ゴッホが使った パースペクティブ・フレーム
目に見えないものを見る。
赤外線撮影で何が見えるのか。
典型的な応用事例です。
http://www.insyouha.jp/painting.html#painting
絵の具の下に隠れた線の意味は? フィンセント・ファン・ゴッホ 『クリシーの橋』 1887年、55 × 46.3cm、油彩・カンヴァス 明るい色彩と力強い筆のタッチの下に、四辺を取り囲む枠の線と、画面中央から延びる放射状と十字の線がかすかに残っています。赤外線で調査すると、下書きの線とともにはっきりと現れてきました。 この線はゴッホが「パースペクティブ・フレーム」(遠近法枠)という道具を使った証拠。四角い枠に糸を張り、おなじ線をカンヴァスに引いて、枠から見える風景を糸=線との位置関係に即して画面に描いていけば、風景を正確に描きとることができます。 生き生きとした色彩とタッチの下には、それを支える綿密な構図が隠れていたのです。
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