L*のガンマ
以前、sRGBのガンマ値をグラフにしたことがありました。
「sRGBのガンマは2.2」ってのは本当?
結論は、上記の通りで、入力値(反射率、透過率、輝度値いずれでも良いのですが、最大を1.0と規格化して)に対して、sRGBのガンマ値は、上記の様な曲線になっています。
およそ、2.2と言えるかどうかは、ユーザーが判断すれば良いと思います。
同じように、L*とはガンマいくつか? という疑問に対し、同様にグラフにしてみました。
ご存じの通り、L*はCIEが定めた明度であり、肉眼の入出力特性として定義されています。式は
L*=116((Y/Y0)^(1/3)) - 16
Y/Y0を0.0~1.0の反射率として計算し、gamma = (logY2-logY1)/(logX2-logX1)
としてプロットします。
以下、結果です。
(縦軸は、Photoshop のレベル補正の値に準じ、target display gamma という通常の使い方とし、>1.0の値にするために、グラフでは、上式で得たgammaを逆数にしてからプロットしています。)
横軸を反射率の場合と、L*の場合で2つグラフを作ってみました。
この結果は、なんと ハイライト域では、2.5〜2.6という結果でした。
中間調域(L*=50)では、およそ 2.2です。
« Pixel value と density | トップページ | イメージスキャナを色彩色度計に使う »
「デジタル画像」カテゴリの記事
- ■ ImageJ の話 〜 NIH Image の進化形 〜(2018.08.19)
- イメージスキャナでタイムラプス その2 氷の融ける様子を連続スキャンしてみる(2018.08.17)
- 身の回りの解像度を統一指標で一覧にしてみた(2018.08.16)
- 鯛の彫り物 2種(2018.08.07)
- VRゴーグルの解像力を 視力で表記したらどうだろうか?(2018.07.29)
コメント