絵馬をスキャンしました
過日、絵馬をスキャンしました。
おもしろい現象の発見がありました。
結論を先に書くと
「木目は、水平配置の色味に対して、垂直配置は、全体(Green)が、75%の明るさとなり、青が減り、赤みが増す。」
(75%の明るさ → つまり、25%暗くなる)
です。
これはどういう事かというと、木目には、照射光の向きに対して拡散反射率に異方性がある。
ということです。
通常配置した木目にTop(真上からの光)ライトが入った時の明るさが
R=100%
G=100%
B=100%
とします。
すると、左右の水平方向から照射光を入れた時の絵馬の明るさは、
それぞれ、
R=85%
G=75%
B=65%
となりました。かなり、風化した無垢の木目です。
これは、例えば何が起きるかというと、
神社の絵馬を昼間撮影した時と、
夕方の落日近くの水平の照射光で撮影した時に、
光源の(太陽の)赤みがかった照明光とは異なる要因として、
木目が暗くかつ赤くなる
ということです。
より木目の赤みが増す現象となります。
当然ですが、絵馬に塗料で描かれた、例えば白馬の白の値は、
Topライトでも水平ライトでも RGB供に1/255の精度で差がありません。
スキャナは、きちんと校正(シェーディング補正)するので当たり前なのですが。
非常に興味深い現象です。
考えてみれば、短波長ほどに拡散されますので定性的には理解できる現象です。
しかし、実際にこの現象を目の当たりにし、大いに驚かされました。
以上
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