セルフォックレンズ SLA
Gradient : 勾配
Index : 屈折率
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最新8Kプロジェクターの仕様
https://www.astrodesign.co.jp/product/insight-laser-37000-8k
アストロデザイン、台湾Delta Electronics社、及び同グループ傘下の英Digital Projection社の3社共同プロジェクトにより開発したDLP 8Kプロジェクタ、INSIGHT Laser 8Kの最新機種です。
カラーシステム
3チップDLP®方式 Blue Laser+RED Laser
解像度/アスペクト比
8K(7680×4320)
DMD仕様
3×1.38" DarkChip™ DMD™ チップ採用
輝度
37,000 ISOルーメン
7680/3=2560 ppi
4320/1.38=3130 ppi
■9.9μm× 8.1μm
https://videosalon.jp/news/astro_8k-project/
■柿渋でこげ茶色になった型紙の押印が赤外線イメージスキャナを使うと何故見えるのか。
https://www.imeasure.co.jp/image/isekatagami.jpg
■燻製で真っ黒になった位牌の文字が赤外線イメージスキャナを使うと何故見えるのか。
https://www.imeasure.co.jp/image/ihai.jpg
◎効果1)染料の吸収が波長毎に異なることによる効果
一般的な染料は可視域の赤、緑、青の領域の光を吸収する色素からなる。これらの色素は、赤外線の領域では透明になる。つまり、白い紙の上に透明な水を垂らした状態と同等である。
柿渋も同様で、肉眼には焦げ茶色に見える柿渋は、赤外線領域では透明のため、和紙の地の色(白)が見える。
一方、文字に使われている墨(カーボン)は、可視域~赤外域まで光の吸収があるため、黒くなる。
その結果、肉眼では茶色だった紙の地が白く、しかし墨で押印された文字は黒いままとなり、結果、可視化できる。
■木簡に書かれた文字がうっすらとしてよく読め無い時でも、赤外線イメージスキャナを使うと綺麗に見えるのは何故か?
https://www.imeasure.co.jp/image/mokkan.jpg
◎効果2)光の散乱による影響が波長が長くなる(赤くなる)ほど減ることによる効果
肉眼では、薄くて読め無い、もしくは文字があるとは思えない程のうっすらとした木簡が、赤外線イメージスキャナを使ってデジタル画像を得るとくっきりと文字が浮き出て読める場合がある。
これは、効果1)ではない。赤外線を使って対象物を観察すると木材のセルロースの奧の情報が「透けて見えている」ことによると推定される。
即ち、木材に墨で文字を書いた時には、墨汁の墨の粒子が木材の奥まで染みこんでいる。
通常の可視光では、木材表面の奧の濃淡情報は、光の散乱のために手前には現れない。
しかし、赤外線を使って観察した場合は、木材の奧の情報が散乱されずに表面に透けて見えてくる。
と考えられる。すなわち、木材のセルロース表面を半透明なカンテン素材のように透けて観察していると言える。
大型ディスプレイ鑑賞距離の設計指針
Q:大型ディスプレイの寸法と推奨鑑賞距離の関係は?
A:
COVID-19の影響でお家時間が増える中、4K、8Kなど
比較的大型サイズのテレビの需要が増しているようです。
そこで、今回は、ディスプレイの
(1)寸法、インチ、
(2)解像度Full-HD/4K/8K
から算出される、推奨鑑賞距離の関係を示したいと思います。
【仮定】
以下の考え方で設計します。
・鑑賞する人の視力は、1.0と仮定する。 (注記4)
・ディスプレイに表現されている画像情報を視力1.0の人が分解して見える必要がある。
【計算】
・視力1.0とは、角度1度の1/60を分解する能力として定義されています。
・よって、例えば、視力1.0の人の目は、手に持った新聞など、30cm先にある文字を0.0873mmまで分解して見る能力があります。
・画像の表示密度(=画素密度)を表現する単位として、dpiもしくは、ppi(注記1)がディスプレイ業界では用いられます。
そこで、視力1.0の人の目の能力を観察距離と画素密度(ppi)の関係で表現しましょう。
[公式] 視力1.0の肉眼は、観察距離 30cm先の画像を 291ppiで分解する能力がある。(注記2)
例えば、観察距離 1m先の場合は、
291 ppi * 0.3m/1m = 87.3 ppi
が肉眼で分解できる画素密度となります。
鑑賞距離と肉眼の分解能の関係
肉眼の分解能 [ppi ]
= 291 [ppi] × 0.3 [m] / 鑑賞距離[m] ・・・ 式1
推奨鑑賞距離の計算式
推奨鑑賞距離 [m]
= 0.3 [m] × 291 [ppi] / ディスプレイの画素密度 [ppi] ・・・ 式2
■演習問題(^^)
さて、ここに85インチの4Kディスプレイがあります。
ディスプレイの画素密度は不明です。
表示寸法の情報と、4Kテレビであることが判っています。
このテレビの推奨鑑賞距離を求めなさい。
表示寸法: 1872 × 1053 mm
画素数:3840 × 2160 pixel
↑ ちなみに、表示能力が3840画素あるので、4K(4000の意味)テレビと呼びます。
まず、ディスプレイの画素密度を求めます。
1872mm に 3840pixelが入っているので、以下の計算となります。
1インチ=25.4mm
1872mm/25.4mm=73.7インチ (注記3)
3840 pixel / 73.7 インチ = 52.1 ppi
よって、推奨鑑賞距離は、式2を使って
推奨鑑賞距離
= 0.3 [m] × 291 [ppi] / 52.1 [ppi]
= 1.67m
■宿題
長野県県庁に入ると、98インチのFull-HDテレビがあります。
これの推奨鑑賞距離を求めなさい。
(注記1)<ppiとは>
Pixel Per Inch の略です。画素密度のことで、単位長さあたり何個の画素が並んでいるのか、その長さあたりの密度を表します。ディスプレイの仕様に記載されています。
また、代表的な画像処理ソフトアドビ社のフォトショップで画像を開くと、その画像はどのくらいの細かさ(光学解像度)でスキャンされたのか、もしくはどのくらいの細かさで印刷するべきなのかを表す単位として、解像度があり、単位は、ppi で保存されています。
印刷業界で常用される 175線(LPI) は、 Line Per Inch の略で、単位系としては、ppiと整合します。
オフセット印刷 175線に使う画像は、この2倍の画像を必要とします。つまり、350ppiのフルカラー画像データを投入します。
(注記2)視力1.0の肉眼は、観察距離 30cm先の画像を 291ppiで分解する能力がある。
https://www.imeasure.co.jp/pdf/joem-contact_vol56_No9_2018.pdf
2-3 光学解像度の設計 を参照。
(注記3) 1872mm/25.4mm=73.7インチ
ちなみに、テレビのインチサイズは、対角線の距離を表しています。
対角線は、
表示寸法: 1872 × 1053 mmより、
対角距離 =√(1872^2+1053^2) = 2148mm → 84.6インチ
確かに85インチのディスプレイの対角線長は、計算すると85インチでした。
ちなみに、簡単な計算方法としては、横幅に対して、+15%で計算します。
73.7インチ ですので、対角は
73.7 * 1.15 = 85 インチ となります。
(注記4) 鑑賞する人の視力は、1.0と仮定する。
例えば、自動車運転免許証を取得できる限界視力 0.6の場合は、視力1.0と仮定して求めた推奨鑑賞距離 [m]に対して、6割の距離まで近づく必要があります。
単純に比例関係の計算で求めることができます。
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