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2021年6月 2日 (水)

蛍光灯からは紫外線が出るので美術館や博物館では使えない

「蛍光灯からは紫外線が出るので美術館や博物館では使えない。」と言われます。

具体的に市販されている様々な蛍光灯から出る発光スペクトルを示したページを見つけました。

Blog著者より転載許可を頂きましたので、重要部分のスクリーンショットも併せてご案内します。

 

https://1023world.net/blog/fluorescent-bulb-spectrum-chart


Uv_fluorescentlight_spectrum
{blog著者よりURL転載ならびにグラフの利用を承諾頂きました。 

 λ<380nm の領域を青く描き、UVを挿入した改変は私が行いました。}

要するに「昼光色」系の一部の蛍光灯は、所謂可視光の範囲

380nm~780nm よりも 短波長側の領域に紫外線の強度を持つ蛍光体を使っているってことのようですね。

 

それにしても、光合成とか色素とか、楽しそうなページです。

 

 

メモ)

 

昨日文化財保存に詳しい方(H社のK氏)にお会いし興味深い話を伺いました。

何故学芸員の方たちに、蛍光灯が光源として忌み嫌われるようになったのか、歴史的な経緯をお聞きしました。

『以前、古文書の複写を閲覧者に許していた際に、「こんにゃく版」という方法で印刷されたメチルバイオレットというインクで書かれた紙の文字が、コピー機の光源が発する紫外線により、消えてしまった。このことがあってから、コピー機による複写を禁止するようになった。』

という経緯があったのだそうです。

出典 2009.6.12

追記)

蒟蒻版について:

http://www.lib.e.u-tokyo.ac.jp/_old/shiryo/index03.html

長期保存が不可能な記録材料のための保存プロジェクト

 

「メチルバイオレットは紫外線による退色が顕著であり、実験的に室内に放置した場合、6年間で判読不能になったと報告されている 」

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