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2011年5月20日 (金)

スキャナカメラ 発売 まぢか!

かれこれ2年前の4月に raspyさんから始まった
縮小光学系フラットベッドスキャナを改造して
PhaseOneやBetterLightのような
 カラーラインセンサ + スキャン → デジカメ

 = スキャナカメラ
を自作する動き。

とうとう YAKUさんの神の手により 量産開始

現在 YAKUSCAN 5台量産終了

受注待ちのようです。(公式サイト

http://d.hatena.ne.jp/YAKU/20110315/1300163092
塗装品  35万円
無塗装品 15万円

(ちょっと安すぎだろう!
 私は反応を見て値上げした方が良い、とアドバイスしています。)

デモキットもあります。
http://d.hatena.ne.jp/YAKU/20110328

気になる(光学解像)能力は、あなたがお使いになるレンズに依存します。

市販高性能レンズ(%1)を取り付けた光学解像度評価結果(%2)で、7000万画素(7,000 x 10,000 pixel)クラス。ただし、スキャナカメラの場合は、一般的なベイヤー配列センサを使用した市販デジカメ と較べるのであれば画素数を3倍して比較しなければなりません(%4) 。

よって、2億画素以上の能力を持っています。

更に高性能なレンズ(%3)が入手できるのであれば、 イメージセンサの総画素数は、 5億7000万画素(20000×28000 pixel)クラスのポテンシャルを持ちます。

しかも、16bitA/D搭載。48bitカラーです。

カラーラインセンサから作る画像なので、そもそも
ベイヤー配列の問題がありません。
もちろん、JPEGではなく、TIFF画像。
まァ現像要らないRawデータってことです。

たまにきずは、経時的に(リアルタイムではなく)
画像を得るため、動きのある被写体は虹色になる点。
とまあ、実力のほどは全て画像が公開されているのでご自分の目で。

○関連blog まとめ
http://imeasure.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-b27b.html

不明な点ありましたら、一ノ瀬までどうぞ。

(%1)市販高性能レンズ:
ハッセルプラナー 80mmF2.8(F4.0で撮影)
詳細は、下記「光学解像度評価結果」参照ください。

(%2)光学解像度評価結果
http://imeasure.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-92d4.html

(%3)更に高性能なレンズ:
センサ側で、200 Cycle/mmにて、MTF>30%が必須。
できれば、400 Cycle/mmまで解像が欲しい。

こんなレンズ無いっすよね。

(%4)スキャナカメラvsベイヤー配列センサを使用したデジカメ

スキャナカメラは、デジカメの3倍? 4倍?

G  R  G 
  G  B 
G  R  G 
  G  B 
ベイヤー配列を見れば分かるように、16画素に、Redは、4画素しかない。

同様にBlueも16画素中4画素しかない。
だから、ベイヤー配列センサを使用したデジカメは、用途によっては、スペックの1/4の画素数しかない能力となる場合がある。

逆に言うと、ベイヤー配列センサを使用したデジカメの画素数を標準とするのであれば、スキャナカメラは用途によっては最大画素数4倍のポテンシャルがある。 

例えば、巨大な地図を撮影する場合、コントラストの高い色のついた細線(赤い国道の線とかね)は、スキャナカメラでは忠実に再現するが、ベイヤー配列センサ搭載のデジカメでは例え同じ画素数であっても、分解ができないケースが生じる場合がある。

まあ、無意味な画素数競争をするよりも、評価方法の標準化とその手法の普及に努めるべきである。

■追記 2011.5.31

五味氏による写真展 http://bit.ly/mQMmFS

■追記 2011.6.16

■追記 2011.7.21

五味氏イベント第3弾 2011.7.30

■追記 2011.7.25

電塾 Review:手作りカメラバッグ「YAKUSCAN」を検証

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