« ガラスケースに入った昆虫標本の写真撮影 | トップページ | BK-7 直径3mmのガラス玉で iPhone 顕微鏡を作ってみた。 »

2017年5月11日 (木)

A3サイズ光学解像度2400ppiのイメージスキャナの画像ファイルサイズは?

A3サイズ光学解像度2400ppiのイメージスキャナの画像ファイルサイズは?

もともと dpiという単位がインチ(25.4mm)を使っているので、
インチで統一して計算すると判りやすいですね。

(余談:

このBLOGで使う、ppi は、 pixel per inch の意味です。光学解像度を表す時はこちらが使われるように成って来ています。ただ、解像度という言葉は、ディスプレイの解像度と言う時は、表示可能な画素数の意味となってしまい混乱します。そんな時は、画素密度(pixel density )と呼ぶようですね。スマートフォンの液晶画面の画素密度については、iPhoneのディスプレイの画素密度を計測した実験記事を読んでください。)


例えば、エプソンのA3スキャナは、
310mm→ 12.2インチ
437mm→ 17.2インチ

2400pixel/インチなので、それぞれ、
12.2 * 2400 → 29280 ピクセル
17.2 * 2400 → 41280 ピクセル

つまり、今販売されいる、 4Kテレビの画面( 3840 x 2160) が、横に10個、縦に、13個、合計130個入る計算です。

総画素数を計算すると、

29280 x 41280 = 1.2Gpixel 、つまり、12億画素となります。
現在、主流のフルサイズC-MOSセンサで2420万画素ですので、約50倍の画素数があります。

・・・

そう考えて、A3スキャナを購入して、実際にフルサイズでスキャンをしようとすると、
意外なことに、スキャンが出来ないことに気付きます。

スキャナ駆動ソフトウェア(EPSONScan)は、アラートを出し、解像度を下げるか、スキャンサイズを小さくするか、どっちかを選べ、と要求してきます。

Photo

「 EPSON Scan

画像サイズが大きすぎます。

幅21000,高さ30000ピクセル以内になるように、解像度を下げるか、取り込み領域を小さくしてください。 」

つまり、なんと、「12億画素のスキャンは不可能」なのです。


・・・

そこで、少し計算をしてみます。

1画素あたりのデータ量は、
24bit Color ( Red/Green/Blue各色256階調、8bitつまり、1Byte)は、3Byteの容量。
よって、1.2Gpixelでは、
1.2 x 3 = 3.6G Byte

じつは、デジタル画像を保存するフォーマットとして普及している、TIFF画像のファイル仕様は、4GBを上限としています。

ですので、ぎりぎり、3.6GBは保存ができるはずです。

(※ ちなみに48bitColorでスキャンした場合は、1.2G x 6Byte= 7.2GBとなって、技術的に、TIFF保存ができません。)

・・・

さて困りました。

そんな方のために、造ったのが、弊社のスキャナ駆動ソフトウェアです。

iMeasureScan_Pro.exe

A3、2400ppi、24bitカラーでのスキャンに対応します。

また、昨年9月に発売された、新しいA3サイズの

カラーイメージスキャナ DS-G20000 にも対応しました。


iMeasureScan_Pro.exe

詳しくは、お問い合せください。

info@imeasure.co.jp

(補足)

iMeasureScan.exe は、UIサプレス アプリといいます。

標準のスキャナ駆動ソフトウェア(例えば、EPSON Scan)のユーザーインターフェース機能を使わない( UIを suppres 抑える )という意味です。

OCRソフト(AIソフトの 読んde!!ココ ?)などもこれです。

100%を新規にコードを書いて造るプログラムではなく、
スキャナ駆動ソフトウェア(例えば、EPSON Scanというセイコーエプソン社が提供する)の、基底部分(OSとスキャナを繋ぐ基幹部分)を再利用して、ユーザーに見えるインターフェースを中心に新規にオリジナルで開発して造ります。

こうした、技術は、TWAIN と呼ばれるソフトウェア開発指針(API)で規定されました。
アプリケーションソフトウェア開発社側で、自由にユーザーインターフェース設計できるようにするために、つまり、スキャナメーカーに依存せずアプリケーションソフトウェア側のユーザーインターフェースを設計できるようにするために、TWAIN.ORGという場で標準化されました。

弊社では、はやくから、A3,2400ppi、24bitFullColor =12億画素スキャンを実現し、iMeasureScan_Pro.exe でこの機能を提供をしてまいりました。

しかし、昨年9月、ES-G11000の販売終了により、代替機種として発売された、DS-G20000では、ベースとなるスキャナ駆動ソフトウェアが、EPSON Scan2という新しいアプリケーションソフトウェアに替わりました。

EPSON Scan2の評価を続け、今年になってから、正式にサポートを開始できるようになりました。

たぶん、まだ、DS-G20000 を使って、12億画素スキャンできるソフトは、この世には無いだろうと,推定する次第です。(^^)

(以前はPhotoshopから12億画素スキャンできました。現在最新状況は未確認です。)
 

« ガラスケースに入った昆虫標本の写真撮影 | トップページ | BK-7 直径3mmのガラス玉で iPhone 顕微鏡を作ってみた。 »

製品サポート」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« ガラスケースに入った昆虫標本の写真撮影 | トップページ | BK-7 直径3mmのガラス玉で iPhone 顕微鏡を作ってみた。 »

2023年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ