長野県松本市で震度4の地震 震源地は 焼岳(やけだけ)のマグマかな?
長野県松本市で震度4の地震
ご心配頂きましたが被害も無く大丈夫です。
https://www.jma.go.jp/jp/quake/20200423044748395-23134427.html
Google map
https://www.google.co.jp/maps/?hl=ja
に 気象庁発表の 緯度経度
N36.2E137.7
を入力すると どうやら 焼岳マグマかも知れませんね。
〜〜〜
上高地は家の庭(^^)です。(ウソ)
焼岳が噴火して流出した土砂で大正池が出来たことは有名な話。
でも、焼岳がもし隆起しなければ、それまでは、水源から生じた水は、飛騨方面(カミオカンデの方)へ流れていた。
という事実は知らずにいました。
つまり 涸沢カールを水源として松本平に注ぎ、やがて千曲川に合流する梓川(あずさがわ)は誕生していない。
もし焼岳が生まれていなければ、つまり、
北アルプス上高地へ入る生活圏は、奧穂高温泉郷方面がメインとなり、岐阜県の文化圏になっていたのかも知れません。
(双六小屋方面から見る北アルプスもいいですが。)
そう考えると、世界のブランドに育った上高地を松本市が現在持てているのは、焼岳さまさまなのかも知れません。
どうかその怒りを静めてくだされ。
明治政府スタート時には
松本市は筑摩(ちくま)県の県庁所在地だった。
高山市は筑摩県。
大竹しのぶ熱演した、映画『ああ野麦峠』は、飛騨高山から岡谷の製糸場へ出稼ぎに来る話。
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長野県に立ち上がった製糸場の大半(6/7)は水路を動力源にした。
その近代工業化の代表格が諏訪湖を水源湖とする天竜川 河岸に始まった 片倉(カタクラ)、やがて横浜の赤レンガ倉庫から出荷される生糸の産地トップに躍り出る。
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カタクラの兄弟の1人、今井家に養子に出た 五介(ごすけ)は
松本市清水に工場を立ち上げる。
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美ヶ原の豊かな水と、大町 北アルプスの水源が産む電力を引いた製糸場は、松本市の産業を劇的に発展させる。
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植物の種で言う F1 (雑種交配)技術を採用した今井五介の蚕種は大ヒットし、全国に普及した。
種の開発から5年で日本全国流通蚕種の8割を占める。
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蚕種を求めに全国から松本に商人が集う。路上電車で繋がった 浅間温泉街は超 賑わう。
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善光寺の仁王像を彫った雲海の弟子 太田南海の作品群が溢れる松本市。
普通選挙(納税者誰でも投票権)運動の胎動。
アララギ派の登場。など自由民権運動や文化活動の爆発が信州で起きる。
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その一方で1929年の世界恐慌から始まる蚕糸産業の壊滅で急激に増えた蚕糸産業人口は、行き場を失う。
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蚕糸産業の商品である生糸は横浜赤レンガ倉庫から主に米国に出荷されていた。
当時の米国で女性の社会進出に伴う下着(ストッキング)材料を支えたのが日本の生糸だった。
1929年の世界恐慌の打撃と、ナイロンの発明により低迷する生糸輸出低迷で、どん底に落ちた日本経済を立て直すために、国内産業の復興を目指す高橋是清(たかはしこれきよ)。
これに対し、アヘン戦争で英国に植民地化され疲弊した中国を植民地化して、経済的打撃を受けた蚕糸産業の低迷により飢えた日本国民(農地を持たない次男、三男、四男たち)を中国大陸に仕向けようとする勢力とが激突する。
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1936年に起きた226事件で高橋是清は殺害される。
暴力の前に政治家は口をつぐむようになる。
明治政府始動以来、連戦連勝で全能感に浸る日本人はアジア人を列強から守る「正義」に酔う。
江戸から、明治に向かう時に、廃仏毀釈を誘導し、神社系に統一して、その神のトップに天皇を置く。
国民は神の赤子として戦争に動員される。
列強からアジアを救うという「正義」に酔っていく。
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「何故、満蒙開拓団に投入された人口は、全国の中でも、長野県がトップなのか?」
それはずっと持っていた疑問だった。
でも今は良く判るような気がする。
カタクラの成功の歴史、今井五介率いる松本の街の隆盛、信州の養蚕産業の隆盛、大正デモクラシー、普通選挙運動の胎動(松本市)。
これらと、満蒙開拓は、同じコインの表と裏なんだよ。
恐らくね。
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