iPhone の偽色 輝く湖面にカタクリの群生の様な模様が現れるのは何故か
昨日の信州は、5月特有の透き通った空気と輝く残雪の風景を背景に ミズバショウが咲き誇る素晴らしい景観でした。
この写真は乗鞍高原 一ノ瀬園地のどうじょう池から眺める乗鞍岳です。
ふと気づくと右下あたりに 紫(Magenta)の色が見えます。
拡大するとこんな感じです。
さらに拡大。
さらに拡大。
まるで、「カタクリの群生」ですね。
何故こんな 偽色 (ぎしょく) が現れるのでしょうか?
それを解明しましょう。
ベイヤー配列センサを使っている限り回避できないエラー(偽色)です。
対策は2つあります。
[1]垂直方向に色分解するカメラを選ぶ。
例えば、シグマの Foveonセンサ
https://www.sigma-global.com/jp/cameras/sd-series/features/#sensor
[一般的なカラーフィルターアレイセンサー(ベイヤーセンサ-)との違い] をクリックしてください。
例えば、3板式のカメラ(NHKの8Kカメラなど)
https://www.nhk.or.jp/strl/publica/rd/rd148/PDF/P22-32.pdf
[2]ベイヤー配列センサをピエゾで駆動して3回撮影してから合成する。
例えば、SONYのミラーレス フルサイズ 一眼
□■ 宣伝 ■□
<参考>
解りやすい ベイヤー配列センサ についての説明ページの紹介。
Panasonic
http://av.jpn.support.panasonic.com/support/dsc/knowhow/knowhow27.html
[blog使用写真情報]
2018-5-12
Location : Mt.NORIKURA ICHINOSE
CAMERA: Apple iPhone5 MD298J/A
iOS 10.3.3 (14G60)
Photographer and Copyright : S.ICHINOSE
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コメント
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以前から疑問だった『なんだか色がおかしい所がある』って事象が理解出来ました。
とても、解りやすく参考になりました。感謝♪
投稿: 通りすがりです | 2018年5月13日 (日) 14時02分
通りすがりさん コメントありがとうございます。
お役に立ててうれしいです。
金属光沢や湖面の輝き、天体の星など、理想的な点光源が被写体に含まれる場合は、どうしてもデジタルの限界が見えてしまいます。その意味でまだまだデジタル技術は、発展途上ですね。
投稿: いちのせ | 2018年5月13日 (日) 14時43分
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投稿: いちのせ | 2018年5月16日 (水) 19時54分