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2020年10月16日 (金)

何故、赤外線イメージスキャナを使うと濃い茶色の伊勢型紙の押印や真っ黒になった位牌の文字や消えた木簡の文字が見えるのか

■柿渋でこげ茶色になった型紙の押印が赤外線イメージスキャナを使うと何故見えるのか。

https://www.imeasure.co.jp/image/isekatagami.jpg

 

■燻製で真っ黒になった位牌の文字が赤外線イメージスキャナを使うと何故見えるのか。

https://www.imeasure.co.jp/image/ihai.jpg

 

◎効果1)染料の吸収が波長毎に異なることによる効果

 

 一般的な染料は可視域の赤、緑、青の領域の光を吸収する色素からなる。これらの色素は、赤外線の領域では透明になる。つまり、白い紙の上に透明な水を垂らした状態と同等である。

柿渋も同様で、肉眼には焦げ茶色に見える柿渋は、赤外線領域では透明のため、和紙の地の色(白)が見える。

一方、文字に使われている墨(カーボン)は、可視域~赤外域まで光の吸収があるため、黒くなる。

その結果、肉眼では茶色だった紙の地が白く、しかし墨で押印された文字は黒いままとなり、結果、可視化できる。

 

■木簡に書かれた文字がうっすらとしてよく読め無い時でも、赤外線イメージスキャナを使うと綺麗に見えるのは何故か?

https://www.imeasure.co.jp/image/mokkan.jpg

 

◎効果2)光の散乱による影響が波長が長くなる(赤くなる)ほど減ることによる効果

 

 肉眼では、薄くて読め無い、もしくは文字があるとは思えない程のうっすらとした木簡が、赤外線イメージスキャナを使ってデジタル画像を得るとくっきりと文字が浮き出て読める場合がある。

これは、効果1)ではない。赤外線を使って対象物を観察すると木材のセルロースの奧の情報が「透けて見えている」ことによると推定される。

即ち、木材に墨で文字を書いた時には、墨汁の墨の粒子が木材の奥まで染みこんでいる。

通常の可視光では、木材表面の奧の濃淡情報は、光の散乱のために手前には現れない。

しかし、赤外線を使って観察した場合は、木材の奧の情報が散乱されずに表面に透けて見えてくる。

と考えられる。すなわち、木材のセルロース表面を半透明なカンテン素材のように透けて観察していると言える。

 

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