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2011年1月27日 (木)

16384pixel □3.5μm CMOSラインセンサ

www.takex-system.co.jp/product/.../2011_TL-16000CL.pdf

竹中から16000画素のラインセンサが昨年夏、出てたのですね。(遅!)

http://www.takex-system.co.jp/product/line/tl-16000cl.html

http://imeasure.cocolog-nifty.com/photos/fig/tl16000cl.png

16Kpixel。イメージサークルは、3.5μm*16384=57mm。

Φ300mmを18μmで分解できる。

残念ながら、A/Dは、8bitのようです。

たくさんのメーカーのラインセンサを評価していますが、

竹中は好きです。

< NED < Dalsaと営業力が強くなるに連れて、

センサの性能が低下するのは世の定めか。

Dalsaの4K ピラニア カラー 60MHz品。

アイメジャーに1台、転がっています。

中古でよろしければ、譲ります。


スキャナとしてセンサをみた場合、

ダルサ ピラニア カラー(4K)は、センサのリニアリティが不足している。

デモ機、量産品2台合計3台を評価して、皆同じだった。

念のため、ダルサ日本の技術営業や、ダルサ本社の技術担当者にも問い合わせて貰った。しかし、リニアリティ不良対策として、「黒フィールドを撮る時に、微光照明を入れたらどうか」と言ってきたので、こりゃだめだと諦めた。

「暗黒時のセンサ出力の立ち上がり領域でのリニアリティは無い」と本社技術担当者が認めたようなものだ。工業用カメラをスキャナに使おうってのが間違いのもとなのか。

シェーディング補正(フラットフィールド画像と黒フィールド画像を得て、1次関数式による補正をPC側の専用ソフトウェアで行う)をしても、

暗部のリニアリティが不足しており、使いものになならない。

12bitA/Dを積んでいるのにね。

ということで、ラインセンサは仕様で買ってはいけません。

特にbit数とダイナミックレンジは、眉にツバを付けましょう。

ちなみに、リニアリティの観点では、国産の2社、竹中もNEDも10bit機は合格だ。

ダイナミックレンジ(S/N)はどうかというと、、EPSONのイメージスキャナには遠く及ばない。

ということで、つまり何を言いたいかというと、
ES-10000Gは、3万pixelの16bitセンサ(カラーで48bit)搭載。
310x437mmを2400dpiでスキャン。11μmを分解できる。
S/Nは、マルチスキャンすれば、OD値4.0まで読める。


工業用センサとフレームグラバと高精細レンズはいくらするか。
カラーラインセンサ:40〜80万円
フレームグラバ:18+10万円=28万円(10万は初回のみSDK)
レンズ:20〜120万円(イメージサークルΦ60mmのレンズは高い)
光源:20万円

ということで、システムを組むと、110〜250万円もかかる。

しかも、これにはまだ、

副走査駆動系(センサを動かすか、被写体を動かすか)

カメラのケーブル(CameraLinkは1本で1.5万円もする)

カメラのDC電源は含まれていない。

もし、

貴方がシステムインテグレータのプログラマなら、ES-10000Gをお奨めする。
TWAINドライバが付いて実売17万円。
(透過ユニットを付けても、25万円。)
なんせ、アプリケーションソフト開発に専念できるわけですからね。

○スキャナをひっくり返したり(オーバーヘッドスキャナ)、

※被写体を上向きに置くので、フェースアップスキャナとも言う。

○焦点位置を変えたり、

○光学解像度を4800dpiにしたり(その替わり155x437mm短冊状になる。)

○寸法精度を上げてデジタイザーにしたり、
いろんな発展応用が考えられます。

ぜひご相談ください。

■補足:

http://www.takex-system.co.jp/product/line/tl-16000cl.html

TAKEXのカタログを見ていて、驚いた。

飽和露光量:23 ke(- 代表値)

この仕様を明記することは非常に重要。頑張れTakex。
量子効率100%として、2万3千個のフォトンで飽和するってことですから、光ショットノイズを主たる要因と仮定した時のダイナミックレンジとしては、
sqrt(23000) = 151
db=20*log(151)=44dB
OD値で2.3ぐらいが「ノイズなくキレイに読める限界」かと思います。

7500画素モデルは、7μmなので、面積的にはx4となって、10万フォトンくらいは貯められる計算になるけど、仕様:
http://www.takex-system.co.jp/product/line/tlc-7500cld.html
には、旧態然とした

飽和露光量 0.05 lx.sec(素子上)

という記載でした。残念。

λ=550nmの光と仮定して、「0.05 lx.sec」のフォトン数は計算できる。

後ほど。

計算好きな人はやってみて下さい。

[1999-6-24]  日本画像学会技術講習「カラーイメージスキャナの設計技術」

5.2階調性 

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