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2020年6月17日 (水)

DNAを使った犯罪捜査個人識別精度が「565京人に1人」とはどういうことか?

DNAを使った犯罪捜査個人識別精度が565京人に1人」とはどういうことか?

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41872650Y9A220C1CR8000/

2019/2/28

同じDNA型の出現頻度が「47千億人に1人」から「565京人に1人」となり、より精密な個人識別が可能となる。

いったいこれの要因は何か?

DNAは、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)の4種類の塩基配列からなり、特定の部位に注目すると、4塩基の繰り返しが見られる特徴的な部位がある。

https://www.npa.go.jp/hakusyo/h20/honbun/image/kd343000.png

・例えば、

AATG8回繰り返されていた場合、

AATGAATGAATGAATGAATGAATGAATGAATG

となっている。

・この「繰り返し回数(上述例では8回)」に個性が反映される。

・注目部位(座位)を 9箇所→15箇所→21箇所と増やすことで、全ての繰り返し回数の組み合わせは膨大となり、単純な計算では(その「場合の数」は)人類の総人口を超える。

~~~

・警察で行っているDNA型鑑定は、主にSTR型検査法と呼ばれる方法

4塩基(ATGC)を基本単位とする繰り返し配列について、その繰り返し回数に個人差がある

・反復回数を調べて、その繰り返し回数を「型」として表記して個人識別を行う。

精度向上の歴史は、

[9座位→1100万人に1] 

[15座位→約47千億人に1] 

[21座位→565京人に1]

~~~

そこで、 

平均の繰り返し回数を n 回と仮定すると、

(n)^9= 1100

(n)^15= 47千億

(n)^21= 565

という計算になるはず。

 

そこで、nを推定します。

~~~~~

[9座位→1100万人に1] 6.1通り

[15座位→約47千億人に1] 7.0通り

[21座位→565京人に1] 7.8通り

以上から、現在のDNA鑑定は、21箇所の注目箇所について、

繰り返し配列の繰り返し数が、平均 78回の繰り返しを個人判定の基準としている。

~~~

[9座位→1100万人に1] 6.1通り

計算方法:

(n)^9= 1100

両方を対数をとると、

LOG((n)^9)=LOG(1100万)

9*LOG(n)7.04

LOG(n) = 0.7824

n = 6.1

結果:9座位について、平均繰り返し回数6.1回の場合、総組み合わせ数は、1100万。

 

以上

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