消えた感熱紙のグラフを復元する
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消えた感熱紙のグラフを復元する
過日、感熱紙が持ち込まれました。
産婦人科で取られた医療機器の記録グラフだそうです。
心電図のグラフだったと思います。
医療機関は5年間の保管義務があるのだそうです。
しかし、感熱紙を使った記録データは、必要となる頃には、場合によっては全く見えなく成ってしまうようです。
弊社のイメージスキャナを使って、試行錯誤を行いました。
1)赤外線イメージスキャナ
https://www.imeasure.co.jp/product/ir.html
木簡(もっかん)、柿渋で不可視な伊勢型紙の印などはこの装置で見えます。
2)紫外線蛍光イメージスキャナ
https://www.imeasure.co.jp/product/flscan.html
※ブラックライト(紫外線光源)で照らすと光る蛍光物質はこの装置で見えます。
ヴァチカン教皇庁図書館に保管されている重記写本(羊皮紙)の消された古い文字は、このスキャナを使って可視化し、デジタルアーカイブする事業が続けられています。
3)マルチバンドイメージスキャナ
https://www.imeasure.co.jp/product/mbs.html
任意の波長(半値幅10nm)で2次元画像を得ます。
4)青色光源励起、蛍光イメージスキャナ(GELSCAN-3)
https://www.imeasure.co.jp/product/gelscan.html
※FLSCANと同じ仕組みですが励起光が可視光です。
これらの商品では、残念ながら、消えたグラフを可視化することができませんでした。
・・・
ふと、アイデアを思い付き、立てた仮説の検証実験をしました。
見事うまく可視化できました。
お客様にも満足頂けました。
・・・
もし、消えた感熱紙の文字やグラフの可視化にお困りの方がいらっしゃいましたら、一度ご相談ください。
画像解析受託サービス 電話:0263-50-8651
アイメジャー株式会社 一ノ瀬
■追記:
ネットを検索すると以下の記載を見つけました。
http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000103479
「ブラックライト」とあるのは、弊社の紫外線蛍光イメージスキャナに相当します。
スキャン条件:
光学解像度:2400dpi
階調性:16bit(65536階調)の48bitフルカラー
の紫外線蛍光イメージスキャナ FLSCAN-3を使っても今回の感熱紙を読むことはできませんでした。
可視化するには別の方法があります。
ご相談ください。
■追記:[2019-11-29]
・感熱紙には使っている素材に複数の種類があることが判ってきました。本記事で行った実験では、紫外線蛍光イメージスキャナ(FLSCAN)では、可視化が出来なかったと報告しましたが、別のサンプルで実験したところ、見事に復元できた感熱紙も存在しました。
・消えて見えなくなった感熱紙の中には、紫外線蛍光イメージスキャナ(FLSCANシリーズ)を使うと可視化が可能な場合が存在しました。
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