DNAを使った犯罪捜査個人識別精度が「565京人に1人」とはどういうことか?
DNAを使った犯罪捜査個人識別精度が「565京人に1人」とはどういうことか?
「
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41872650Y9A220C1CR8000/
2019/2/28
同じDNA型の出現頻度が「4兆7千億人に1人」から「565京人に1人」となり、より精密な個人識別が可能となる。
」
いったいこれの要因は何か?
・DNAは、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)の4種類の塩基配列からなり、特定の部位に注目すると、4塩基の繰り返しが見られる特徴的な部位がある。
https://www.npa.go.jp/hakusyo/h20/honbun/image/kd343000.png
・例えば、
AATGが8回繰り返されていた場合、
AATGAATGAATGAATGAATGAATGAATGAATG
となっている。
・この「繰り返し回数(上述例では8回)」に個性が反映される。
・注目部位(座位)を 9箇所→15箇所→21箇所と増やすことで、全ての繰り返し回数の組み合わせは膨大となり、単純な計算では(その「場合の数」は)人類の総人口を超える。
~~~
・警察で行っているDNA型鑑定は、主にSTR型検査法と呼ばれる方法
・4塩基(ATGC)を基本単位とする繰り返し配列について、その繰り返し回数に個人差がある
・反復回数を調べて、その繰り返し回数を「型」として表記して個人識別を行う。
精度向上の歴史は、
[9座位→1100万人に1人]
[15座位→約4兆7千億人に1人]
[21座位→565京人に1人]
~~~
そこで、
平均の繰り返し回数を n 回と仮定すると、
(n)^9= 1100万
(n)^15= 4兆7千億
(n)^21= 565京
という計算になるはず。
そこで、nを推定します。
~~~~~
[9座位→1100万人に1人] 6.1通り
[15座位→約4兆7千億人に1人] 7.0通り
[21座位→565京人に1人] 7.8通り
以上から、現在のDNA鑑定は、21箇所の注目箇所について、
繰り返し配列の繰り返し数が、平均 7.8回の繰り返しを個人判定の基準としている。
~~~
[9座位→1100万人に1人] 6.1通り
計算方法:
(n)^9= 1100万
両方を対数をとると、
LOG((n)^9)=LOG(1100万)
9*LOG(n)=7.04
LOG(n) = 0.7824
n = 6.1
結果:9座位について、平均繰り返し回数6.1回の場合、総組み合わせ数は、1100万。
以上
« 2020年5月度 アイメジャーホームページ アクセスランキング | トップページ | スキャナ駆動ソフトウェア iMeasureScan への質問 :Densitometerモードで動作 とありますが、これはどのような機能でしょうか? »
« 2020年5月度 アイメジャーホームページ アクセスランキング | トップページ | スキャナ駆動ソフトウェア iMeasureScan への質問 :Densitometerモードで動作 とありますが、これはどのような機能でしょうか? »
コメント