出張スキャンしたその場で色校が完了することの意味
出張スキャンしたその場で色校が完了することの意味
オルソスキャナを使った出張スキャンのメリットは2点有ります。
■メリット1:早い。
スキャニングが早いだけでなく、オルソ画像のため、その場で画像接合が可能です。(Photoshopのフォトマージにお任せ)。
その結果、お客様にその場で画像を確認頂けます。
■メリット2:色校を1回で完了する。
大型インクジェットプリンタを現場に持ち込み、試し出力することで、作品を撮影したその場で色校を完了することが可能です。
従来使っていたN社の大型スキャナは、一度に撮影できる幅が、数cmだったそうです。
何故か。
非接触スキャンが必要となる文化財被写体では、ガラスなどを乗せて押さえ付けることが出来ないためどうしても作品に凹凸が残ります。
一度に30cmの幅を撮影可能なセンサを使っていますが、縮小光学系による光学歪み(パースと呼びます)のため、一度に撮影可能な幅がどうしても狭くなります。
狭くしない場合は、隣のバンド画像との接合が不可能となるためです。
そのため、2m四方の撮影に、丸々1日かかっていたそうです。
スキャンが遅いスキャナを使うと、スキャン作業だけで連泊ホテルの滞在費がコストアップになります。
スキャンが速いことは出張スキャンの場合、非常に重要な機能です。
オルソスキャナは、スキャン速度が速いだけでなく、分割撮影した画像がその場で繋がるため、その場でプリンタ出力した色校(色合わせ)作業を開始できます。
貴重な作品を蔵出ししてスキャンしたその場で、インクジェットプリンタで複製画像を印刷出力をして、現物合わせで色校正を行う。
このことで、データを持ち帰って、最終的に襖や掛け軸などの仕立てを行い、郵送による納品も可能となるのです。
すなわち、出張が1回で完了する。
学芸員様の満足度(ご自身で見て現物と複製画を重ねて置いて色を合わせ込んだ納得感)、複製作成する側のコスト(幾度も出張して色校する手間が1回で済む)ともに、両者ハッピーなスキャナがオルソスキャナです。
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