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2009年8月19日 (水)

スペクトロメーター(分光器)を買いました その2

予想外にドツボに嵌っています。^^;)

X-Rite 等の本格的な濃度測定器や分光反射率測定器は高額。また、可視域以外の赤外域も含めた計測機器は存在しない。ということで、USB接続タイプの海外分光器を購入したことを以前ご報告した。

目的は、
(1)光源の分光発光特性の測定。
(2)分光透過率測定。
(3)分光反射率測定。
の3つで、これら測定に必要なシステムを一式購入した。

一式とは、
・分光器:300~1100nm計測用。
・光源:タングステン光源。紫外側は不可。
・積分球:Φ50mm。グロス(光沢)トラップ付き。
・光ファイバー:2本。(光源〜積分球、積分球〜分光器)
・標準反射板
の5点である。

■問題発生
(3)分光反射率測定。
でちょっと問題が発生している。
Kodak GrayScaleの#Aで90%程度の反射率。(λ=555nmにて。)
Kodak GrayScaleの#Mあたりは、反射率18%程度となっているハズなのだが、これがちょっと低い。
問題なのは、#19パッチあたりの反射率が浮いてしまう。
反射率で2%を切ることが期待されるのに、3%を越えてしまうのである。

■ミラーを測定
そこで、ふと思いついて、ミラーを測定してみました。
スキャナのキャリッジにも使用されているアルミ蒸着された、反射率90%以上のミラーである。(平滑性は400mR程度で、高速道路インター道路のRよりも滑らかな平面だ。)
そうしたら、なんと、積分球にグロストラップ(光沢反射を吸収する積分球内面の正反射位置に置く黒色部)を入れてあるのに、ミラーの反射率が、70%を越えた。

これは明らかに積分球の「故障」であると認識した。

つまり、100%反射率のミラーであれば、光沢反射のみとなるため、理想的には、全ての光がトラップされるため、測定値としては、限りなく0%に近くなるはず。

これが70%以上にもなるということは、ターゲットへの光の照射光束が絞り切れていないか、正反射光(光沢光)の束の寸法に対して、グロストラップの寸法が小さいということのいずれかが原因と推定された。

ということで、本日、メーカーに技術調査のため返却した。
評価サンプルとしてミラーも添付したので、何か海外メーカーから返事が来るだろうと思う。
道のりは険しい。。

関連記事:
スペクトロメーター(分光器)を買いました

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コメント

さっそく代理店から、親切な対応を頂きました。
先週金曜日(2009.8.21)メーカーから実験の再現結果の報告を受けたそうです。
Gloss Trapの寸法を4種類変更し、こちらと同じ実験(ミラーを計測)し、こちらと同じ傾向の結果を得たとのこと。結論は、"too small gloss trap."ということとなり、積分球のグロストラップサイズを大きなサイズに変更することになりました。

先日(9月29日)、修理された積分球が戻ってきました。ちょうど1ヶ月の入院。「グロストラップ」を大きくしたとのこと。また実験したら報告します。

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