新サービスを開始します。 【消えた文字が見える化スキャニングサービス】
消えた文字が見える化スキャニングサービス
https://www.imeasure.co.jp/service/visualization.html
消えてしまった感熱紙、ノンカーボン複写紙の文字を「見える化」します。
弊社が開発&所有する世界唯一の特殊イメージスキャナを駆使し、
イメージスキャナ開発歴35年のプロが判読解析致します。
このサービスで可視化出来なければ、恐らく世界中何処へ持って行っても無理と諦めてください(*1)。
日本全国の県警本部(科捜研)やプロの鑑定士が行う有価証券や契約書類の偽造解析、
イタリアのバチカン市国教皇庁図書館での羊皮紙からなる重記写本(Palimpsest )解析に
活用されている最先端の特殊イメージスキャナ機器群を使って、
お客様のご要望:
「どうにかしてここに書かれてあるはずの文字を見えるようにならないか?」
のお手伝いを致します。
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■カメラ式とイメージスキャナ式の違い
1.bit depth (びっとでぷす)
弊社のイメージスキャナ群は、全て16bitのTIFFデータからなります。
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16bit:65536階調
8bit : 256階調
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一般的なデジカメの画像は、8bitJPEG画像ですので、画像の濃淡を保持する能力が、256倍異なります。
また、JPEGデータが一般的に、生画像を約1/20に圧縮保存されているのに対して、センサが捉えた生の画像を保持しています。
そのため、見えやすくするためにコントラストを上げた時に、重要な文字情報の濃度ゾーンを階調拡大(bit zoom)しても、画像が劣化せずに滑らかな画像を得ることができます。
2.シェーディング補正
カメラ撮影された画像は、複合的な明るさになっています。
(1)撮影対象を照らす光
(2)レンズの効果
(3)センサの感度
(4)ホワイトバランス
そのため、見たい文字を見えやすくするために、画像処理を行った際に、全面を均一に「見える化」できない場合が発生します。
典型的な問題は、照明ムラです。
特定箇所(数cm)だけを読むのであれば、十分カメラ画像でも可能ですが、B5サイズ、A4サイズ全面を均一に「見える化」する場合は、照明ムラが、画像処理の邪魔をします。
一方、イメージスキャナは、反射率の基準板を内蔵し、光源、レンズ、センサ、ホワイトバランス全てを自動的に自己校正(キャリブレーション)します。その結果、撮影対象(被写体)の持つ本来の反射率の差異(コントラスト)を画像の値として忠実に再現します。
その結果、画像処理を行うまでも無く、被写体全面が均一な画像として「見える化」することができます。
3.画素数
一般的なプロ向けの一眼レフデジタルカメラは、2000万画素〜3500万画素のモデルが一般的です。
昨年からスタートした、8K放送のカメラも、長辺が8千画素あるという意味で、おなじく3200万画素相当のカメラです。
一方、イメージスキャナは、A3サイズのモデルで、長辺は、4万画素あり、全面の画像を得ると12億画素の画像を吐き出します。
つまり、カメラとの画素数比較では、40〜60倍の面積を一度に得ることが可能です。
4.光学解像度(こうがくかいぞうど)
裸眼で新聞等を読む時の必要解像度は、約300ppi(ぴーぴーあい)です。(dpiでぃぴーあいと同義)
そのため、600ppiでスキャンした場合は、2倍ルーペを使って観察したのと同等の画像を得ます。
更に高い解像度 2400ppiでは、約8倍ルーペで被写体を観察したのと同等ということになります。
弊社のイメージスキャナは、標準で2400ppiの解像度でスキャンをします。
上述の画素数と、この光学解像度の両方を合わせ持つことがイメージスキャナの強みです。
その結果、被写体全面を一度のスキャンで取り込みをした後に、あたかも光学顕微鏡のように、見たい箇所をスクロールして確認する。
そうした使い方が容易に出来ます。
以上
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#感熱紙 #複写紙 #消えた文字 #可視化 #見える化 #visualization #赤外線 #紫外線 #紫外線蛍光 #ブラックライト
[追記:2020-2-7]
※1)「無理と諦めてください」
材料科学の観点からは、ラマン分光分析や、蛍光X線分析、最近ではテラヘルツ分光分析といった手法が有ります。
これらの手法は、特定の元素の分布を可視化する手法として麻薬密入など犯罪現場の非接触検出、絵画や肉筆画などアート作品で使われた画材の材料分析などに活用されています。
例えば、ファイバー式の分光分析装置を開発し浮世絵に使われた絵の具を研究した成果などが有ります(*2)。これらの手法は、「その元素が其処に有るか?」という研究目的には最適ですが、広い面積に渡り、文字解読に必要となる最低限の光学解像度を得ながら、背景のノイズに埋もれない程度の高いコントラスト比(S/N)で濃淡差を捉えることができるか?という観点からは、まだまだ厳しいものがあります。
長年、弊社ではお客様からの依頼をきっかけに解析を続けた結果、領収書や請求書契約書や荷物伝票の複写紙、かつて蛍光インクやサインペンなどで書かれた色紙など、一度文書として書かれた書面が、経時変化(光、酸素、熱、等による劣化)によって見えなくなった書面に関しては、弊社所有の特殊イメージスキャナによって得られるデジタル画像が有効であることが判ってきました。
ここでも述べたとおり、微かに残っている痕跡を顕在化(可視化)するためには、特殊な光(ここでは、赤外線、紫外線や、狭帯域のバンドパスフィルタを使った近赤外線分光画像)を文書に対して均一に照射できる機能に加えて、3つの要素が重要です。
それが、階調性(65536階調)、解像度(2400ppi)、に加えて、面積(A3サイズ)だと弊社では考えています。
*2)
http://imeasure.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-0517c5.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku1952/47/2/47_2_93/_article/-char/ja/
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