論文 文化財に用いられた色材料の紫外放射による同定
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jieij1980/77/3/77_3_150/_pdf
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文化財の修復 紫外線蛍光画像 赤外線画像 X線画像
■宣伝:
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紫外線蛍光イメージスキャナのレンタル
寸法正確なデジタル画像(1メートルに付き0.1mm未満の誤差)ならオルソスキャナ
http://www.bunkazai.or.jp/02bunkazai/03_03.html
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■ミレー作《種をまく人》(山梨県立美術館が所蔵)の調査と修復
X線写真:
画家の筆使いや、人物の細かな描きなおしが見える。
紫外線蛍光写真:
紫外線をあてると旧修復の補彩跡や表面のワニスの状態が分かる。
■青木繁《自画像》(明治37年7月卒業制作品)の調査
赤外線写真:
青木繁の伸びやかな筆触がよく判る。
X線写真:
この画像から、自画像の下層には天地逆方向にうつむき加減の人物横顔が描かれていることが判った。
紫外線蛍光写真:
全体に青白く蛍光しているのがワニス。
表面に塗られているワニスは、縦方向に筆で厚く塗布されている様子が判る。
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意外に見落としているのが、レンズの指紋。
写真2:iPhone5のレンズの指紋汚れをきれいに落として 自撮り。
レンズの黒さが増しているのは、汚れを落としたのですからもちろんですが、
背景のすっきり具合が改善されているのが解ります。
このように、
【 レンズを必ず拭いてから撮影する】
ことを心がけると、きれいな写真が撮れるようになって楽しくなりますね。
乗鞍岳 一ノ瀬園地 どじょう池からの眺め:
https://www.instagram.com/p/Biqwp1CnEWm/?hl=ja
長野県 鬼無里(きなさ)村 奥裾花自然園 ブナの木:
https://www.instagram.com/p/BiWf90dnaF0/?hl=ja
槍ヶ岳 25x150 フジノン双眼鏡 + iPhone5 コリメート法:
https://www.instagram.com/p/BiO2uRnn1Qa/?hl=ja
横浜ランドマークタワー:
https://www.instagram.com/p/Bgock61F-1m/?hl=ja
先日、1枚の古写真が持ち込まれた。
鶏卵紙(けいらんし)写真と呼ばれているらしい。
[photo-1A] Scanned Full Color Image 持ち込まれた古写真
松本市内在住の古写真研究者。
松本に関連する古写真を精力的に収集しているとのこと。
近年は、古写真がネットオークションでばら売りされているので、お宝物とおぼしき古写真を地道に収集しているのだとか。
この古写真もその収集した写真の1枚。
[1]まずは、フルカラーイメージスキャナ
光学解像度を400ppi
イメージタイプを48bitカラーにして、スキャン。
Photoshopを使って画像処理。
[Photo-1B] Retouched Full Color Scaned image.
右端上部に何やらこの写真についての解説文が1行あるようだ。
この1行をどうしても解読できない。
[2]取り敢えず、赤外線でスキャン
同じく400ppi
○ 線香で燻されて真っ黒になった位牌の墨書の解読、
○ 柿渋で黒茶になった伊勢型紙の墨判の解読、
相手が銀塩であれば、墨と同様に解読ができるはず。
先ほどと同じく、Photoshopで画像処理を行う。
[3]さらに、紫外線蛍光でスキャンを試みる
[Photo-3A] UV-Fluorescent image 紫外線蛍光画像
アイメジャーのFLSCANが生み出す紫外線蛍光画像は、
○ ブラックライトで光る蛍光インクの検査、
○ 消えてしまった蛍光ペンで書かれた「ファイト新聞」の復活
○ バチカン教皇庁図書館の羊皮紙の重記写本(パリンプセスト)解読、
などに活用されている。
先ほどと同じく、Photoshopで画像処理を行う。
右端上部の解説文字も何やらくっきりと見えてきた。
もう少し画像処理を試みる。
Photoshop で画像処理した画像の比較。
左から、
[可視光/赤外線画像/紫外線蛍光画像]
・母屋の屋根に注目してみてください。
紫外線蛍光画像>可視光画像>赤外線画像
の順に、コントラストが高く、くっきりと見えていることが解ります。
さて,問題の右端上の解説文の拡大、
私には読めませんが、、これを見て依頼主は文字を判明できたとお喜びのご様子でした。
(後日談:残念ながら松本市の関連写真で無いことが判明しました。
しかし、不明古写真の由来を判明できたことでお役に立ったようです。)
ここ、
http://hi.cs.waseda.ac.jp:8082
で、
以前見つけたガラス乾板を
イメージスキャナでネガポジ変換した画像、
http://imeasure.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/imeasurescan_6888.html
を変換してみた。
結果:↓
22年前(*1)、携帯可能なデジタルカメラがここまで化けると誰が予想したでしょうか。
昨日の信州は、5月特有の透き通った空気と輝く残雪の風景を背景に ミズバショウが咲き誇る素晴らしい景観でした。
この写真は乗鞍高原 一ノ瀬園地のどうじょう池から眺める乗鞍岳です。
ふと気づくと右下あたりに 紫(Magenta)の色が見えます。
拡大するとこんな感じです。
さらに拡大。
さらに拡大。
まるで、「カタクリの群生」ですね。
何故こんな 偽色 (ぎしょく) が現れるのでしょうか?
それを解明しましょう。
光軸中心(C)では、照明の鏡面反射(正反射)成分はレンズに来ません。
しかし、ポイントP1,P2では、鏡面反射が起こります。結果、均一な照明ができません。対策は、光源1,光源2側を全て完全拡散面にすることです。
しかし、レンズが、C,P1,P2のそれぞれで、見込む視線の角度が異なることは回避できないため、金箔表面の性状の均一な記録は困難となります。特に、高級塗装膜の検査では、この視線角度の差異が問題となります。
【お知らせ】
長野県上田市にある 無言館 様所蔵の絵画を3点スキャンさせて頂きました。
2m×1mといった大きな絵画でも、非接触にて高解像度(最大1200ppi)スキャンすることができる、スキャニングサービスです。
(無言館様から許可を頂き掲載させて頂きます。)
写真は、本日静岡県から来られたN様のスキャニングの様子。
ちぎった紙を何重にも貼り合わせ、金箔がちりばめられている和紙に、筆文字で仮名の文字が描かれた作品です。N様の許可を頂いて掲載させて頂きました。
ちぎった紙の積層感をデジタルアーカイブするために、1200ppiでスキャンしました。光学系を制御することで和紙のテクスチャー感をリアルに再現します。
非接触スキャニングサービス : A0や、120号-M(2mx1m)の作品 を最高光学解像度 1200ppi でスキャンします。
<スキャニング光学解像度と用途>
・スタンダード:400ppi (原寸ポスターに。)
・エクセレント:800ppi (4倍拡大ポスターに。例えば、A4作品をA0(ゼロ)の拡大ポスターに。)
・スーパーエクセレント:1200ppi(6.7倍拡大ポスターに。デジタルアーカイブ用途。)
油絵、掛け軸など 貴重な文化財や作品を非接触で撮影します。
厚さ、127mmまで対応可能です。
巻物などのロール紙状であれば、1.8mx7mを、光学解像度800ppiでのスキャン実績があります。
また、市販のイメージスキャナでは真っ黒になってしまう、
金箔や銀箔なども光学系を任意に制御できますので、
お客様のイメージ通りの画像としてスキャンできます。
もちろん、画像は、48bit カラーのTIFFデータです。
JPEG画像では、画像処理を繰り返すと、ヒストグラムが歯抜け状となり、なめらかなグラデーションに擬似輪郭が発生します。
24bit Color のTIFFデータであっても同様です。
48bitColor TIFFであれば、こうした心配もありません。
しかも、色再現の基本である、ICCプロファイルもご用意しております。(オプション)
A0、B0サイズの貴重な作品をアーカイブするなら、これからの時代は、オルソスキャナです。
一度、この画像を見てしまったら、もう後には戻れません。
詳細情報やお問い合わせはこちら→ スキャニングサービスについて
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