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2021年6月

2021年6月19日 (土)

シャープのスマホ「AQUOS R6」

シャープのスマホ「AQUOS R6」

 

対角が1インチってことですよね。

・センサのノイズは貯める光の量で物理的に限界が決まる。

ポアソン分布といって、貯める光子(フォトン)の数の平方根で決まるノイズ「=光ショットノイズ」は物理現象であり、このノイズからはどうあがいても何人たりとも逃れられない。

・一番簡単なのは、センササイズを大きくすること。

11千万円くらいでかつて販売されていた 印刷会社が購入していたCCDスキャナのセンサは、1画素のサイズが 9μm(訂正済)あった。電子を40万電子(訂正済)貯めることができた。

でもスマホではこれは難しい。

・他の手段は、Siのセンサの面積の内で、電極など光を感じない領域をできるだけ無くすこと。

SONYは、なんと、センサの裏面から光を入れて、表面側で発生した信号電荷を処理するための配線するというアイデアをシリコン(Si)センサで実現した。

Siの単結晶を通過するフォトンを捉えるのに、m程度の垂直方向の深さを使っているらしいので、裏面センサーの積層技術の難易度が判る。

・センサ技術だけではない。最近のスマホのカメラ技術の進化は留まるところを知らない。

例えば、アップルのiPhoneではナイトモードなど、ひたすらシャッターの露光時間を長くしたのと同じ効果が出るように、複数枚のデジタル画像を加算平均をして光ショットノイズを下げている。

・しかも、長時間露光==三脚固定。が常識だったのに、なんと手持ちのまま、星を撮影できるんですよ。最近のiPhoneGooglePIXELなどは。

その仕組みは、手ぶれによる複数枚の撮影画像のずれを補正する難易度の高い技術を搭載している。

学校で習う星座などは、スマホで簡単に撮影できる時代になった。

北斗七星やオリオン座などは簡単にスマホで撮れる。

私はこないだ iPhone 11Pro で、射手座周辺の最も濃い部分の天の川が簡単に写ったので腰を抜かした。(信州の夜空ではあるが)

以上 まとめると。まずは、大きな寸法のセンサを搭載すれば、露光時間を短くできる。

SHARPのが面積5倍ってことは、5秒で取っていた風景を1秒で撮れるってことだ。

なので面積が大きい程有利だし、レンズ性能に余裕ができる(小さいセンサ画素に結像する要求仕様を下げられるのでレンズ価格が下がる)けど、カメラがぶ厚くなるよね。

1型センサーのイメージサークルに対応しながら厚さを抑えた、19mm相当F1.9ズミクロンレンズ(7枚構成)を備える。」

 

https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1324974.html

 

消えた文字が見える化スキャニングサービス

 

Receipt_

消えた文字が見える化スキャニングサービス

https://www.imeasure.co.jp/service/visualization.html

このところ問い合わせが多いので、まとめてみます。

■Q1: カメラ方式とイメージスキャナ方式の違いは何か? 

「可視化」作業は判読したい文字部分と地となる紙の微かなコントラストを強調する作業です。

カメラ方式ではどうしても10%程度の照明ムラが有り、コントラストを強調していくと可視化を試みたい文字部は紙の地に埋もれてしまいます。よって、資料全体を均一に照明できるイメージスキャナ方式が有利です。

10%の照明ムラがあるということは、実質10階調しかない画像と等価です。

イメージスキャナは、反射率の基準板を内蔵し校正する仕組みを搭載しています。これは、反射率測定器や透過率測定器と同じ原理です。そのため照明装置の照明ムラの影響を受けずに、16bitの階調(65536階調)の被写体の濃淡を測定可能です。

また、スキャナ方式は光学解像度20μm、65536階調の明暗を分解します。

解析したい紙面全面にわたって、65535階調の濃度範囲の内、

例えば、3500035256階調の範囲だけを「濃度の局所ズーム」を行いコントラスト強調する、といった作業が可能です。この作業は、カメラ方式では太刀打ちできない領域です。

 

■Q2: 一般的な(可視光)イメージスキャナを使った解析サービスと何が違うのか?

更に、弊社のサービスは、

1)可視画像では見えない赤外線画像を使って解析をする。

2)可視画像では見えない紫外線蛍光画像を使って解析をする。

3)通常照明では見え難い凹凸を斜光を使って解析をする。

4)更に、(1)+(3)の赤外線斜光を使って解析をする。

といった組み合わせを全て使って可視化を試みます。

消えた文字があり、どうしても可視化したい場合、

弊社のサービスをぜひ思い出してみてください。

(いちのせ記)

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2021年6月 2日 (水)

蛍光灯からは紫外線が出るので美術館や博物館では使えない

「蛍光灯からは紫外線が出るので美術館や博物館では使えない。」と言われます。

具体的に市販されている様々な蛍光灯から出る発光スペクトルを示したページを見つけました。

Blog著者より転載許可を頂きましたので、重要部分のスクリーンショットも併せてご案内します。

 

https://1023world.net/blog/fluorescent-bulb-spectrum-chart


Uv_fluorescentlight_spectrum
{blog著者よりURL転載ならびにグラフの利用を承諾頂きました。 

 λ<380nm の領域を青く描き、UVを挿入した改変は私が行いました。}

要するに「昼光色」系の一部の蛍光灯は、所謂可視光の範囲

380nm~780nm よりも 短波長側の領域に紫外線の強度を持つ蛍光体を使っているってことのようですね。

 

それにしても、光合成とか色素とか、楽しそうなページです。

 

 

メモ)

 

昨日文化財保存に詳しい方(H社のK氏)にお会いし興味深い話を伺いました。

何故学芸員の方たちに、蛍光灯が光源として忌み嫌われるようになったのか、歴史的な経緯をお聞きしました。

『以前、古文書の複写を閲覧者に許していた際に、「こんにゃく版」という方法で印刷されたメチルバイオレットというインクで書かれた紙の文字が、コピー機の光源が発する紫外線により、消えてしまった。このことがあってから、コピー機による複写を禁止するようになった。』

という経緯があったのだそうです。

出典 2009.6.12

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