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2010年6月 4日 (金)

Time of Flight方式の2次元距離センサ

2004.12にOrthoScan-1000を国際画像機器展で発表した時に、向かい側のブースで同じく初登場だったから、商品化してかれこれ6年目の製品ですね。

アクティブに赤外線LEDで瞬間的にパルス照明し、その反射光の往復する時間を赤外線カメラのエリア(2次元)センサの画素毎に計測する方式の測距センサです。

距離が濃淡画像で表示されます。

OrthoScanとの組み合わせを検討したことがありますが、最小分解能が1cm程度と粗いのと、量産志向だったので止めました。

今回の商品発表を見ると、アミューズメント市場を狙ったのですね。

 

http://panasonic-denko.co.jp/corp/news/1005/1005-8.htm


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■ 製品仕様
製品名
3D Image Sensor 「D-IMager」
測距画素数
水平:160ピクセル×垂直:120ピクセル
検出距離範囲
1.2m〜 9m
使用周囲照度
太陽光20,000ルクス相当以下
画角
水 平:60°×垂直:44°
出力形式
距離データ:11bit(USB2.0 mini-B)
画像データ:8bit(USB2.0 mini-B)
最小出力単位:1cm
質量
約520g
設置場所
屋内

発売:2010年6月1日
近赤外線LED:人の目に見えにくい波長(約850nm)の光を発光するLED
応答速度:20フレーム/秒
Time of Flight方式:LED光をセンサより照射し、その光が対象に当たり反射して返ってくる到達時間を画素ごとに計測。
−−−−−

そこで計算^^)

光速: 30万km/秒 (地球を1秒間に7周半)
 3 x 10^8 m/Sec.
1.2mの近距離を1cmの精度で検出する。
ということなので、

1.2mを往復する時間と、
1.21mを往復する時間の差が検出できるってこと。

1.2mは、4.00 x 10 ^ (-9) Sec.(= 1.2 / (3 x 10^8))
で、4ナノ秒。
1.201mは、4.033 x 10 ^ (-9) Sec.(= 1.21 / (3 x 10^8))
で、4.033ナノ秒。

つまり、4ナノ秒を計測し、
0.033ナノ秒の違いを検出する。
(33ピコ秒を検出する。)
ってことらしい。

Matrix のネオは、33ピコ秒の間に何回くらいパンチを打っているのだろうか。^^)

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