日本発の光技術 実用化へ
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日本経済新聞2010.3.19N1
・小池教授は政府が2009年度の補正予算に盛り込んだ研究者30人を支援する先端研究助成金で選ばれた1人。国は今後5年間で約40億円の資金を提供する。
・プラスチック光ファイバーによる通信技術の事業化(旭硝子、三井化学、ソニー)
・液晶テレビの開発(東芝)
・積水化学工業(住宅)
・技術:
通信速度 40Gbit/秒
100インチを越える3Dディスプレー。
・日本のIT産業は韓国や台湾に押され気味だが、今回実用化に取り組むプラスチック技術は日本が特許を押さえている。
・もうひとつの要素技術は液晶テレビ用光学部材。光源となるバックライトの明るさを従来の2倍にできる導光板を開発。
・色むらのの出ない偏光フィルムも開発する。
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プラスチック光ファイバーは理解できるんだけど、40億円もの金を何故、液晶TVの開発にも投入するのか? 不思議。
もしかしたら、裸眼3D-TVは、偏光板技術の上に成り立っていて、有機ELやレーザーなどの、より発光効率の高いディスプレイ技術は、3D-TV化に向いていないと決め掛かっているのだろうか?
casioが開発したレーザー(B,G)+LED方式のプロジェクター技術の延長にも何かあると思うのは私だけか。あと、microvisionのとかね。http://imeasure.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/microvisionshow.html
貴重な国費の投資先を滑らないようにしてもらいたいもの。
NTTドコモが携帯電話でi-modeにうつつを抜かしている間に、日本携帯電話メーカーがまるごと世界標準から自らコケタ轍をふまないように。
小池先生は以前居た会社で20年ほど前に生で話を聞いたことがあります。
確か諏訪清陵高校のOBとかでした。(失礼。1954年東京都生まれだそうです。)
(2010.3.22追記)
PanasonicのプラズマTVの3D広告を読み限り、3Dメガネ側のシャッターとTVを「同機」して切り替える方法で、立体視を提供していることが判る。つまり、TV側は、プラズマでも3D-TVは製造できる。
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(以下、2010.5.2追記)
日経ビジネス2010.5.3,pp98-100によると:
・1982年3月 屈折率分布(GI)型プラスチック光ファイバーで博士号を取得。
・ロチェスター、ダンカン・ムーアからのレンズ研究の誘いを断り日本に残る。
・原理に立ち返り、アインシュタインの「摂動説理論」を読み込み、拡散の仕組みを研究続ける。
・光拡散の本質を追究する中で、光を効率よく拡散させて照度を高める光拡散導光板の性能を高める技術を思いつく。
・1989年 ベル研から招聘される。光技術の基礎理論に没頭する。
・帰国。
・1990年4月1日「どうしたらGI型プラスチック光ファイバーが透明になるのかがとうとう分かった。」
・特許を出願する。
・「光ポリマー技術は私の子供。その持ち味が最も活かされる用途を考え続けている。」
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ということが分かりました。^^)
(出身は東京都でした。失礼しました。)
よって、
>・もうひとつの要素技術は液晶テレビ用光学部材。光源となるバックライトの明るさを従来の2倍にできる導光板を開発。
これも、小池先生が絡んでいたのですね。
プラスチック光ファイバーに関しては、正真正銘の、【基礎研究】、【量産技術】、【商品】がセットになった日本発の技術が花開いたようです。応援したいですね。
TV技術の方は、やはりこの文書を読んでも、どうなのかな。とまだ疑問符。
導光板は、液晶(LCD)技術とセットなので、ELやレーザー方式では無関係。
3D技術は、液晶技術が必須でもない。
かつて、つくばのKEKの研究を継続的に科学朝日の記事で、立花隆が追い続けていたような科学ジャーナリズムをこうした40億円の税金を投入する研究についても、発揮してもらいたいと願う。
小林、益川理論が何故ノーベル賞を受賞したのか、立花隆の本を(科学朝日の連載記事の再掲本)読んで漸く全貌を理解できましたので。
【立花隆:小林・益川理論の証明, 朝日新聞出版 (2009/1/20)】
ちなみに、立花隆も本の中で惜しんでいるが、科学朝日はノーベル賞受賞の日の目を見る前に廃刊となった。
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日経ビジネス2010.5.3,pp98-100 読みました。プラスチック光ファイバーに関しては、正真正銘の、基礎研究、量産技術、商品がセットになった日本発の技術が花開いたようです。応援したいですね。
投稿: いちのせ | 2010年5月 2日 (日) 08時22分