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2017年9月23日 (土)

毛割の密度を計測する

画像にスケールがあるとどんなことができるのか?
浮世絵の毛割(美人画の髪の毛の生え際の密度)を測ってみましょう(^^)

(1)スケール入りの浮世絵の画像を表示する。
http://www.imeasure.co.jp/ortho/gallery.html
Blog1

(2)毛割のところを拡大する。

Blog2


(3)スクリーンショットを撮って保存する。

Blog3


(4)保存した画像を ImageJ で開く。

Blog4

(5)スケールを□(矩形)ツールで囲む。
Blog5_5mm
ImageJのツールバーの数字を読む。
w=236 (w : width幅 , h : hight 高さ)
これで、開いた画像は、画像に書かれた5mmのスケールが、
画素数で、236ピクセルであることが判った。

(6)ImageJのスケールを校正する。
・SetScaleを開く。
ImageJ:Analyze > Set Scale
Set_scale
Distance in pixels: 236
Known distance:5
Pixel aspect ratio: 1.0 ←これは触らない。
Unit of length: mm

(7)まずは、即席の定規の精度をチェックする。
5mmのスケールを矩形ツールで囲む。
w=5.00
(6)で校正したので、当然、ImageJのツールバーには、5.00[mm]と表示される。Blog6_5mm

(8)いよいよ毛割を測る。

Blog7_1_3mm5


5本分の幅は、1.29mmであることが判る。

(9)計算機で毛割密度を求める。
5本/1.29mm = 3.8 本/mm

3_8_mm


結論:この美人画の浮世絵の毛割は、3.8本/mm。
以上

歌麿の毛割は、なんと、5.6本/mmでした、流石ですね。

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