年1月 8日 (日)

[論文] 紫外線域でガラスの透過率を下げる原因は何か

[論文] 紫外線域でガラスの透過率を下げる原因は何か

 

弊社では、紫外線蛍光イメージスキャナを開発し、販売しております。

https://www.imeasure.co.jp/product/flscan.html

いわゆるブラックライトで光る印刷物の検査工程や、紫外線で光る素材の付着や塗布状況を解析、管理するために利用される装置です。

励起光として標準モデルは、375nmの紫外線を搭載していますが、中には、異なる波長をご所望のお客さまがおり、殺菌灯と同様のλ=253.7nmFLSCANを作ったことも何度かあります。(※

光学屋の常識としては、石英ガラス板を使うことになります。

何故なら、イメージスキャナは、光源と試料の間にプラテンガラスという透明なA3サイズの範囲を覆うガラス板があり、このガラスが紫外線を透過しないことには、そもそも蛍光を得られないためです。

~~~~~

この論文を見る限り、一般的なソーダガラスが、紫外線領域で光を透過しない原因は、酸化鉄を中心とする不純物によるものであり、不純物濃度を下げると、260nm付近でも透過率が80%有る、と研究成果が公開されている。

これは興味深い結果ですね。

目玉が飛び出そうな石英を使わなくても済むならそれに越したことはない。

 

[1] ソーダライムガラスにおける不純物の紫外線透過能に対する影響

藤田、高原:九州工業大学 2007

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jinstmet/71/12/71_12_1071/_pdf

 

[2]ソーダライムガラスの紫外線透過性に及ぼす塩素添加の効果

藤田、高原:九州工業大学 2007

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jinstmet/71/11/71_11_1057/_pdf

260 nm 付近の吸収は母組成の紫外吸収端によるもの ではなく,鉄などの不純物に起因していることがわかった.

国立天文台 上席教授の渡部潤一先生が来社されました

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国立天文台 上席教授の渡部潤一先生が来社されました。

現在先生は国際天文学連合(IAU)の副会長。近年では天文学の普及活動にご尽力され各地で講演にひっぱりだこの渡部先生が、松本市に来られると知りました。

御縁があり弊社の大型スキャナ、オルソスキャナをご覧頂きました。

テレセントリックレンズの説明を「コリメート光の逆」とお話するとすぐにご理解されて、流石と感じました。非常に興味深くスキャナをご覧頂きました。

~~~

 ご講演は、地元地方新聞の信濃毎日新聞関連の情報誌、MGプレスの千号発刊を記念してメディアガーデン(信濃毎日新聞松本ビル)で開催されました。(2022-9-19)

 渡部先生の講演と、新聞社の丸山記者との対談の2部構成で、木崎湖の龍燈伝説にまつわる、お2人のトークに百名を超える来場者が聴き入りました。渡部先生は、以前に信濃毎日新聞のコラムで「この龍燈とは恐らくカノープス(見ることが出来ると長生きできるという南の地平線ギリギリに現れる星)のことではないか?」という仮説を提示しました。そこで丸山記者は、その星の姿を一目自分の肉眼で見たいと現地に131回も通ったそうです。

 ほかにも「世界では、季節を知る生きる知恵として星を見る習慣が発達したが日本では四季が明確なため月見の方が発展した。」「日本全国に七夕人形を飾る伝統が3県(姫路、山梨、長野県松本市)にあるが、カータリ人形が有るのは松本市のみ。」というお話が興味深かったです。あらためて松本市ベラミのカータリ人形を見てこようと想いました。

(いちのせ)

2023年1月 7日 (土)

金属光沢面を撮影するためのシステム

金属光沢面を撮影するためのシステムとして

オルソスキャナは理想的な光学レイアウトとなっています。

 

https://www.imeasure.co.jp/report/gold-leaf.html

 

【ポイント1

撮影する全面において、

照明の入射光とセンサ1画素に向かう光軸の幾何学的なレイアウトが完全に一致しています。

これは、テレセントリックレンズの採用により実現しています。

上述の図にあるように、縮小光学系(一般的なデジカメ)では、レンズ光軸中心と、画角両端でこの幾何学的な光線の経路が異なり、反射の異方性を捉えることが出来ません。

 

【ポイント2

更にもう一つ重要な点は、

Red/Green/Blue それぞれの色についても、

照明の入射光とセンサ1画素に向かう光軸の幾何学的なレイアウトが完全に一致しています。

点光源で照明された完全鏡面では、輝点が特定の一箇所でしか光りません。

しかし、一般的なデジカメのセンサであるベイヤー配列のセンサは、RGBのそれぞれの色の位置が異なるため、本来白で光るべき一箇所の点は、幾何学的に場所の異なる画素毎に異なる色フィルタの乗っているベイヤー配列センサでは、偽色が発生します。

これは、カラーラインセンサを採用しているイメージスキャナでも同様です。理由は、RedGreenBlueのセンサが幾何学的に偶数ライン離れて配置されているためです。

~~~

 

オルソスキャナは、この問題を3板式のラインセンサの採用で解決しました。

そのため、白黒の線画だけでなく、鏡面反射する金属面であっても、偽色が発生せず、本来の白、もしくは、黒の色でアーカイブすることが可能です。

 

刀剣鑑賞

https://youtu.be/90l3EJU3mSE&t=24m53s

備前長船刀剣博物館所蔵

国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛)」

刀剣用イメージスキャナーの開発は、過去に2社が挑戦しました。
しかしポイント2の観点で課題が残っていました。
どうしても輝点近傍で色滲み(偽色)が生じ解像度を上げる程に目立ってしまいます。
紙への等倍印刷であればごまかす事ができる。
しかし、今後主流となって行く「デジタルビューアーでじっくり見る時代」では更に高い画像品質が求められる。
現時点で、凸版印刷のシステムは究極でしょう。

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