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2017年10月17日 (火)

オルソスキャナで写真撮影した昆虫標本の高精細画像の特徴 〜 深度合成 フォーカスブラケットの実際 〜

Photo

オルソスキャナで写真撮影した昆虫標本の高精細画像の特徴

◇ 常に正確な寸法(定規)が表示されます。

◇ 昆虫標本の箱をガラス板を外さずに丸ごと撮影。

   貴重な標本に全く非接触で撮影が可能。

◇ 学名の解説シートと標本と全域(高低差62mm)にピントの合った画像。

◇ 2億画素の画像。

◇ 髪の毛の半分(32マイクロメートル)を分解した(800ppiの)画像。

◆デジタルギャラリー:

http://www.imeasure.co.jp/ortho/gallery.html

◆アゲハ蝶 昆虫標本画像:

http://www.imeasure.co.jp/ortho/viewer/viewer.html?img=dzi/ageha&reso=800

(補足) 

 常に正確な寸法(定規)が表示されます。 

実は、一般の印画紙写真やドキュメントをスキャンした画像には、自動的にモノサシが組み込まれています。 それは、一般のカメラと違って、イメージスキャナは、撮影距離(原稿台ガラス板:プラテンガラス)があらかじめ決まっているために、光学解像度という数字が有るからです。 

例えばこの昆虫標本のスキャニング解像度(光学解像度)は、800ppipixel per inch)です。ひとつの画素の寸法は 32μmであることが判っています。 

ただし、非接触撮影をすると、一般的なレンズを使ったときには、被写体までの距離に応じた遠近で、正確な寸法が割り出せなくなります。(パース) 

しかし、オルソスキャナは、テレセントリックレンズを採用しているためにこの問題を解決しました。 

一緒に写り込んでいる定規よりも、画像の寸法精度の方が高い。 そんな撮影システムです。 

 昆虫標本の箱をガラス板を外さずに丸ごと撮影。 

例え撮影者が、標本の持ち主だとしても、貴重な標本の入った標本箱を開けて、標本1体づつレンズを近接させて撮影する作業は、大変神経を使う作業です。できれば、ガラス板をはずさずに撮影したい。 

でも、もし、ガラス板をはずさずに撮影すると次の2つの問題が生じます。 

問題1)ガラス板が照明光を反射して、テカってしまう。 

問題2)拡大したいが、ガラス板がジャマで至近距離に寄れない。 

近寄れたとしてもレンズが影を作り、今度は適切に照明ができない。

オルソスキャナは、現在のデモ機にて、127mm、シリーズでは、350mmまでの離れた距離から撮影可能です。 

ガラス板を外す必要はありません。 

 学名の解説シートと標本と全域(高低差62mm)にピントの合った画像。 

これも、プロカメラマンならば、その難易度を良くご存じでしょう。 

レンズには被写界深度(ピントの合う範囲)があります。 

解像度を上げる程、前後にピントの合う範囲は狭くなる。 

そのため、例えば、蝶の羽にピントを合わせると、背景の説明シートはピンボケになります。 

オルソスキャナは、800ppiでの被写界深度は、5mm程度。 

では深さ方向に、62mmも離れた全域にピントの合う画像は、どのように撮影するのか? 

詳細は、下記blog記事をご覧下さい。 

「根性」で画像を繋ぐのではなく、フォトショップのレイヤー合成機能にお任せのスマートなパンフォーカス画像制作方法です。 

kw: 深度合成 フォーカスブラケット

高精細画像の写真撮影とレプリカの制作

http://imeasure.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/post-15c8.html

(初出:アイメジャー公式フェイスブック)

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