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2022年7月21日 (木)

光学解像度とは何か?

光学解像度とは何か?

 

 デジタルカメラとイメージスキャナは「2次元画像」を撮影して保存しますので似ています。しかし、最も大きな違いは保存された画像が「解像度」データを保持している点です。

 

(この場合、スキャンした画像をJPEGPNGではなく、TIFFフォーマットで保存してください。)

 

「解像度」とは1画素の長さを表しています。

 

たとえば「この画像は150ppiで撮影した画像です。」という情報が画像(TIFF)に付与されています。この場合デジタル画像の中の一直線に並んだ150画素分の長さは、被写体上で丁度1インチ(=25.4mm)の長さであった事を意味します。

Imagescanner_tiff

この画像は、実際に機器貸出証をスキャンして保存したTIFF画像を ImageJ で開き

Analyze > Set Scale... で解像度情報を表示した結果です。

Distance in pixels : 150

Known distance : 1.00

Pixel aspect ratio : 1.0

Unit of length : inch

つまり、1インチあたり、150pixelが割り当てられていることを表しています。(*1)

このようにして、イメージスキャナで得たデジタル画像を使って被写体の長さを計測することが可能となります。

また、イメージスキャナの画像を使って被写体の3点間の角度を計測することが可能となります。

 

以上

(*1)

更に、これはTipsですが、

Known distance : 1.00 → 25.4

Pixel aspect ratio : 1.0

Unit of length : inch → mm

と変更すると、単位を [ inch ] から、[ mm ] に切り替えて、長さや大きさを計測可能です。

試しに角印の寸法を測ると21mmと計測できます。

 

[追記]

ちなみに、iPhoneで撮影した画像をTIFF保存して同じように開いた結果が以下です。
Iphone_tiff

解像度情報が記録されていないことが判ります。

写真は、横浜馬車道(関内)の老舗トンカツ屋の奥座敷で撮らせて頂きました。

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