adobe RGBのガンマは2.2か?
appleがOSのデフォルトガンマを2.2に変えた時に、sRGBのガンマを調べて実は2.2じゃなかったことを報告しましたが、
なんとadobe RGBも正確には、2.20000000 じゃなかったんですね。
2.19921875 だって。(笑)
8bit値(0~256)の四則演算で表したかったというのが理由らしい。
2.19921875 = 2 + 51/256
出典:
ついでに色空間座標も確認。
Color space chromaticities
adobe RGB
x, y
Red 0.6400, 0.3300
Green 0.2100, 0.7100
Blue 0.1500, 0.0600
White 0.3127, 0.3290 /D65
sRGB
Red 0.6400, 0.3300
Green 0.3000, 0.6000
Blue 0.1500, 0.0600
White 0.3127, 0.3290 /D65
NTSC
Red 0.670, 0.330
Green 0.210, 0.710
Blue 0.140, 0.080
White 0.3101, 0.3162 /C
http://www.adobe.com/digitalimag/pdfs/AdobeRGB1998.pdf
http://www.w3.org/Graphics/Color/sRGB.html
これを見比べると、adobe RGBは、sRGBのGreenだけをNTSCと差し替えたことが分かります。
補足:
ちなみに、この2つ(ガンマ、色空間)とは、コンピュータディスプレイCRTの構造に言い換えると、入ってきたRGB信号(Signal)と、蛍光体を叩く電流値(I)がどのような関係になっているかを表すのが、ガンマ。
I = gamma_LUT(Signal)
Redの信号のビームで叩く赤用蛍光体の色を表す色度図上のプロットが、Red(x,y)。
同様に、
Greenの信号のビームで叩く赤用蛍光体の色を表す色度図上のプロットが、Green(x,y)。
Blueの信号のビームで叩く赤用蛍光体の色を表す色度図上のプロットが、Blue(x,y)。
すなわち、どのような特性のディスプレイで表示するのか?を意味している。
Whiteは、RGBの信号出力を全て最大値としたときの色度図上の色。
具体的には、例えば反射原稿をスキャンしてディスプレイに表示して色再現を確認する場合、観察時に、反射原稿を照明する光源の色温度を規定している。
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