0.005度
昨晩、スカイツリーのNHKスペシャルを見ていた。
アナログTV終了に合わせた特別番組だ。
地上500mを超えると吹く風が強く、溶接作業ができない。
そのため、最上部150mの電波塔をスカイツリーの内部で予め溶接して製造した後、ゆっくりとつり上げるという工法を採用。
つまり、スカイツリーの櫓は内部が電波塔をつり上げられるように空洞になっていた。
つり上げる時の隙間が7cm。
スカイツリーは、太陽の日を浴びた側が熱膨張で伸びるため、
その隙間を電波塔がぶつからないように、ワイヤーで慎重につり上げる。
その角度制御が、0.005度。
そう、nanoDigitizerの精度と同じ。
0.005度=87 マイクロラジアン なので、1メートルで87μm
100メートルで、8.7mm
150メートルなら、13mm
つまり、「隙間7cm」の猶予を1.3cmのきざみで制御するって訳だ。
・・・・・
iPhoneユーザーへ
iPhoneの電卓は、横置きにするとなんと関数電卓になるってことご存じ?
角度1度を radian ラジアンにするには、
π/180を計算すればいい。
0.017453292519943
つまり、17.5 mrad
もともとこのミリラジアンは、米軍の兵器の規格から来ている。
ミル。1ミルなら、1km先の1メートルの照準(つまり人だよね)を打ち抜く精度から来ている。
0.005度なら、更に、0.005をかける。
すると、
0.0000872664626
= 87 micro radian
1メートルで87マイクロメートルの精度ってわけだ。
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