サイアロン 温度上昇による色変化の少ない3原色タイプの白色LED
現在流通している白色LEDは、Blue発光の(GaN系)LEDによって、Yellow蛍光体を光らせているタイプ。
もちろん、GaNは例の中村修二さんの開拓した化合物。
これをスキャナに使うと、1つ課題がある。
それは、Blueの光量の温度依存が比較的低い(つまり、点灯初期〜連続点灯後も光量が安定している)のに対して、Yellow蛍光体が温度上昇とともに発光効率が低下する。その結果、白色点が次第に青にずれていく。
色再現でいえば、色温度が高くなる。
これがかなり問題。
でちょっと救世主が現れたかも。
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電気化学工業は2009年9月11日,黄色の「α−サイアロン」や緑色の「β−サイアロン」など白色LED用サイアロン蛍光体を販売し,蛍光体事業に参入すると発表した
http://www.denka.co.jp/file/topics/2009-0911-02.pdf
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/WORD/20060519/117283/
はSi3N4のSiの一部がAlに,Nの一部がOに置き換わったもの。
2009/09/11 19:51
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