REPORT オルソスキャナで簡単に画像が繋がる理由と方法
[ 技術レポート ]
弊社の開発した(特許技術)オルソスキャナの技術的な特徴を解説した 公式ホームページのレポートをご紹介します。
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REPORT
オルソスキャナで簡単に画像が繋がる理由と方法
もくじ
オルソスキャナで撮影した画像の特徴
オルソ画像はレイヤー自動合成で簡単に繋がります。
オルソ画像はPhotomergeで簡単に繋がります。
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これは、Adobe Photoshop の2種類の機能、
レイヤー合成
photomerge(フォトマージ)の設定画面解説としても利用できます。
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現在どのような方法で撮影しているのか?
(1)レイヤー自動合成
例えば、昆虫などの拡大写真を全域でピントが合致する画像を撮影したい時、オリンパスなどが熱心に推し進めている「フォーカスブラケット機能」があります。深度合成、などのキーワードで検索するとここ数年、技術開発と応用が盛んになっています。
デジカメが一度に撮影できる画素数であれば、こうした方法が提案されていますが、例えば、2万画素x1万画素、といった画素数の画像、つまり2億画素の画像で、かつ、被写界深度の非常に深い、全域にピントの合致した画像を得る方法は、従来提案されていませんでした。
オルソスキャナを使うことで、それが実現しました。
詳しくは、昆虫の画像をご覧ください。
これは、ガラス越しに、51 cm幅の昆虫標本箱を
丸ごと 800ppiの光学解像度でスキャンした画像です。
昆虫標本の下に、テストチャートや定規が置いて有りますが、
有効画素数は、昆虫標本(41.8cm×51cm)のみで2億画素です。
もちろん
この2億画素と数える時の、1画素 とは、
『リアルピクセル』
です。
(2)フォトマージ
例えば、5m×5mといった明治時代初期の古地図があります。
これを、最低でも300dpi以上で撮影する場合、現在どような方法で撮影しているのか?
これは、分割撮影した後、各辺を繋げるのですが、
寸法誤差やレンズ歪みがあるため、繋がりません。
そこで、フォトショップの パペットワープ 機能を使って
「歪ませながら」無理矢理つなげていきます。
そのため、撮影は瞬時ですが、編集作業が膨大になります。
オルソスキャナを使うことで、分割撮影画像の自動接合が実現しました。
以上
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